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恵 建築デザイン事務所

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2020年9月

2020年9月 2日 (水)

大工さんの手刻み加工 ~居心地の良い住まいづくり~

昨日は、大工さんの手刻み加工中の作業場へ。

私は、以前から、手刻みで家を建てたいと思っていました。

私の父も大工の棟梁でしたが、70歳まで手刻みで家を建てていました。

最後の家は、私が設計して同じ町内に建てましたが、

棟上げの時、「かけや」(大きな槌)で叩いてもなかなか入らず、手間がかかったのを覚えています。

プレカットと違って、手刻み加工はきっちり作ってあるのです。

プレカットは割りと余裕で、簡単に入るのですが。

現在の新築は、プレカットが9割以上ですが、昔は手刻みが普通でした。

でも、手刻みができる棟梁が高齢になり、どんどんいなくなっています。

確かにプレカットは効率も良く、値段も安いので、これが主流になってしまいました。

私も、少しでも安くしようと思えば、プレカットにすれば良かったのですが

この棟梁と、日本の在来工法の伝統技術を守って行きたいと思ったのです。

私たち設計事務所や施主がお願いしないと、この先、この伝統技術は廃れるかもしれません。

それ以外も今の木造住宅の造作材は、木目の樹脂シートを貼り付けた新建材が多く、現場でカットすることも少ない。

私は、本物の木を使い、大工が作り左官が壁を塗って仕上げる家が欲しいのです。

私が設計する家は、そのような造りで、断熱やサッシにもこだわり、

冬暖かく夏涼しい居心地の良い住まいを目指しています。

 

今回、木工事をお願いしたのは、以前私が設計した「瀬戸内の平屋」や「海を見晴らす家」を建ててくれた棟梁です。

両方とも手刻みでした。

私の設計する家は比較的手刻みが多いかもしれません。

そういう棟梁に恵まれているおかげなんですが、

この棟梁は、まだ45歳とこの業界では若いですが、確かな技術を持っています。

 

P9018316_20200902140301

私が行ったとき、ちょうど桧の柱が届いたところで、トラックから下ろしていました。

(右が棟梁)

 

中へ入ると、だいぶできていて

追っかけ大栓継ぎや金輪継ぎなど、加工済みの梁や桁、棟木が並んでいました。

横架材はすべて杉です。

杉は見た感じも柔らかく、まっすぐでいい感じです。

1本だけ、地松の丸太(タイコ)があります。

1本ぐらい、丸太を入れたいね、と棟梁と相談して入れることにしました。

もちろん、化粧。(つまり、見えるということ)

この高温多湿でちょっとだけ、カビがきてたので、カビ取りしないといけないかもしれません。

P9018328

土台もありました。土台、大引は桧。

P9018327

写真を撮り忘れましたが、18センチ角の大黒柱も、3方はほとんど上小・無節のきれいなものでした。

それが、今は、昔に比べてとても安い。

今は、国産材が使われなくなって、値段が昔に比べて下がっているのです。

地域材(県産材)を使うと県と市から補助金も頂けるし、使わない手はありません。

やっぱり、日本の気候・風土に合っているのは地元の杉や桧や松だと思うから。

岡山県は桧の生産量日本一で、私が所属している「木の国美作ネットワーク」でも、

地元の木を使って家を建てることを推進しています。

この棟梁もそのネットワークのメンバーです。

 

図板がありました。

この棟梁は、図板に書かないと、テンションが上がらないみたいです。

これぞ、棟梁!て感じ。

そして、大工道具。

P9018320a

いいですね~

仕事の道具って美しい。

右のノミの下にコミセンって書いてあるのもいい!

私は、コミセン(込栓)大好きだから。

P9018332

そんなに大きな家じゃないですが、内部のLDKなどは真壁で、梁も大タルキも野地板も化粧で見えるので

日々、それらをうっとり眺めながら暮らせるなんて、最高!です。

居心地の良い家になることは、間違いありません。

内部のスケッチパースを描きました。

Scan0575_20200902150401

ああ、楽しみ。

棟梁には、感謝です。

これから、まだ、ワガママを言うかもしれませんが、(手戻りが無い程度に)

体に気をつけて頑張ってください。

よろしくお願いします。

 

 

2020年9月 1日 (火)

基礎工事(基礎断熱) ~ 居心地のよい住まいづくり

いよいよ、基礎工事が始まりました。

まず、砕石敷。

転圧をして、外周部は捨てコンクリートを打っています。

内部の凹みは地中梁です。

P8208311

ポリエチレンシートを敷いて、外周部の型枠を立てます。

P8228337

基礎断熱をするので、土間下に断熱材を敷きます。

断熱材は押出法ポリスチレンフォーム3種のb(熱伝導率0.028)

厚みは25mmです。

P8228352

鉄筋、組み込み終了

私は、立ち上がりには必ず、フックをつけます。

P8258285

大黒柱の下は独立基礎にしました。

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瑕疵担保の鉄筋検査を受けました。

もちろん、問題、ありませんでした。

P8268298

この地区は、以前、水害で床上40センチの浸水があったので、通常より基礎の高さを高くしています。

土間コンクリート打ちです。

先に地中梁を打っています。

P8278322

ほぼ、打ち終わりました。

これをコテで均していきます。

P8278329

翌日、立ち上がりの型枠を立てます。

その時、基礎断熱を型枠の内側に仕込みます。

3種のbの断熱材の厚みは50mm。

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アンカーボルトとホールダウン金物をセットします。

図面通りに入っているか、チェックしました。

3ヶ所抜けていたので、入れるように指示。

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さらに2日後、立ち上がりのコンクリートを打ちました。

レベラーの施工済

P8318307

ひとまず、基礎はここまで。

養生期間を置いて、後日、型枠を外します。

型枠を外した後は、外周部の土間にさらに25mm厚の断熱材を敷き、基礎が完成します。

毎日、酷暑続きで、現場の作業員は大変。

基礎も通常より高いので、またいで越えるのも大変でした。

私も、現場をチェックしに行ったり、写真を撮ったりするたびに、滝のような汗が・・・。

そして、コンクリートも暑さで早く乾きすぎてひび割れる恐れがあるので、

水で養生したり、カバーをかけたりしています。

作業員の皆さま、暑い中、お疲れ様でした。

後、もう少し、よろしくお願いします。

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