土壁の熟成と裏返し塗り~越屋根の家
今日は、土壁の裏返し塗りをするので、見に行ってきました。
泥コンを現場に置いて、2か月近くたちます。
時々、施主さんも練ってくれていました。
今日は、親方が、練っています。
表面は黄土色ですが、クワを入れてみると内部は灰色。
濃いグレイです。
空気に触れると茶色になるそうです。
においは、肥え貯めのような、くさいにおいになっていました。
わらがとけて、熟成が進んだ証拠です。
で、また刻んだワラを入れて・・・
ひしゃくで水をかけ・・・
練っていきます。
それをネコ車に乗せて、現場へ。
「船」に移された泥コンを、ひとりが フライ返しの大型みたいなので ふたりのコテ板に順番に載せ・・・
どんどん 土壁が塗られて行きます。
貫伏せでわらを貼りつけてる様子です。
玄関脇に埋め込みポストをつけてもらっています。(これは、大工さん)
飛び出して見えるのは、外張り断熱で大壁にするから。
これぐらい、外壁が厚くなるのです。
約3週間前に塗った土壁の表側はすっかり乾いて、黄土色になっています。
塗る時は、濃いグレイ。
乾くと(空気に触れると)黄土色に変化します。
やはり、いい家は、時間がかかります。
じっくり、ゆっくり、作って行きます。
*
・・・・これに関して、ひとこと。
先日、元ハウスメーカーの営業の方とお話してたら、工期の話になり、その方がおっしゃるには、棟上げして1か月半で完成するのが「常識」だと言われました。(在来工法でも)
確かに、ローンを組んでいたら つなぎ融資も必要になるし、工期が長いと金利も余分にかかってしまいます。
でも。
私は、家をそんなにあわてて作りたくない。
そんな、張りぼての家を作ってないし。
(既製品の木製建具やサイディングもほとんど使わないので。)
この家は土壁なので、余分に時間がかかっていますが。
家は一生に一度の大きな買い物。
そんなにバタバタと、急いで作ってどうする?
じっくり考えて、腕の良い職人さんとともに、ちゃんと作りたいです。
そうすることに寄って、満足度の高い家ができると思います。
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