古民家再生リフォーム~ついに完成 その1
6カ月間に渡って行った、古民家再生リフォーム。
ついに完成しました
築130年の歴史ある古民家の良さを生かしながら、現代の生活に合った住まいに大変身。
素敵に生まれ変わった古民家をご覧ください。
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まず、玄関です。
なんて、シックで素敵なんでしょう!
左手の小エンの座は、既存の小エンの座がケヤキだったので、削って使いました。
下駄箱の上のスクリーンは、縁側の欄間でした。
正面は簾戸で、ちょっと、キッチンが透けて見えますが、このチラ見えが良い!!
補修して、高さが低いので足して、柿渋で古色を施主(お父さん)に塗ってもらいました。
さらに、透明のアクリルを張って、冷暖房の逃げるのを防止。
キッチン側から見ると、すごく高級な戸になりました。
下駄箱の引き違い戸は、昔の収納の戸(布団箪笥?)
天井は既存のままの尾引き天井です。
床は桧板。玄関は御影石です。
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次はリビング。
部屋は10帖大ですが、半分は吹抜けがあります。
ここは、以前は、2階から使える物置でした。
でも、吹抜けにして、2階のロフトからも見降ろせるようにしました。
吹抜けには、曲がった梁があり、そこにシーリングファンを付けました。
低いほうの天井は杉板張りで、勾配天井です。
リフォーム前は、この低いところが主寝室で、吹抜けのあるところは、4帖ほどの和室でした。
でも、家じゅうで一番日当たりが良いので、寝室にはもったいない。
ウッドデッキもつけて、幼い子供たちも遊べるようにしました。
正面の大きな戸はダイニングキッチンへ。
左手の戸は玄関へ。
その上の障子はロフトです。
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そして、このリフォームの最大の見どころは、このダイニングキッチン。
頭上には、立派な梁が現れています。
なんて、見事な梁!
この正面の格子戸は、既存の建具に下框を足して、少し背が高い建具に作り変えました。
この建具は、右の壁に引き込まれ、この外の土間キッチンとワンルームで使うことができます。
土間キッチンには 食品庫もあり、流しは以前ご使用だったものを活用。
ここでは、もち米をたくさん蒸して、おもちつきをやったり、漬物をつけたり、泥のついた野菜を洗ったり、いろいろな作業を遠慮なく行うことができます。
土間用サッシも大きいので、夏場は網戸にして、ダイニング~リビングを通って、風が吹きぬけます。
キッチンは、オープンだけど、少しだけ壁を立ち上げて、ダイニング側からは丸見えにならないようにしています。
ダイニングから、玄関との間の簾戸を見ています。
上部の障子はロフト。
右の障子は2階の廊下です。
簾戸は透明アクリルを張って、高級建具に生まれ変わりました。
キッチンの背中側~廊下との間に上げ下げ窓があります。
ダイニングキッチンと玄関は同じレベルなんですが、そこから西は80センチぐらい床が上がっていて、スキップフロア状態です。
キッチンでお茶や料理をお盆に載せて、この3段の階段を上がって和室の3間続きに持って行くのは大変だと思い、そこに、お盆を差し出せる小窓をつけることを提案しました。
右上には、以前スペインのアンティークショップで買ってきたかわいいタイルをプレゼント。
上げ下げ窓と共に、「かわいい!」と 奥様がとても喜んで下さいました。
これは、その小窓を廊下側から見たところ。
小さなカウンターをつけています。
中央にステンドグラスの黄色のガラスを入れました。
周りは、昔の模様のガラスを2種類。
なかなか素敵です。
右手に見える、既存のガラス戸のデザインともマッチしてるでしょう。
左手の引き違い戸は、洗面脱衣室の入口です。
・・・その2へつづく
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こんな素敵な家に生まれ変わるなんて夢のようです。吹き抜けのキッチンとダイニングが簾戸越しにこんな風に奥ゆかしく透けて見える玄関なんて驚きです。まったく想像できませんでした。古民家の芸術ですね。大事にしていきたいと思います。自宅であってそうでないような、その2が楽しみです。
投稿: かずき | 2013年12月 8日 (日) 07時36分
そうですね。
本当に素敵な住まいになりましたね。私も、このような仕事をさせていただいて、感謝しています。
投稿: めぐ | 2013年12月 8日 (日) 10時13分