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恵 建築デザイン事務所

越屋根の家(土壁で外張り断熱の家Ⅱ)

2014年5月 1日 (木)

WEB内覧会②~越屋根の家

ダイニングキッチンです。

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12帖大ですが、2間続きの和室にも続いているし、リビングにもつながっています。

また、サニタリーの集まってる廊下を経由して 寝室にもつながっています。

キッチンはクリナップ製。

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天井は屋根裏がそのまま見えています。

といっても、他の場所も同じなんですが、屋根の上で外張り断熱になっているし、空気層+棟換気もありますので、外気の暑さ寒さの影響は受けにくくなっています。

正面の板は、シオジ合板ですが、引き戸の戸袋を兼ねていて、ここにレンジや炊飯器などの家電収納+食器棚を置く予定です。

右上の障子がロフトへの通気のためのものです。

*

キッチン~リビング~寝室をつなぐ廊下です。

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窓がないので、ここに、小屋裏物置きの屋根のトップライトをから、床の格子を通して光を取り入れています。

左の棚はオープン収納になっていますが、その前にロールブラインドで目隠しをするようにお勧めしています。

ここは、日用品等のストックに重宝すると思います。

通路を広めに取っていて、将来の車いすになった場合でも楽に通れるようにしています。

正面の引き戸が寝室の入り口ですが、寝室から、洗面や浴室は隣接していて、リビングを通らなくても、お客様がいても下着のままで移動できます。

トイレも手前にあります。

キッチンへも3mほどで行けるので便利だと思います。

*

次はトイレ。

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一般的なトイレよりも幅を広くしています。

もちろん、入り口は引き戸。

床は、コルクタイルとハイドロテクトパネルです。

*

洗面・脱衣室は、一般的なものです。

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床はコルクタイル、壁は桧板張り。

ただし、洗面台の右手の壁は戸袋にして、キッチンパネルを張っています。

ここは、洗面台でシャンプーするときに、水や泡が散って壁が汚れるのを防止しています。

(汚れてもすぐ拭ける)

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お風呂は一般的なユニットバスです。

天井の点検口から、システム換気扇を見ることができます。

*

寝室です。

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床は、木材の中で一番温かい杉。

智頭の杉の厚さ30mmを使用しました。

右手の引き戸はクローゼットへ。

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*

寝室からは、ウッドデッキに出ることができます。

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ここは、玄関からは見えにくい場所ですので、布団干しや、雨の日の洗濯物干しに最適。

手前の床にあるガラリは、基礎断熱のため、通気口を取り付けています。

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折りたたみ式の物干し金物(アルミダイガスト製)をコーチスクリューでしっかり取り付けてもらいました。

*

玄関ポーチです。

庇がずっと伸びています。

ウッドデッキの上にも深い庇があります。

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南西から見た外観。

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落ち着いた佇まいになっています。

庭師である娘婿さんが、素敵な庭とアプローチを計画中だそうです。

緑が入ると、もっと素敵になるんでしょうね。

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ウッドデッキがお気に入りのワンちゃん。

ここのウッドデッキに腰かけて、来客者といろいろ話ができて良い、とご主人。

障子を通した光で、夜景が素敵なんですよ~と奥様。

建物は土壁に外張り断熱。

基礎断熱も施工。

そして、システム換気。

内装は漆喰に無垢のフローリング(栗と杉)で、自然素材にこだわっています。

*

ご家族が気持ちよく、快適に暮らせる住まいが完成しました。

ご家族皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。

2014年4月30日 (水)

WEB内覧会①~越屋根の家

オープンハウスから、1か月半。

いろいろと忙しくて、ブログを書く時間がありませんでした。

さて。

越屋根の家。

工期は約1年かかりましたが、4月初めに無事、引き渡しをいたしました。

それで、見に来ていただけなかった人のために 内部をご紹介します。

まず、玄関です。

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大工さん作成の下駄箱。

天板は栃(トチ)です。

これは、津山銘木さんで私が選びました。

中杢の赤身が面白いので。

建具は桧製。

玄関土間は御影石です。

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正面の上部には、障子があり、これ、実はロフトにつながっていて風を抜くためのもの。

夏、玄関を開け、この障子をあければ、ロフトの上部の窓から熱気が抜けるというもの。

キッチン側にもあります。

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これが、ロフトから見下ろしたところです。

式台と上がり框は地松。

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地元の鈴鹿製材さんところへ行って、予算を言ったらその範囲でこんなきれいな地松を出してくれました。

私の父の代から、鈴鹿の専務さんをよく知ってる、ということもありますが、ありがたい。

1間半あるんですが、そんなに高くないんですよ~。びっくり。

とても木目が美しい。

式台って、貼り物でも、1間半あるととても値が張ります。

ホールの床は、大工さんが長年在庫していた、肥え松です。

少しヤニが出てるけどキレイです。

下駄箱の内部の棚まで、肥え松にしてくださいました。

*

玄関ホールから右へ行くと伝統的な2間続きがあります。

最近では、珍しいですね。

昔は、葬儀をうちでやっていたので、田舎の家には必ず作っていましたが。

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実は、ここでも、古家にあったものを活かしています。

以前の家は、古いといっても築20年程度でしたので、捨ててしまうのはもったいない!

和室の建具のほとんどは、既存の建具。

障子は雪見障子でした。

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照明器具も木製のいいものでしたので、使用させていただきました。

床板、框は栃の無垢板を地元の津山銘木さんで購入しています。

これも、展示品だったので 加工済みで予想以上に安くしてもらえました。

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おさ欄間も既存。

ふすまも既存のふすまを張り替えて使用。

畳もです。

建具は、既存が本間(関西間)だったので、建物をそれに合わせて、設計しました。

南側には縁側もあります。

*

玄関ホールの左の建具を開けると・・・

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リビングです。

木製のガラス戸は、両方とも戸袋に引き込むことができます。

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この戸袋のふたは「ヒバ」です。

この戸袋には、紙貼障子や、網戸も入っています。

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開けるとこ~んなに広々です。

ウッドデッキと続いているので 気持ちいい!

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障子を建てると・・・・

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落ち着いた空間になります。

右手の建具は寝室へ続きます。

*

リビングからダイニング方向を見ると・・・

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右手の格子戸は玄関へ。

左手の引き戸は、廊下経由でサニタリーへ。

ダイニングキッチンの上部にはロフトがあります。

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正面の小さな引き戸は、天井裏の点検口です。

和室の天井裏なんですが、ここからのほうが 入りやすい。

地窓はそれぞれ、玄関とダイニングキッチンを見降ろすことができます。

スベリダシサッシは電動で、1階からリモコンで開閉できます。

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右の開き戸は、小屋裏物入れへ・・・・

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小屋裏物入れには、ガラス瓦から光を入れ床の格子で、1階の廊下に光を落します。

ここには、窓がないので。

 

                     つづく

 

 

2014年3月17日 (月)

オープンハウスのご案内~越屋根の家

去年の4月に着工してほぼ1年。

やっと越屋根の家が完成しました。

直営工事の家なので、お客さまにお願いしている部分もあり、若干未完成部分もありますが、お客様のご厚意により、完成見学会を開催します。

土壁で外張り断熱の家です。

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まだ、薪ストーブがついてないので 無暖房ですが、心地よさを体験にぜひ、おいでください。

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オープンハウス   2014年3月21日(金)春分の日 PM1:00~5:00

連絡くだされば、地図をお送りいたします。

連絡先は、HPをご覧ください。

http://megumi-d.com/sub3.html

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お待ちしています。

2014年3月 8日 (土)

左官工事修了~越屋根の家

3月になって、少し暖かくなってきました。

土壁下地のジュラク下塗は、2月の初めには乾いていましたが、まだまだ 氷点下の日もあるので、少し待って3月になってから、仕上げ塗をしました。

まず、和室の壁。

ここは、ジュラク塗です。

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和室は2間続きで、北東面の壁を塗っています。

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床の間もあります。

最近、珍しくなった長押のある部屋です。

*

上の写真から5日後の今日は、仕上げ工事の2日目で、3人の左官さんが来てくださいました。

でも、私が行ったときには、もうほぼ終わっていて、養生を上げる手伝いをしました。

リビングの養生を上げると・・・

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なかなか、いい感じでしょう?

左手のコーナーの戸は木製の2枚引き込み戸で、壁の中に引き込まれ、全開することができます。

中央の石貼りのところには、薪ストーブを置く予定です。

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吹き抜けの天井には、シーリングファンもついています。

*

来週から、内部の木製建具を取り付けます。

スイッチや照明器具も、全部はついてないので、それらも取り付け、ほぼ完成する予定です。

直営工事なので、床の塗装やWAXかけ、掃除などは施主さんにお任せしています。

ほぼ、1年かかりましたが、もうすぐ完成です。

楽しみです。

2013年12月29日 (日)

仕上げ工事~越屋根の家

ずいぶん、寒くなってきました。

今朝なんか、津山はマイナス5度でした。

*

越屋根の家ですが、11月7日のブログに大工工事ほぼ完了と書きましたが、実はその後、左官工事が大幅に遅れ、仕事に入れたのが12月。

この寒さで、土壁の家は、乾きが悪く、年内完成は無理になってしまいました。

お施主さまには、お正月に入ることをとても楽しみにしておられたのに、本当に申し訳なく思います。

*

でも、それ以外は、着々とできていて、2階に上がってみました。

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小屋裏物入れです。

先日ご紹介した、ガラス瓦のトップライトで、北面の屋根についています。

真下の床は、その光を階下の廊下に落とすための格子。

天井は低く、立って歩くことは無理ですが、なんか、落ち着いた空間です。

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越屋根部分のロフトから見るとこんな感じ。

右手が小屋裏物入れ。

左手は、リビングの吹抜けになります。

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ほれぼれするほど美しい桧の建具がつきました。

これは、全開することができます。

手前には、障子も建ちます。

タルキは化粧で大きい。

モヤをたくさん入れたくなくて、1間飛ばしにしています。

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ここは、玄関。

内部間仕切り壁は土壁ではなくて、プラスターボード下地ですが、漆喰塗の下塗りをしています。

頭の上の開口部はロフトで、障子がつきます。

つまり、夏はここを開ければ、ロフトの換気窓へ、風の通り道になります。

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桁より下は土壁で、まず、下塗りをしています。

これが、なかなか 乾きません。

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システムキッチンがつきました。

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西南方向から見ると、屋根が3段になっていてカッコイイ

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土壁が徐々に乾いています。

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薪ストーブの炉台ができました。

床は大理石。壁は、イタリア製の大判タイルです。

シックで素敵です。

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薄塗り部分の漆喰仕上げ塗りをしています。

左手に見えるのは、ロフトの窓。障子が入ります。

ここは、キッチンなんですが、玄関~ロフト~キッチンと 風が抜けます。

そして、上の換気窓へ。

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玄関の御影石が貼れました。

下駄箱がつきましたけど、建具がまだ。

衛生器具(便器や洗面台)も、ついています。

照明器具は半分ぐらいついています。

でも。

土壁が乾かない。

残念ながら、2月末でないと上塗りができないと、左官さんに言われました。

それができないと、木製建具も入れられない・・・

***

年が明けたら、大工さんといっしょに養生を上げて掃除をしたり、上部の換気窓を開けたり・・・

私にできるところを努力します。

直営工事(部分発注)なのですが、大工さん任せというわけにもいきません。

全体を請け負っている建設業者がいないので。

頑張ります。

2013年11月 7日 (木)

大工工事ほぼ完了~越屋根の家

越屋根の家、大工工事ほぼ完了しました。

棟上げは5月下旬でしたが、、土壁を乾かすためにずいぶん時間をかけています。

月曜日にやっと足場をはずし、外部はだいたい、完成しています。(犬走りとポーチがまだ)

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先日、小屋裏物入れにガラス瓦で トップライトをつけました。

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このガラス瓦の下は小屋裏物入れですが、床を格子にして、下の廊下に光を落としています。

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窓のない中廊下が、明るくなりました。

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これは、先日の写真なので、まだ足場が取れていません。

木製の引き込硝子戸がつくところです。

全開することができます。

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外には、深い軒とL字型のウッドデッキがあります。

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リビング・ダイニング・キッチン・玄関は、吹抜けで構造がすべて見えます。

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これは、玄関の天井。

屋根は大きなタルキが化粧で見え、その上は化粧野地板。+フェノバボード50mm。

その上に屋根通気層を兼ねて普通サイズのタルキがあり、それから、荒野地板、ゴムアスルーフィング+釉薬瓦という構造です。

屋根も、外張り断熱。

外壁も土壁の外に外張り断熱を、施工しています。

後、大工さんは造り付け家具の作成に入ります。

そして、いよいよ、内部の左官工事。壁は漆喰塗の予定です。

*

完成まで、あと、1ヶ月ぐらいでしょうか?

頑張ります。

2013年8月28日 (水)

基礎断熱と外張り断熱

今日は、越屋根の家へ。

施主さんが、セルフビルドで、基礎の立ち上がり内側に断熱材を張っています。

張り方は、お盆前に施工図を描いて、説明しておきました。

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基礎の立ち上がりには、押出法ポリスチレンフォーム1種 50mm

基礎の床面・・・外壁より900mmまでは、25mmの断熱材。

基礎は、土台の上端まで、延ばしておきます。

大引や土台のところも、欠き込んで、上手に張っています。

*

今日は、2階の部分の外張り断熱も大工さんが張ってくれています。

これは、高性能フェノールフォーム保温版35mm。

屋根下地(外張り)にも、この50mmを張ってもらったので、サッシとのトレードオフで一応、次世代省エネ基準をクリアしています。

大工さんが、2階(ロフト~越屋根)部分の納まりのことで、屋根に上がってくれと言われるので、高いところは苦手なんですが、足場も階段もしっかりしてるので、シブシブ、上りました。

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大工さんが、外壁通気層と断熱材の納まりについて 説明してくれました。

さすがに、この大工さんは、私の現場で外張り断熱は2軒目なので、文句をいいつつも、しっかりやってくれます。

でも、私は、下を見ると怖いので、屋根についてる滑り止めの木につかまっていて 気が気じゃありませんでした・・・。

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桁面は、フェノバボードが張られていて、気密テープも付けられていました。

角には付け柱も。

外壁はこの上に通気層を作り、胴ぶちをまた直角につけ、ラス地を張って、モルタル塗り。

仕上げは漆喰塗りになります。

そのあたりが済まないと、瓦の葺き止めができないので、瓦工事がなかなか終わりません。

せっかくだから、ロフトの中の写真も撮りました。

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ロフトの中は真壁で漆喰塗り仕上げ。

屋根は登り梁仕様です。

上部の窓で、熱を逃がすこともできます。

下部の窓は障子を入れる予定で、玄関やキッチンを見降ろすことができます。

そして、そこからの空気の流れを作り、ロフトの高窓で抜くのです。

まあ、気候のいいときの話ですが。

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見下ろすと怖い。

手のひらや、足の裏にいっぱい汗をかいて、やっと下に降りました。

やれやれ・・・

*

土壁も乾いたので、しばらく止まっていた工事も、これからどんどん進みます。

頑張ります!

2013年7月20日 (土)

土壁の熟成と裏返し塗り~越屋根の家

今日は、土壁の裏返し塗りをするので、見に行ってきました。

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泥コンを現場に置いて、2か月近くたちます。

時々、施主さんも練ってくれていました。

今日は、親方が、練っています。

表面は黄土色ですが、クワを入れてみると内部は灰色。

濃いグレイです。

空気に触れると茶色になるそうです。

においは、肥え貯めのような、くさいにおいになっていました。

わらがとけて、熟成が進んだ証拠です。

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で、また刻んだワラを入れて・・・

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ひしゃくで水をかけ・・・

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練っていきます。

それをネコ車に乗せて、現場へ。

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「船」に移された泥コンを、ひとりが フライ返しの大型みたいなので ふたりのコテ板に順番に載せ・・・

どんどん 土壁が塗られて行きます。

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貫伏せでわらを貼りつけてる様子です。

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玄関脇に埋め込みポストをつけてもらっています。(これは、大工さん)

飛び出して見えるのは、外張り断熱で大壁にするから。

これぐらい、外壁が厚くなるのです。

約3週間前に塗った土壁の表側はすっかり乾いて、黄土色になっています。

塗る時は、濃いグレイ。

乾くと(空気に触れると)黄土色に変化します。

やはり、いい家は、時間がかかります。

じっくり、ゆっくり、作って行きます。

*

・・・・これに関して、ひとこと。

先日、元ハウスメーカーの営業の方とお話してたら、工期の話になり、その方がおっしゃるには、棟上げして1か月半で完成するのが「常識」だと言われました。(在来工法でも)

確かに、ローンを組んでいたら つなぎ融資も必要になるし、工期が長いと金利も余分にかかってしまいます。

でも。

私は、家をそんなにあわてて作りたくない。

そんな、張りぼての家を作ってないし。

(既製品の木製建具やサイディングもほとんど使わないので。)

この家は土壁なので、余分に時間がかかっていますが。

家は一生に一度の大きな買い物。

そんなにバタバタと、急いで作ってどうする?

じっくり考えて、腕の良い職人さんとともに、ちゃんと作りたいです。

そうすることに寄って、満足度の高い家ができると思います。

2013年7月 2日 (火)

土壁の表側塗り~越屋根の家

先週から、越屋根の家の荒壁をつけています。

一応、土曜日で終わったので、今日は確認に行ってきました。

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おお~!いい感じではないでしょうか?

アップにすると、こんな感じ。

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そして、外部は・・・

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いい感じにひび割れてきています。

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貫伏せで、ワラを貼りつけています。

まあ、外部は、この上に断熱材を張りつけて、通気層を設け、最終的には大壁仕上げです。

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2階の越屋根部分。

外壁は外張り断熱で、通気層を設け、ラスモルタルになります。

だから、瓦の葺き止めはそれから。

上の屋根の軒先の一文字瓦だけ、できていました。

破風板は汚れやすいので、板金(ガルバニウム鋼板)をかけてもらいました。

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西から見ると屋根が三重になって、なかなかカッコイイ。

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北東からは、シンプル。

*

今日は、現場で電気、給排水設備屋さんと打合せしました。

土壁が乾くまでは、ゆっくりでいいのですが。

後は裏返し塗りですが、これが乾いて、庭で練っている土が、もう少し熟成されてからになりそうです。

家は、ゆっくりできていきます。

2013年6月14日 (金)

竹小舞かき~越屋根の家

さて、昨日から、越屋根の家の小舞かきが、始まりました。

材料の割竹です。

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それを、シュロ縄で編んでいきます。

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5年ほど前、体験でやらせてもらったことがありますが、難しかった。

どうして、縄の片方が巻いたまんまなのに、竹の中に通せるのか不思議でした。

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外壁の角部分には、ホールダウン金物を、取りつけてなかったので、今日私が持って行って大工さんにつけてもらい、すぐ、小舞いを掻いてもらいました。

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どんどん、できています。

これにつける土は、現場の空き地で熟成中。

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道板を四角に囲んでブルーシートを敷いて、その中に泥コンを投入。

藁を切って混ぜて、水をかけ、時々練っています。

これは、土が乾かないように、その上にさらにメッシュのシートをかけています。

以前にもやったことがありますが、こうすると、発酵して 力のあるとても良い土になります。

ものすごく臭いけれど。

今は、まだ、あまりにおわないので、まだ 発酵が進んでないようです。

土壁の強度は、土で決まるので。

*

先日、大工さんとサッシ屋さんと、サッシのサイズを確認・検討しながら最終決定したので、今日は大工さんが 外部の敷居・鴨居を入れてくれていました。

その後、左官さんがその部分に小舞いを掻いて行きます。

土壁の家は、ゆっくりじっくりできて行きます。

正に、スローハウスですね。

*

屋根は大タルキ(化粧)の上に化粧野地板。

その上にフェノバボード(フェノール樹脂)50mmを載せ、その上にタルキ、(これが通気層)その上に荒野地板を打ち、瓦を葺いています。(まだ、葺き止めや棟は未完成)

屋根が、一般的な家に比べて2重になっています。

次世代省エネ基準の断熱性能の予定です。

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屋根の外張り断熱のおかげで、まだ外壁ができてないのに、とても涼しいのです。

奥様も「ここへ来ると涼しいわ~。」と、何度も言われました。 

既存の住まいが隣にありますが、その住まいは断熱材も、たぶんグラスウール50mm程度で、土壁でもないせいかとても暑い。(今日は最高気温31度でした。)

軒天の化粧野地板も少しすき間をあけて、通気層の空気の取り入れ口を作っています。

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すき間には、虫が入らないように ステンレスのパンチング打ち。

(壁に近い)奥のすき間は、外壁の通気層を屋根の通気層とつなげるところなので、ここにはメッシュは入れていません。(外壁の下部の水切りにメッシュを入れるので)

瓦の棟の下には棟換気も入れる予定です。

そんな工夫をしながら、着々と進んで行ってます。

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