設計から棟上げまで~大屋根の家
去年の9月から設計に取り掛かった大屋根の家の棟上げがありました。
家族は若いご夫婦と就学前の元気な男の子ふたり。
奥様のお父様が棟梁で、プロとして色々なご要望がありました。
設計に出された条件は・・・・
●ご主人からは、小さくて良いので書斎(ひとりになれる部屋)を作って欲しい。
●奥様は、吹き抜けのリビングを中心とした、子育てしやすい住まいに。
●棟梁からは、西日が入らないように西は大屋根を1階まで繋げたデザインに。
この棟梁とは、何度かいっしょにお仕事をしているので、だいたいのコンセプトは私と同じ。
とても丁寧な仕事で、木を生かした高性能の家をしっかり作られる方です。
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9月下旬に地盤調査を行いました。
造成地ですが切土なので、びっくりするぐらい硬い地盤でした。
それから、実施設計に取り掛かり、融資のお手伝いもし、やっと工事着工にGOサインが出たのは、11月でした。
1月中旬に地鎮祭。
午後からの地鎮祭でしたが、午前中はザーザー降りだったので、ラッキー!
1月下旬には基礎工事に入りました。
配筋検査を行いました。
私は、基礎立上りの縦筋は必ず、フックをつけます。
木構造の第一人者の山辺先生の講義を聞いたときに、絶対、フックをつけたほうが強いと聞いたからです。
そして、雪の舞う寒い日に土間のコンクリートを打ちました。
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それから、1ヶ月。
棟梁の手刻みで今日、やっと棟上げの運びとなりました。
数日前から、天気予報は雨模様。
でも、二日前に急に予報が晴れ時々曇り、に変わり安堵していたのですが、今朝起きてみると小雨が降ってるじゃありませんか!
でも、中止の連絡もないので、現場へ。
今は、雨は止んでいます。
この写真は11時すぎですが、だいたい、大屋根以外は組みあがっています。
前日までに1階の構造用合板も張っていたので、段取りが早い。
しかも、この棟梁の現場では、仮設でありながらしっかりした木製の直階段をこの段階で取り付けるので、2階に上り下りするのに、危なげがありません。
私も、2階に上がる時に、はしごで上がるよりは、安心して上がることができて助かります。
この場所は、本当はリビングの吹抜けのところで、本当の階段は、もっと奥に回り階段をつける予定です。
吹抜けですが、尾引きを取り付けているので、将来床を張って部屋にすることも可能です。
吹抜け周りの梁(胴差し)は、美しい地松で、これらは化粧で見せます。
そのため、金物もDボルトを使っていて、美しく丈夫です。
大屋根部分は屋根裏部屋風ですが、洋室になるので、化粧の登り梁もあります。
棟木や、モヤを取り付けています。
お昼前には、モヤも取り付けられ、家の形ができました。
2階の床の構造用合板も張っています。
私は、昼からリフォームのお客様とショールームをご案内しての打ち合わせがあり、ひとまず失礼させていただきました。
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さて、夕方。
雨がひどくなってきたので、残念ですが、4時で終了ということになりました。
もう、野地板は打ってあって、ブルーシートですっかり覆われていました。
お昼前に、若干の設計変更を提案し、施主も棟梁もOKだったので、その図面も直して渡すことができました。
今なら間に合う、という部分で、2階のトイレ位置を変え、洋室の収納が少し増えました。
これから、日々、着々とできていくのが、本当に楽しみです。
若いご夫婦と元気な子供たちがすくすくと育ち、幸せに暮らせますように・・・
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