設計依頼~プランニング~模型 ~瀬戸内に建つ平屋
昨年の夏。
遠方に住む方からの設計依頼がありました。
私のホームページを見てのご依頼です。
早速、打ち合わせを兼ねて現場へ。
瀬戸内海の海辺から数百mの住宅地です。
穏やかで風光明媚な瀬戸内海。
温暖で雪も降らないし、ゆったりと過ごすのに良さそうな場所です。
だいたい、岡山は災害が少なく、東北の震災以降、関東以北からの移住者がとても多い県です。
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プランニングは、土地が45度近く東に振っているので、リビングの掃き出し戸を前面道路(南東)側だけではなく、西隣(南西)側にもつけることにしました。
道路側だけでしたら、午前中しか日が当たらないので。
リビングのコーナー全部が掃き出しの戸で、ここからは、朝から午後3時頃までは日差しが入ります。
また、この戸は、紙貼障子+ガラス戸+格子付き網戸を木製で作り、すべて戸袋の中に収納できるので、全開することも可能です。
その外には広めのウッドデッキも作り、広々した空間が外にも広がります。
このパースにはないですが、中央に棟木を支える大黒柱を立てることにしました。
全体的にはプランは気に入っていただけましたが、寝室の近くにトイレと洗面所を付けて欲しいと言われ、これより少し変更になっています。
そして、秋に基本設計契約をさせていただきました。
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12月に地盤調査を行いました。
海に近い場所で、海抜2m。
大昔には、埋め立て地だったようです。
地盤は柱状改良が必要なことがわかりました。
また、ハザードマップで確認すると台風時の高潮被害もあるらしく、近隣の新しい家と同様に50センチ程度の盛土と、基礎の立ち上がりを1mにすることとしました。
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年が明けてから、メールと電話と郵便のやり取りで、設計・監理契約を結びました。
模型ができました。
外壁は、瀬戸内海附近の民家に多い、本物の焼き杉板を張ることにしました。
住まいは、ご夫婦またはおひとりで暮らしやすい平屋。
玄関は、どうしても階段が必要なので、将来のためにウッドデッキの横に段差解消機をつけるスペースを設けています。
中央の丸太の大黒柱を中心とした広々とした、私が「住みたい!」と 思えるようなプランです。
どの家でもそうなんですが、できあがるのを、すまい手より楽しみにしてるかも・・・
工事請負契約も終わり、いよいよ着工です!
工事は、地元に近いところで、若いけれど一から手刻みができる棟梁の工務店にお願いしました。
素敵な住まいの完成を目指して頑張ります!
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