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恵 建築デザイン事務所

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2013年11月

2013年11月30日 (土)

古民家再生リフォーム~仕上げ工事

   左官工事が始まりました。

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外壁の漆喰塗、施工中です。

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ダイニングの壁も漆喰塗。

大勢(左官4人)でやるので、早い。

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これは、親方の腕。

右に見えているのは、古いケヤキの大黒柱です。

1階部分は、平坦に塗ってもらい、上部吹抜け部分はコテむらをつけてラフに塗ってもらいました。

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塗りたてなので、光っていますね。

塗りたての漆喰は、「ふのり」が入っているので、磯の香りがします。

*

玄関・ポーチは400㎜角の御影石貼りです。

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とても、きれいです。

*

外部の漆喰塗が終わったので、木製の格子をつけてもらいました。

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*

やっと、キッチン設置にこぎつけました。

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システムキッチンはクリナップ製。

カウンターは、大工造作です。

*

縁側の紅梁の下に取り付けてあった、ランマ。

素敵な格子なので、色を古色に塗って、玄関下駄箱上にスクリーンとして、取りつけてもらいました。

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これが、とってもいい感じ。

*

さて。

今日は、建具屋さん、電気屋さん、水道屋さんも来てくれて、仕上げに大奮闘。

でも、古民家らしい部分は、補修程度にとどめていますが、これが、本当に美しい。

*

書院の障子。

ランマも変わっています。

富士山に帆掛け舟?

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奥の間(8帖)~中の間(6帖)との間の彫ランマ。

竹林の中の獅子?

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なんか、ユーモラスですね。

実は、下の獅子。

取れて、蔵の中に眠っていたのを、補修して取付ました。

周りは、タケノコがニョキニョキ生えています。

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*

古い、仏壇の欄間は、龍の掘り物でしたので、新しい造り付け仏壇の欄間に再利用しました。

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なかなか、素敵です。

*

2階のロフトは、おこもりしたくなるようないい雰囲気。

ここで、こたつをしてごろごろしたいな~

天井が低いので、落ち着く~

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これを見た、施主の坊や(もうすぐ5歳)

「裸電球~まぶしくて~♪」と、歌う・・・

もしや、かぐや姫の神田川?

なぜ、そんな古い歌を知ってるの?

そばで、若いお母さん「じいじのレコードで聞いてるから・・・」

なるほど~

思わず、笑ってしまいました。

*

今日、建具と照明器具が半分以上つきましたが、時間切れ。

あと、もうひと頑張りです。

完成が、楽しみです。

2013年11月25日 (月)

岐阜白鳥森林ツアー

毎年、楽しみにしている MOKスクールのフィールドツアーへ行ってきました。

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まず、白鳥林工(協)さんへ。

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ここでは、長良杉のパネルを作っています。

工程を見学。

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ショールームに見本が展示してありました。

節があっても美しい。

長良杉だけではなく、桧やカラマツのパネルもありました。

横はぎなので、普通の集成材と違って無垢に近い。

私も、これで家具とか作ってみたいな。

*

そこから北へ1時間

途中の高速沿いはこんな気持ちの良い景色。

紅葉は終わりかけです。

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憧れのオークビレッジへ。

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ここは、木造住宅の設計施工だけでなく、木の家具や、おもちゃや木製品を作っています。

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これは、家具工房。

佇まいがおしゃれ。落ち葉のじゅうたんに囲まれています。

木製品のショールーム~木造住宅の構造材の手刻みの作業場~家具工房も見学させていただきました。

*

さらにバスで30分走って 北欧家具で有名な「キタニ本社」を訪ねました。

ショールームにはブランド椅子たち。

それらに座って、座り心地を体感。

やはり、いいものはいい。

しかし、高い!

そして、デンマークにある建築家の住まいをそっくりそのまま再現した「フィン・ユール邸」を見学。

見学料3千円は、ちょっと高いけれど、ここまで来て見ないわけにはいきません。

もう、外はとっぷりと日が暮れてしまいました。

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まるで、日本ではないみたいな感じ。

美味しいコーヒーもいただきました。

*

宿は、古民家を改装した旅館 四反田さんです。

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温泉付で、囲炉裏もあり、なかなか趣のある宿でした。

2日目は、世界遺産 白川郷へ。

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展望台からの眺めです。

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その向こうには、雪をかぶった白山が。

美しい・・・。

昔、夏に登ったことがあります。

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まず、国の重要文化財である和田家へ。

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4階まで上がるとこんな感じ。

合掌作りは、正三角形なんだそうです。

和田家の他には、神田家、長瀬家を見学しました。

神田家には、合掌造りが、耐震構造であることがわかる展示がありました。

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公開してない家もたくさんあります。

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それにしても、観光客の多いのにはびっくりでした。

さすが、世界遺産ですね。

*

さて、そこから、バスで2時間近く移動して 岐阜県美濃市へ。

ここには、岐阜県立森林文化アカデミーがあります。

この、木造の建物群を見学しました。

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ここは、森と木を学ぶ、県立の専修学校です。

山の中腹に建てられた建て物も素晴らしく、見ごたえがありました。

もう少し、若かったらここに入学したいぐらいです

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学生たちが、考え、設計施工した回廊を通り、山の上へと上がって行きます。

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森の体験ゾーンにある情報センターです。

杉丸太の立体トラスで作られた大空間は、圧巻です。

*

森林文化アカデミーの見学の後、道の駅を見学。

そして、美濃市の伝建地区へ。

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むくり屋根に立派なうだつが、あがっています。

ここのうだつは、袖壁だけではなく、屋根の上に通しであるんですね。

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裏から見ると、よくわかります。

美濃和紙のお店も多く、ゆっくり見ると面白そうな町でした。

*

今回のフィールドツアーも、盛りだくさん。

いつか、訪ねたいと思っていたところばかりで、大満足の旅でした。

2013年11月13日 (水)

古民家再生リフォーム~大工工事ほぼ終了

大工工事も大詰め

和室の3間続きの部屋があります。

ここは、基礎をべたコンで打ち、大引が、真ん中に1本しかなかったので間中おきに変え、床下には断熱材を入れました。

縁側も床を張替え、断熱材を施工し、バリアフリーに。

サッシも断熱サッシ(樹脂+アルミの複合サッシ)に交換。

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壁は塗り替え、畳も新しくします。

障子は、紙だけワ―ロンに貼り替えます。

既存のままなのは、天井だけです。

でも、古民家の一番いいところは、この縁側と和室の続き間なので、ここは、あまり変えたくありません。

*

玄関の造り付け下駄箱

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私が図面を描いて、施主さんにOKをいただいて、大工さんが製作しています。

主なところは桧板。

天板のみケヤキ。

棚板は集成材です。

でも、内部にするにはもったいないぐらいの美しい桧板でできています。

建具は、右の高い方は建具屋さんで作成中。

低い方は、既存の板戸を直して使います。

反対側には小エンもつけました。

元々あったのですが、その床板はケヤキだったので、削って再利用しました。

*

リビングのテレビ台

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宙に浮いています。

*

他にも、造り付けの食器棚や家電収納。

壁厚を利用したDVDタナ等、いろいろ作っていただきました。

*

2階のロフト~リビング吹抜けの間は危ないので、ロフト側に手すりをつけました。

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おしゃれな雰囲気になりました。

*

外部の犬走りやポーチ周りのコンクリート打ちをしています。

どこかに、子どもたちの手形を記念につけたかったので、自転車置場兼物干し~通用口の隅につけることにしました。

廻りにビー玉を埋め込んで・・・・

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まずは、おにいちゃん。

それから、10ヵ月の弟くん。お母さんにムリヤリだったのでちょっと泣きましたけど、かわいかった

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お母さんが、日付と子どもたちの名前を入れました。

いい、記念になりました。

*

大工工事がほぼ終了し、今度は内部の左官工事に入っています。

建具屋さんも古い建具を補修するために、たくさん持って帰られました。

完成まで、後、1ヶ月ほどでしょうか。

照明器具もほぼ決定。

頑張ります。

2013年11月 7日 (木)

大工工事ほぼ完了~越屋根の家

越屋根の家、大工工事ほぼ完了しました。

棟上げは5月下旬でしたが、、土壁を乾かすためにずいぶん時間をかけています。

月曜日にやっと足場をはずし、外部はだいたい、完成しています。(犬走りとポーチがまだ)

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先日、小屋裏物入れにガラス瓦で トップライトをつけました。

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このガラス瓦の下は小屋裏物入れですが、床を格子にして、下の廊下に光を落としています。

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窓のない中廊下が、明るくなりました。

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これは、先日の写真なので、まだ足場が取れていません。

木製の引き込硝子戸がつくところです。

全開することができます。

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外には、深い軒とL字型のウッドデッキがあります。

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リビング・ダイニング・キッチン・玄関は、吹抜けで構造がすべて見えます。

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これは、玄関の天井。

屋根は大きなタルキが化粧で見え、その上は化粧野地板。+フェノバボード50mm。

その上に屋根通気層を兼ねて普通サイズのタルキがあり、それから、荒野地板、ゴムアスルーフィング+釉薬瓦という構造です。

屋根も、外張り断熱。

外壁も土壁の外に外張り断熱を、施工しています。

後、大工さんは造り付け家具の作成に入ります。

そして、いよいよ、内部の左官工事。壁は漆喰塗の予定です。

*

完成まで、あと、1ヶ月ぐらいでしょうか?

頑張ります。

2013年11月 1日 (金)

ついに完成~オープンキッチンのある家

オープンキッチンのある家が、ついに完成しました。

棟上げから5カ月。

ちょっと時間がかかりましたが、棟梁ひとりでの丁寧なお仕事。

造り付け家具もたくさんあり、構造材だけでなく、造作材も、できるだけ無垢の国産材を使っています。

*

まず、玄関には、巾1800の天井までの大きな玄関収納。

これなら、家族4人の靴がたっぷり入ります。

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床はイタリア製テラコッタ風磁器タイル。

本当のテラコッタは素焼きなので、津山のような寒い地域には無理。

見た目はそっくりだけど、凍害に強いものにしました。

*

玄関から、リビングに入ると広い吹抜けがあり、その奥にはダイニングとオープンキッチンに続いています。

LDKで、約22畳の広さ。

無駄な廊下がありません。

それに、階段や吹抜けもあるので、よけい広々と感じます。

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この家の見どころ。奥様こだわりのアイランドキッチンです。

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キッチンに立つと家じゅうが見渡せるし、家事の動線も短い。

すぐ、勝手口や洗面~浴室へ行けるし、トイレも目の前。

これは、小さなお子さんのおられるうちは、助かります。

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IHコンロ横から見ると左手にトイレの入口。

右が、FAX置場になっています。

学校関係の行事予定等、冷蔵庫に貼り付けなくてもいいように、壁にコルクシートを貼りました。

これらは、キッチンに立つとよく見えますが、リビングからは、死角になっています。

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キッチンの後ろ側には、造り付けの地袋。

カウンター上には炊飯器やレンジが置けます。

右端の空間はゴミ箱置場。

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冷蔵庫の横には、天井までめいっぱい使った食器棚。

これも、大工さんの造作家具です。

オープンキッチンの続きにはテーブルを置く予定で、ダイニングまで続けて動けて便利です。

また、キッチンカウンターが広いので、椅子を置いて、朝食やおやつはここで。

子育て中には、うれしいかたちです。

*

さて、ダイニング・キッチンからリビング方向を見ると・・・

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吹抜けのリビングに階段があり、階段の下はテレビ置場に利用。

左手の格子戸は玄関へ続きます。

左端にちらりと見えているのは、6帖の和室。

戸襖を開ければ リビングともつながり、ひとつの空間に。

だれか泊まりに来た時も、和室がひとつあれば重宝します。

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和室の隣に、リビングから使える収納を設けました。

ここには、掃除道具を入れたり、買い置きの日用品や、お子さんの衣服を入れ、いちいち2階へ上がらなくとも、着替えできるようにしました。

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階段の手すりの下にある小さな箱は?

実はこれは、郵便受け。

玄関につけるところがなかったので、階段につけています。

ここにあれば、寒い時にわざわざ、郵便物や新聞を取りに外に出なくて助かります。

*

リビング階段は、子どもたちが、知らないうちに友達を連れてきていたり、出かけてい

たとかいうことも無く、家族のコミュニケーションを取るのに有効です。

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階段を上がると正面がトイレ。右手には手洗いがあります。

手洗いは、トイレの中につけることもできますが、廊下につければ、夜間、下におりないで歯磨きしたり、お水を飲んだりできるのでオススメです。

吹抜けを見降ろす廊下には、手すり代わりの造り付け本ダナを作りました。

これで、家族みんなの本がたっぷり置けます。

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吹抜け越しに見える大きな窓。

この窓のおかげで、冬は暖かな日差しが、家の奥まで差しこみます。

夏は太陽高度が高いので、そんなには入ってきません。

天井にはシーリングファン。

吹抜けには必須ですね。

冬の暖気を階下に降ろすことができますし、気候のいいときは窓を開けて気持ちの良い風を送ることもできます。

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吹抜けにはキャットウォークをつけているので、サッシの開閉と掃除もラクチンですし、この手すりに布団を干せば、あわてて取りこまなくてもいいですね。

手すりがすべてタテ格子なのは、横格子にすると簡単だし、デザインもいいけれど、子供のおられるうちはダメ。

登って遊ぶと危険です。

だから、バルコニーも全部タテ格子に変更しました。(大工さんがとても手間をかけて作られました。)

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秋晴れの中、元気な子供たちの歓声が、聞こえるような 新しい住まいの完成です。

ご家族の皆さまのご健康と、子供たちの健やかな成長をお祈りいたします。

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