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恵 建築デザイン事務所

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2015年2月

2015年2月12日 (木)

正しいリフォーム業者の見分け方(瓦屋根工事の場合)

特殊詐欺の話を新聞やテレビで聞かない日はないぐらいですが、悪質リフォーム業者は、減ったのでしょうか?

先日、近所に住む従姉と話したお話です。

従姉は、リフォーム好きで、いつも家のあちこち直したいと思っていて、私も何度かリフォームやメンテナンスをさせていただいています。

だから、割と、リフォームのことは知っていそうな気がしていたのですが。

そのお話というのは・・・

従姉の家は道べりで、突然、訪問してきた瓦屋らしき業者が、「屋根の葺き替えの見積もりをさせてください。」と言われたそうです。

それで、いくらになるか興味があったので「どうぞ」と言ったら 数日後、見積書を持って来たそうです。

まず、頼みもしないのに訪問してくる業者に、ロクな業者はありません。

ほとんどが地元の業者ではなく、他県からやってきます。

で、まず その業者の住所を見たら、市内の業者でしたので、まあ、地元の方ならそう、悪いことはしないかな?と思いましたが、聞いたことのない名前でした。

私もこの業界は地元で長いし、(30年以上)人口10万人程度の小さな町なので、だいたいの瓦業者はわかります。

でも、知らない業者なので、最近始めた会社なのかな?と 思いました。

そして、内容を見ると、数量等はまったく無くて 瓦代一式 ○○万円、瓦下ろし撤去 一式 ○○万円という書き方で、総額は90万円を超えていました。

瓦は釉薬瓦(石州瓦)でした。

普通、瓦屋の見積もりは、簡単な屋根伏図が書いてあって 地伏瓦、棟瓦、葺止、谷等は数量と単価、金額が書いてあり、撤去、古瓦処分代は一式で金額が書いてあって、諸経費があり合計いくら、と書いてあるものです。

それがないと、安いか高いかわからないし、数量のチェックもできません。

古瓦処分費など、一式でないと書けないものもありますが、それでも「相場」というものがあります。

数量や単価がないので「その業者は、測ってたの?」と聞くと「いいや」という答え。

それなのに、彼女は 「安いと思った」と言うのです。

「何で?」と聞くと「なんとなく・・・・。」

たぶん、私が想像するのに 知人とかが瓦屋根の葺き替え工事でいくらかかった、と聞いていて、田舎は大きな家が多いので瓦工事の総額って すぐ2~300万円することが多く、90万なら安いと思ったのでしょう。

大きな入母屋の家なら、棟も役物もしっかりあるので それぐらいすることもありますが、金額は瓦屋根の形や面積によって 変わるのは当然ですよね。

そこの瓦屋根は、切妻で小さいのです。(道路から見える母屋だけなら)

床面積が25坪程度の総2階の屋根ですから。

90万も、かからないと思います。(私の想像では5~60万円ぐらいかな?)

ちゃんと測って、面積を出してもらわないといけないし、総2階なら足場も必要なのに、足場は見積に入ってない、と言ったそうだし、いろいろと問題があります。

   ※総2階とは?

       1階と2階の平面が同じ形と面積で屋根は2階だけにあります。

       足場がないと工事をする人も、通行人も危険。危険防止のネット張りも必要。

       1階より2階が小さく、1階の中央に2階が載っている場合は、ぐるりと屋根が

       あるので、足場がいらない場合もある。

でも、素人はこうやって、騙されるんだなあ、と 改めて思いました。

自分(素人)のカンや、「いい人そうだった。」みたいなことで 高いお金を払ってはいけません。

世の中、そんないい人ばかりじゃありません。

従姉は、たまたま 親戚に建築屋がいるので よそに頼むことはないと思いますが、そういう人がいなかったら どうするのでしょう。

そういう場合、まず、よく知ってる、地元で何十年も店をやってる瓦業者に2~3社程度、合い見積もりを頼むのが良いでしょう。

または、信頼できる建築屋(工務店や大工さん)に、瓦屋を紹介してもらう、等いろいろ方法はあります。

***************

もう、1件 うちから50Km程度離れたところに住んでいる高齢の叔母も、訪問販売業者に騙されて、高いエコキュートとIHコンロをつけています。

そこも高齢者だけの家です。

請求金額を見て驚きました。(数年前に支払い済)

私なら、この半額以下でできます。

「なんで、言うてくれなかったん。」というと 「遠いから悪いし、忙しそうなので声がかけれなかった」との答え。

う~ん・・・

その業者は、やはり悪質リフォーム業者で、後で捕まったそうです。(お金は戻ってきません)

今回、その叔母がタイルの古いお風呂をリフォームしたいし、ついでにキッチンが土間なので便利が悪いから床を上げたいと言ってるので、今度はどうしてもやってあげなくては、と思っています。

少し遠いですが、もっと遠い現場にも行ってるので。

リフォームはほとんど毎日見に行って、段取りしないといけないので大変ですが、工期が短いのでなんとかなるでしょう。

頑張ります!

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