古民家再生リフォーム 木工事②
築130年の古民家再生リフォームを行っています。
古民家の良さ~古き良きデティールが、数多くあります。
それらをできるだけ、生かしたい。
なおかつ、断熱性能をあげて、冬の寒さをなんとかしてあげたい。
・・・そう思って いろいろ考えながらやっています。
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西面と北面の半分は、土壁なので、フェノバボードで外張り断熱にしました。
ここに、本物の焼き杉板を張ります。
通気胴縁を取りつけて、透湿防水シートを貼って・・・・
これは、焼杉板をタルキの形に切って、面戸板を兼ねて、張ってもらっているところです。
張ってしまうとこんな感じ。
美しいなあ。
サッシのガラスに、向かいの蔵の なまこ壁が映っていますね。
リビングの天井の断熱材は羊毛160mm、外壁は100mmです。
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ただ今の進捗状況ですが、木工事も中盤にさしかかっています。
奥の主寝室ですが、天井を取った既存は、このような感じです。
この時点で、窓を着けるため、右側の壁を一部撤去しています。
この障子と、その向こうに見える、蔵のなまこ壁がいいんです!
なんか、懐かしくて、日本の民家って、なんて美しいんでしょう!
この障子は内障子として残すことにし、外に断熱サッシをつけました。
大昔は寝室でしたが、ここ30年ぐらいは物置で、なんか暗くて怖い部屋というイメージ。
でも、天井を貼り替え、畳だった床を杉のフローリングにし、窓ももうひとつ設けて・・・。
天井の梁は隠しますが、壁は、差し鴨居や柱を見せて、だいたい真壁の漆喰塗の予定。
昨日、プラスターボードを張っているけれど、すっかり明るいイメージになりました。
(残念ながら、昨日の写真を写してなかった・・・・。)
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奥様のご希望で、2階の小屋裏に4.5畳大の収納ができました。
小屋裏が、わら屋根のため、とても高かったので、それを利用することにしました。
入口は低いのですが、いったん入ってしまえば、天井は高いので、充分、物が入ります。
床は30㎜厚の杉のフローリング。
逆さに張って、下の廊下はそれを天井として見せることにしました。
この写真は、床を1部、外せるようにしているところです。
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ロフトから、吹き抜けを見降ろす障子の枠がつきました。
左の窓がダイニングキッチン、右の窓がリビングを見降ろす窓です。
吹き抜けの天井や梁の掃除、塗装のために内部足場を組みました。
いよいよ、工事は佳境に入ってきました
・・・つづく
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息子(施主)も暗かった納戸がこんなに明るい寝室になるとは想像していなかったようで感激していました。焼き杉の黒も本当に美しい。昨日は、姉たちが夫婦で墓参りに来てくれましたが、リフォームされた母屋での正月恒例の食事会を楽しみにしてくれています。姉たちが帰ったあと、息子と嫁と孫と私の4人で2時間ぐらい、栗のフローリングにアルドボスを塗りました。確かに、有木さんが言われたように、みんなでやると本当に早いし、退屈しませんでした。一気に80枚ぐらい塗り上げました。今日からは、左官屋さんも来るし、工事がどんどん進んで行きそうで楽しみです。
投稿: かずき | 2013年9月23日 (月) 07時14分
ご家族で楽しく、塗装しているのが目に浮かぶようです。こうやって、できることを自分たちでやると、家にいっそう愛着がわくし、メンテナンスも自分でやろうかと思うようになります。お孫さんもきっと子供のころの良い思い出になると思います。写真を撮っておいて下さいな
投稿: めぐ | 2013年9月23日 (月) 10時01分