7月の終わりから、雲ノ平~水晶岳~鷲羽岳(北アルプス)を縦走してきました。
いつかは、歩きたいと思っていた憧れの雲ノ平。
北アルプスの中でも最深部で、ついに行くことができました。
今回は、私の30年以上になる登山の中でも、最も長い山旅です。
若いころは、年に1度信州に行けたら良い方で、みまさか山の会の中でも「軟弱」な部類に入る私の山旅。
でも、昔よりは少しずつ体力もついてきた模様・・・。
でも、年は取ってるからなあ・・・。
*
今回の相棒も、最近、いつもいっしょに登ってる彼女。
年は上だけど、とても元気。山を初めてまだ3~4年というところ。
今回、少しハードだけど、私の山旅につきあってくれることになりました。
*
津山から高速バスで京都へ。
そこから特急サンダーバードで金沢、北陸新幹線つるぎで富山へ。
この日は富山地鉄ホテル泊。
富山駅構内にある回転寿司のお店で富山寿司。
富山は回転寿司でもレベル高し!
去年の立山山行からハマっています。

輝き7(セブン)という名の、富山駅限定のお寿司。
ノドグロ、アマエビ、ズワイガニ、シロエビ、ブリトロ、イカ・・・後は忘れちゃいましたが
新鮮なお寿司と、今が旬のシロエビのから揚げ。
そして、生ビール。
荒汁(魚やエビのアラから出しを取ったみそ汁)
超・美味しかった
*
登山1日目。
富山地鉄ホテルの玄関を出るとそこは バス停。
折立行きのバス5:30発に乗りました。
折立7:30着。
朝食のおにぎり2個と、インスタントのお味噌汁を食べます。
8:06出発
太郎平までは去年の薬師岳登山と同じ道。
天気は曇りだけど、暑くなくていい感じ。
新穂高温泉からの道よりもこっちの方が好き。
それで、登りにここを選びました。
三角点からは、こんな景色で、高山植物に癒されながら登ります。

でも、残念だったのは、暖冬で雪解けが早く、夏の花は終わってました。
例年よりも1カ月ぐらい早いそうです。
これは、チングルマの花が終わって綿毛になったところです。
これが、一面に咲いていたら、どんなにきれいだったか!

でも、他の花たちは咲いていました。

ニッコウキスゲ。ちょっと群落になってました。

タテヤマリンドウ

ミヤマアキノキリンソウ

エゾシオガマ
だんだんガスってきたので、突然、太郎平小屋が現れた、って感じでした。
12:42 太郎平小屋着
去年来たばかりですが、なぜか 懐かしい。
ここで、昼ごはん。
ミニカップ麺を食べます。
登山届は、折立では受け付けてなくて、ここで 出します。
富山の山岳警備隊も常駐してるので、危険個所などのアドバイスを受けます。
ただ、ポストに入れるだけよりもありがたい。
トイレを済ませて、13:22発
しばらく、こんな道が続きます。

しばらく水平ですが、どんどん谷に下りて行きます。
まあ、ここから、薬師沢小屋までが長かった。

ホソバノトリカブト。沢のほとりにたくさん。

タテヤマリンドウ 株になって咲いていてかわいい。

クロトウヒレン ピンクと黒がおしゃれなイメージ

イワイチョウ 一輪だけ ありました。
コースタイム2:15だというのですが、実際には休憩も含めて2:45もかかりました。
他の人もコースタイムよりも長かった、と言ってました。
まだかまだかと思いながらやっとついた薬師沢小屋。

沢のほとりにたたずむ、こんなところです。
沢は清らかな水がふんだんに流れ、飲料水には不自由しません。

バルコニーに寝転ぶと、真っ青な空。

天気を心配していたけど、この分なら大丈夫そうです。
この日は、沢音の大きさに、同室のみんなのいびきも寝言もかき消され、熟睡することができました。
*
登山2日目
6:10薬師沢小屋発
まず、小屋のそばのつり橋を恐る恐る渡り・・・(私は高所恐怖症なので)

いきなりのハシゴ、急登を2:20、予定通りのペースで雲ノ平へ。
同行者は、この急登がコタえた、と後になって言ってましたが
私は憧れの雲ノ平に着いたら、そんなことは 忘れてしまいました。

去年登った薬師岳が見えるところでコーヒーブレイク
後は、ルンルン気分で雲ノ平小屋を目指す。

たぶん、アラスカ庭園、というところ。
本当に誰かが作ったんじゃないかと思うような「庭園」に架けられた木道をたどります。

黒部五郎岳、カッコいいなあ~。
いつか登りたい。

あれは、立山じゃない?
そうだよ、きっと!

あれが、今日の終点、水晶岳。
あんなところまで行くんだ!
そんなことを話しながら、気が付くと右手に雲ノ平山荘が。
10:35着

なんだか、急に現れた感じでした。
ここが雲の平山荘。

内部は木をふんだんに使った気持ちの良い小屋。
泊ってみたかったけど、ちょっと早すぎます。
ちょうどNHKの取材クルーが来ていました。
ここのバルコニーでお昼にします。
薬師沢小屋のちまき弁当が美味しかった!
11:12 お昼を済ませ、雲ノ平山荘を後にします。

しばらく木道を歩きます。

水晶岳が目の前に現れてきました。
なんて、きれいな山なんでしょう!
右肩に今日泊る水晶小屋も小さく見えます。
さすがに、北アルプスの最深部。
チングルマが綿毛にならずにまだ咲いています。

ハクサンシャクナゲ(終わりがけ)

これは、ミヤマダイコンソウ?

たくさんありました。

ハクサンイチゲ登場!
祖父(じい)岳が見えてきました。

けど、天気はだんだん下り坂・・・。
祖父岳の分岐12:41着

雨がパラつくようになり、レインスーツを着て、さらに登ります。
ケルンがいっぱいある山頂らしき場所。
たぶん、ここが山頂だよ、と名前の消えた標識の前で交替で写真を撮り終えたところで
ドッカーンと 雷鳴が。
すぐそばに落ちたような感じで私たちはびっくりして一目散に山頂を後にしました。

雨はすぐ上がって、雲の隙間から明日行くワリモ岳と鷲羽岳が見えました。

ミヤマシオガマ 今回の山行中で最も多く見たかもしれません。

固まって咲くかわいいタカネツメクサ
ワリモ北分岐14:37

ちょっと雨が小やみになったので 休憩。
それから、またこつこつ歩き始めましたが
と、そのときでした。
目の前に雷鳥が!

初めて見ました!
一羽だけでしたが、さすが雷鳥。
雷とともにやってきたんですね!
日本では特別天然記念物ですが、今年3月に行ったフィンランドのサーリセルカのレストランには雷鳥のステーキがありましたが、体調不良で食べることはできなかった!
また、雨が降り出しシトシトからザーザーへ・・・・降り続けます。

ミヤマコゴメグサ

イブキジャコウソウ
葉っぱをちぎって匂うと香ばしい匂いがします。

タイツリオウギ たくさんありました。
お花たちに慰められながら、やっとの思いで水晶小屋着は15:45でした。
小屋は満員、びしょ濡れでの到着でした。
つづく
最近のコメント