雨の三瓶山と周辺観光
7月の連休に山の仲間6名で、島根県の三瓶山へ行ってきました。
前日の出発。
今回のもうひとつの目的は、以前から行きたかった三瓶小豆原埋没林公園を見ること。
展示施設は地下。
広々とした敷地に、打ち放しコンクリートの建物。
中はこんな感じ。
4000年前の杉の巨木が地下から発見されたのが1990年。
水田の整備工事で見つかった巨木。
大きいもので直径は3~4m。
これは、太古の昔、三瓶山の火山の噴火によって、埋もれた森。
屋久島の縄文杉を思い出しました。
一番大きな木を切った切り株だけ、別の展示館になっていました。
これは、地上から見下ろしたところです。
地下15mぐらいはあるでしょうか?
螺旋階段をクルクル回って、下まで降りて見ました。
すごいです。
巨大地底林 三瓶小豆原埋没公園 http://www.nature-sanbe.jp/azukihara/
*
この日は、三瓶山北の原キャンプ場にてテント泊。
いいキャンプ場で、しかもドイツの黒ビールの缶6本セットを、いただいてしまった。(メーカーの提供!)
テント2張りだったので、レストラン用レトルトカレーも! ラッキー
キャンプ場はすぐそばに炊事棟や清潔な水洗トイレやシャワー室もあり、設備が整っています。
まず、テントを張って、男性たちは、ビールで宴会を始めましたが、
まだ、4時すぎなので、女性は車で10分程の国民宿舎さんべ荘の温泉へ。
三瓶温泉は少しぬるいけど、にごり湯のいい温泉です。
http://www.sanbesou.jp/onsen.html
大浴場は、ろ過装置をつけているので、無色透明ですが、少しヌルッとしてました。
外の露天風呂は源泉かけ流し。
いろんな湯船があって楽しいです。
お湯の温度は33度~40度ぐらいとぬるいけど、夏ですから、ちょうど良い。
ただし、床が木製のところは、ものすごく滑りやすいのでご注意。
私も滑って、足の爪を怪我してしまった
北の原キャンプ場に帰ると、男性たちが野菜を洗って切ってくれてたので
鍋料理を作り、日が完全に暮れる8時頃まで楽しく宴会しました。
翌朝の出発が早いので、早く眠りたかったのですが、背の高い松林の中にテントを張ったら、台風が過ぎたばかりだったせいか?ものすごい風の音が一晩中して、ほとんど眠れませんでした。
*
翌日。
4時過ぎに起床。
片付けや朝食等でキャンプ場出発は5時45分になりました。
キャンプ場から歩いて5~6分の姫逃池コース登山口を出発。
霧雨のような小雨がパラついています。
本降りにならなきゃいいけど。
25分ほど歩くとあずまやに到着
小雨が降り出しました。
高度を稼ぐとだんだん本降りになってきて、レインスーツを着用。
景色はほとんど見えません。
だんだん山頂に近づくにつれ、かわいいお花もチラホラ咲いています。
雨が降っているので、あまり、写真が撮れませんでしたが、ヤマアジサイ、ホトトギス、ギボウシ、ウツボグサ、ホタルブクロなど。
ジグザグの道を登って男三瓶の山頂に7:30着。
もう、かなりの雨になってきました。
これは、オカトラノオ?
山頂付近は、イヨフウロのつぼみや、シモツケもあったし、カワラナデシコなどが雨に揺れています。
このあたりは、樹木はなく、夏はお花畑かもしれません。
避難小屋に避難して、さて、これからどうするか?
タブレットで見たら、どうも、昼過ぎまで雨雲が逃げそうにない。
こんな雨の中を後5時間以上も歩いても何も見えないし、楽しくない。
リーダーの判断で、登った道を下山することになりました。
*
9時過ぎに下山しましたが、雨でびっしょり濡れているので、温泉に入って温まろうということになりましたが、早いので温泉が開いてない。
近くでコーヒーを飲んで、10時過ぎに昨日の国民宿舎さんべ荘へ。
その後、車で30分ほどの世界遺産、石見銀山へ行こうということになりました。
お昼頃、到着。
*
まず、観光案内所へ行きましたが、前の駐車場もいっぱい。
お昼なので、蕎麦屋さんへ行っても、待っている人がいて。
で、まず、蕎麦屋さん「御前そば」に、名前を書いて待っている間に、レンタル自転車の予約へ。(これも1時間待ちとか)
だって、銀山の炭鉱遺跡「龍源寺間歩」へは、歩いて40分もかかるというんです。
蕎麦をいただいてから、下のレンタサイクル屋さんなら、駐車場もあるし、すぐ自転車が借りられるというので、700円(2時間)で電動補助付き自転車をレンタル。
みんな、電動補助付きって、どんなの?と思いながら初体験。
これが、超・快適。
ずっとゆるい上り坂だったんですが、スイスイでまったく苦にならない。
銀山の前の大森の古い町並みを見学しながら、気持ちよく15分ほどで到着。
坑道の中は15度で、涼し~い
昔の人たちは、この真っ暗な坑道の中で銀をコツコツ掘ってさぞや、大変だったことでしょう。
30分ほどで出口へ。
帰りながら、途中でソフトクリームをいただいたり、暑いけど快適な行程でした。
自転車を返却してふと、目の前の川向こうを見るとすごく立派なお屋敷が!
自転車屋のおじさんに「あの建物はなんですか?」と聞くと
「あれは、昔の銀の商家の建物で、造り酒屋も営んでいた熊谷家です。
5年ほど前に、市に寄付され、保存改修されたんです。」とのこと。
さっそく、もう車に乗っていた男性たちを呼びに行き、これが見たいので待って、とお願い。
http://kumagai.city.ohda.lg.jp/21.html
入場料500円でしたが、古民家好きの私としては、なかなか見ごたえがありました。
部屋は30室以上あり、その家にあった、食器や家財道具、衣類も展示してありました。
奥の間です。今は、夏の設え。
すだれが涼しげです。
階段箪笥
地下の倉庫が見えるようにしてありました。
坪庭です。素敵!
2階の軒裏は漆喰塗りの防火構造になっていました。
築200年以上の古民家とは思えないぐらい、今すぐでも住めそうなぐらい、きれいに改修されていました。
幕末から明治初年の姿に復元されているそうです。
素晴らしい!
***
ということで、三瓶山は雨で男三瓶のみ。
男三瓶~子三瓶~孫三瓶~女三瓶と一周する予定でしたが断念。
でも、充実の周辺観光ができました。
楽しかったです。
昼から晴れたのがちょっと恨めしかったけど。
山は、また、秋にでもリベンジ?することを誓って帰途につきました。
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