撤去工事と基礎工事
初めて、施主ご夫婦が事務所に来られたのは、3月のことでした。
築50年の住まいの大規模なリフォームのご依頼で、設計がほぼできたのが6月。
それから、紆余曲折あり、9月初旬から分離発注方式で、施工することになりました。
天井を撤去。
初めて、梁の様子が見えてきました。
ここはリビング予定の場所です。
高さを測って、どんな天井にするか、考えます。
一応、設計図はありますが、そのとおりにできるかどうか・・・?
下の写真はダイニング予定の場所の天井を取ったところです。
できるだけ、明るくしてほしいとのご希望なので、
ここは、勾配天井にしてトップライトを入れたらどうか、と提案。
北面なので、外に隣接した背の高い雑木林もあり、
夏、トップライトから日差しが入って暑い、という心配もなさそう。
ここは、キッチン+書斎(奥さまの仕事スペース)なので
こんなイメージ
トップライトで少しでも明るくしたい。
下は水回りの撤去がほぼ終わったところ
腰にブロックを積んでいるために角柱が取れない。
柱を取ると屋根が落ちてしまう・・・。
でも、角に耐力壁を作りたいので、鉄筋コンクリート製の基礎を作りたい。
ここは、基礎屋さんにお願いしましょう。
途中、解体屋さんが現場を空けたので、その間に基礎屋に入ってもらう。
北~西の外壁に、現在、柱が1本もない。
ポストだけで持たせています。
今、地震がきたらどうしよう・・・
写真はアンカーボルトをセットして、レベラーを施工した状態です。
今度、玄関土間になる部分にワイヤーメッシュを施工
6帖ぐらいある広い玄関で、ここに薪ストーブを置く予定。
*
10月半ば。
台風の強風に備えて、予定より少し早く大工さんに来てもらい、
柱を立てて仮筋交いで補強してもらいました。
これで、ちょっと安心。
今度は、左官さんに入ってもらって、浴室周りにブロックを積みました。
ここは、在来工法の浴室(ユニットバスではない)で、しかも薪を焚くお風呂です。
昔の五右衛門風呂のような・・・
といっても、長方形のホウロウ浴槽ですが。
私が仕事を始めた 35~40年前は、田舎では時々やっていましたが、
住宅会社の設計部だったので、現場に出ることが少なく、
実際に施工するのを見るのは初めてかもしれない。
軒が低いので、天井は勾配天井にしないといけない。
真上にある、梁を移動しないと、天井高が取れない。
ちょうど、その梁の上に継ぎ手があるから、どう、補強しようか、大工さんと相談。
*
玄関土間には薪ストーブを置いて、家中を暖めたい、というご希望。
設計の段階のスケッチパースですが、天井はこのとおりにならないかもしれません。
リフォームは、予想外のことが起こります。
リフォーム範囲が広いので、新築と同等か、それ以上に時間がかかりそうですが、
施主さんご家族のご希望以上のものができるように、精一杯がんばらせていただきます。
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