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恵 建築デザイン事務所

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2013年7月

2013年7月20日 (土)

土壁の熟成と裏返し塗り~越屋根の家

今日は、土壁の裏返し塗りをするので、見に行ってきました。

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泥コンを現場に置いて、2か月近くたちます。

時々、施主さんも練ってくれていました。

今日は、親方が、練っています。

表面は黄土色ですが、クワを入れてみると内部は灰色。

濃いグレイです。

空気に触れると茶色になるそうです。

においは、肥え貯めのような、くさいにおいになっていました。

わらがとけて、熟成が進んだ証拠です。

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で、また刻んだワラを入れて・・・

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ひしゃくで水をかけ・・・

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練っていきます。

それをネコ車に乗せて、現場へ。

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「船」に移された泥コンを、ひとりが フライ返しの大型みたいなので ふたりのコテ板に順番に載せ・・・

どんどん 土壁が塗られて行きます。

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貫伏せでわらを貼りつけてる様子です。

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玄関脇に埋め込みポストをつけてもらっています。(これは、大工さん)

飛び出して見えるのは、外張り断熱で大壁にするから。

これぐらい、外壁が厚くなるのです。

約3週間前に塗った土壁の表側はすっかり乾いて、黄土色になっています。

塗る時は、濃いグレイ。

乾くと(空気に触れると)黄土色に変化します。

やはり、いい家は、時間がかかります。

じっくり、ゆっくり、作って行きます。

*

・・・・これに関して、ひとこと。

先日、元ハウスメーカーの営業の方とお話してたら、工期の話になり、その方がおっしゃるには、棟上げして1か月半で完成するのが「常識」だと言われました。(在来工法でも)

確かに、ローンを組んでいたら つなぎ融資も必要になるし、工期が長いと金利も余分にかかってしまいます。

でも。

私は、家をそんなにあわてて作りたくない。

そんな、張りぼての家を作ってないし。

(既製品の木製建具やサイディングもほとんど使わないので。)

この家は土壁なので、余分に時間がかかっていますが。

家は一生に一度の大きな買い物。

そんなにバタバタと、急いで作ってどうする?

じっくり考えて、腕の良い職人さんとともに、ちゃんと作りたいです。

そうすることに寄って、満足度の高い家ができると思います。

2013年7月 8日 (月)

京都~保津峡トロッコ列車と嵯峨野 散策

先週の土曜日、久々にMOKスクール参加でした。

その夜は大阪泊で、日曜日に大角雄三設計室の古民家再生見学会が京都であり、行ってきました。

京都と言っても、京都駅から山陰線で30分ほど行った京都府南丹市。

事務所の女性が車で送迎してくださり、お客様ではないのに、親切にしていただき感謝いたします。

内容は、大角先生のHPをご覧ください。

素晴らしかった!です。

ちょうど私も古民家再生をやっていますので、大いに参考になりました。

*

さて。

京都は何度も訪れていますが、この辺りは初めて。

二駅ほど戻ったところからは、保津川峡の川下りやトロッコ列車の発着場があります。

せっかくなので、トロッコ列車に乗ってみることにしました。

一般的には、トロッコでここまでやってきて 保津川下りで嵯峨野に戻るのが普通のコースですが、時間がないので、保津川下りはあきらめ、逆コースのトロッコ列車だけ乗ります。

年中混んでいる観光の街「京都」。今日は、しかも日曜日。

でも、逆コースなら、急に行っても乗れそうです。

*

千代川駅 11時50分発の各駅停車で、馬堀駅まで行き、そこから徒歩10分でトロッコ亀岡駅へ。

12時35分発のトロッコ列車の切符が買えました!指定席込の600円。

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ホームで待っていると、来ました~カラフルなトロッコ列車。

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満員の乗客が降りると、私たちが乗りこみました。

中はこんな感じ。

この時は、まだ あまり乗ってないけど 80%ぐらいの乗車率でしたね。

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トロッコ列車というから、窓がない、オープンな感じかと思っていましたが

全部木製だけど 窓もガラスもありました。

椅子の座面も木なので固い。

雰囲気はレトロ。

もちろん、冷房はないです。

ラッキーなことに、私の指定席は 進行方向に向かって左の窓側だったので、ずっと 保津川が眺められます。

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川下りしている船も見えます。

この川下り、1時間半以上かかるらしく それも あきらめた理由のひとつ。

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結構、急流です。

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ちょうど、山陰本線の鉄橋に電車が。

その下の急流には川下りの船が見えます。

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ラフティングの人たちがいます。

でも、なぜか 半分以上水の中へ入ってる・・・。

この場所は急流ではないので、ボートから落ちたわけではなさそう。

暑い日だったので 気持ち良さそうでした。

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次々と渓谷が続きます。

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トロッコ保津峡駅に停車、通過し

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トロッコ嵐山駅に到着。

車掌さんに聞いたら、終点のトロッコ嵯峨よりもここで降りた方が、竹林を歩けるというので、ここで下車。

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前の方は、こんな車両で、正にトロッコ。

トロッコ嵐山駅は、次の列車を待つ観光客でいっぱいでした。

私はスイスイと見事な竹林の中の道を通り・・・

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世界遺産でもある天龍寺へ。

ここへ来るのは30年以上ぶりぐらいです。

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苔と新緑が美しい。

建て物の中には入れないのですが・・・

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まるで、額縁に入った絵画のようで、思わず、ため息がもれます。

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立派な鬼瓦。

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どこを見ても美しい。

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土塀もユニーク。

瓦がたくさん埋め込んでありました。

*

天龍寺を出て、嵯峨野のメインストリートの豆腐料理のお店でランチ

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これは、そうめん御膳。

内容はそうめんとざる豆腐、湯葉、ごま豆腐とおばんざい。デザートにはわらび餅。

美味しかったです。

*

それから、以前京都に住んでいた友達に教えてもらった、法輪寺へ。

観光客であふれ返っている渡月橋を渡りすぐ石段を登ります。

すると、あんなにいた観光客がここにはいない。

拝観料も無料。

穴場ですね。

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法輪寺は虚空蔵さまなので、十三参りのお寺です。

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嵯峨野も京都も一望できる。

今日は、私のひとり占めでした。(日曜なのに!)

*

その後、また渡月橋を渡り、嵐電に乗って

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四条大宮まで行き、それから 3kmほど歩いて、ネットで見つけていた京都文化博物館近くのアンティークショップへ。

ここには、明治・大正期のレトロな照明器具や電気の配線器具等がたくさんありました。

今、やってる古民家に使えないかな~と 考えながら・・・。

で、古伊万里の中鉢をひとつ、自分用に買ったりして

*

そして地下鉄に乗って、ギリギリ京都駅にたどり着き、高速バスで帰途につきました。

観光は半日だったけど 充実してました。

また、来ようっと

2013年7月 2日 (火)

土壁の表側塗り~越屋根の家

先週から、越屋根の家の荒壁をつけています。

一応、土曜日で終わったので、今日は確認に行ってきました。

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おお~!いい感じではないでしょうか?

アップにすると、こんな感じ。

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そして、外部は・・・

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いい感じにひび割れてきています。

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貫伏せで、ワラを貼りつけています。

まあ、外部は、この上に断熱材を張りつけて、通気層を設け、最終的には大壁仕上げです。

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2階の越屋根部分。

外壁は外張り断熱で、通気層を設け、ラスモルタルになります。

だから、瓦の葺き止めはそれから。

上の屋根の軒先の一文字瓦だけ、できていました。

破風板は汚れやすいので、板金(ガルバニウム鋼板)をかけてもらいました。

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西から見ると屋根が三重になって、なかなかカッコイイ。

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北東からは、シンプル。

*

今日は、現場で電気、給排水設備屋さんと打合せしました。

土壁が乾くまでは、ゆっくりでいいのですが。

後は裏返し塗りですが、これが乾いて、庭で練っている土が、もう少し熟成されてからになりそうです。

家は、ゆっくりできていきます。

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