最近のトラックバック

恵 建築デザイン事務所

平屋風片流れ屋根の家

2018年5月23日 (水)

棟上げ~平屋風片流れの家

昨日は、素晴らしい晴天の中、平屋風片流れの家の棟上げが行われました。

これは、1週間前の、床の造作です。

床の構造用合板を張ったら見えなくなります。

P5151225

根太レス(剛床)なので、土台、大引、その間のつなぎがきっちり施工されています。

見るからに固そうな床です。

*

さて。棟上げの日、私が現場へ行ったのは、午前11時でした。

棟上げは何度見ても感動します。

P5221185

1階はだいたいできていて

棟梁が柱の傾きを見て、調整していました。

全部、手刻みされた棟梁です。

私がこの棟梁と新築のお仕事をさせていただくのは、これで 3軒目になります。

厳しいけれど、腕の良い棟梁です。

P5221205
P5221202

南東の少し離れた場所から見ると

P5221191

2階の床の構造用合板を取り付けていきます。

P5221209

P5221213

影ができてきました。

P5221226

中には仮設ですが、ちゃんとした階段が取り付けてありました。

この階段のおかげで、本当の階段が付けられていなくても、ハシゴで上がる必要がなく、怖くなくて助かってます。

図板の図面は・・・

P5221227

私の描いた伏図等を拡大コピー。

2階の梁や桁をレッカーで釣り上げています。

P5221233

下では着々と準備が・・

P5221234

12時前になったので、1階でお昼の準備。

P5221238

私もここで大工さんたちとお弁当をいただきました。

P5221240

美味しかったです!

お昼休みの後、今度は2階の木組み

P5221255

柱というか、束を建て。

P5221272

一番高い南の桁を上げ

P5221284

どんどん組みあがっていきます。

登り梁を取り付けます。

P5221294
屋根の形ができてきました。

P5221303

けらばの屋根下地は組んでおいた通称「はしご」を 取り付けます。

けらばを「はしご」で組むと、モヤを外壁より出す必要がないので、破風がスッキリするし、厚みも薄く抑えることができます。

P5221324

けらばより内側は、タルキを流します。

このタルキも通常より大きい45×105を使用。

P5221338

明日の天気予報は雨なので、ブルーシートをかぶせます。

P5221367

本日の作業は終了。

御幣も取り付けられました。

P5221393

工事中の安全とご家族の繁栄を願って、棟梁と施主(ご主人)と坊やでお清めをします。

棟上げなので、ここまでは女人禁制。

私はカメラマンとして特別に許していただきました。

P5221386

P5221398

このあとは、下で待っていた奥様とお嬢さんが上がってご覧になりました。

*************************
素晴らしい家が完成しますように、精一杯務めさせていただきます。

ありがとうございました。

2018年5月 3日 (木)

大工さんの手刻みの確認~平屋風片流れの家

平屋風片流れの家は、大工さんの手刻みです。

私の設計する現場は、比較的、手刻みが多いのです。

私が、特にお願いしているわけではないのですが。

ひとり親方と仕事をさせていただくことが多い、ということもあります。

ここ数年でも、8割以上が手刻みかな?

一般的には、木造住宅の刻みはプレカットが8割以上という時代です。

でも、技術の継承のためにも、手刻みは残したい。

*

先日、もう、刻みもそろそろ完了ということで、大工さんの木材加工場に行ってみました。

↓これは、柱のホゾですね。柱材は桧です。化粧材ではありません。

P4131127

↓これは、梁の加工。横架材は杉です。

桧や杉は、地元・美作産材です。

P4131129

タルキの欠き込みが施されています。

P4131130

↓台持継ぎです。

P4131131

↓胴差しですが、内部にボルト穴が。

これは、通し柱との仕口かな?

P4131139

↓追っかけ大栓継ぎ。胴差しの仕口です。

P4131150

↓2階の尾引。蟻掛けの仕口が。

P4131140

↓こちらが雄の方。場所は違いますが。

P4131137

↓これは土台の繋ぎかな?材料は桧。

P4131146_2

火打梁ですね。

P4131145


大工さんの加工場って、楽しい。

大工さんの技術が見られるから。

プレカットだとコンピュータに打ち込めば1日で加工が終わってしまいますが

大工さんの手刻みだと、1ヶ月弱。

時間的に余裕がないとできませんね。

もちろん、棟梁の腕も必要です。

おかげさまで、いい家になりそうです

2018年2月24日 (土)

設計から地鎮祭まで~平屋風片流れ屋根の家

先週の土曜日。

岡山県南部で、久々の地鎮祭を行いました。

設計にとりかかったのは、1年半前の夏。

地盤調査は1年前の1月。

P2030662

幸い、地盤は良好で地盤改良の必要は無し。

でも、市街化調整区域であり、元々宅地だったのですが、道路の高さまで盛土をするために開発許可が必要で、いろいろな手違いもあり、書類関係で10ヶ月もかかってしまいましたが、やっと造成工事が完成しました。

P1271110

上の写真は造成工事中の写真です。

まだ、これから、確認申請なんですが、大工さんが手刻みでされるので、早めに地鎮祭を行うことにしました。

晴天ですが、風が強い日で、お清めの塩といっしょに撒いた半紙で作った紙切れがまるで花吹雪のように飛ばされて行きます。

P2171112

P2171123

でも、おかげで設計は時間が充分あり、施主さんとじっくり練ることができました。

ご家族は、ご夫婦と小中学生のお子さんふたりの4人家族。

昨年度の設計コンテストでは、この家をアレンジして出させていただき、人気投票2位をいただきました。

外壁の色や、1階部分の大きさなど多少は違いますが、こんな感じの家です。

P1251087

L型の敷地に合わせてL型のプランになっています。

元々平屋建てがご希望だったので、一部2階建ての平屋建て風片流れの外観になりました。

2階は、勾配天井で屋根裏っぽい感じですが、高さはあるので居住性にも問題ありません。

片流れ屋根のメリットである、屋根の通気層が有効に取れ、断熱もしっかり入るので(平成28年度基準)冬暖かで、夏涼しい家になりそうです。

施主さんには、お待たせしてしまいましたが、いい家が完成するよう、棟梁共々頑張ります。

また、時々、ブログでご紹介しますね

2023年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ