最近のトラックバック

恵 建築デザイン事務所

« シャクナゲ満開の屋久島(宮之浦岳縦走) | トップページ | 竹小舞かき~越屋根の家 »

2013年6月10日 (月)

計画から棟上げまで~オープンキッチンのある家

先日の日曜日は、オープンキッチンのある家の棟上げでした。

住まい手は、ご夫婦と小学校低学年の男の子、4歳の女の子の子育て真っ最中のご家族です。

昨年12月から、プランニング。

ご要望をお聞きすると、オープンキッチンを中心とした、解放的な住まいを、ということで、リビングは吹抜けで、階段も設置。

キッチンに立つと家じゅうが見渡せ、子育てにぴったりな設計になっています。

建築工事は奥様の伯父さまで、私も昔から知っている棟梁。

ここも、総合請負はなしの、部分発注方式です。

私(設計事務所)と棟梁の二人三脚で進めています。

*

1月基本設計終了。プラン決定。設計・監理契約締結。

2月実施設計。それにともなって積算。ほぼ予算どおりで決定。

3月下旬に地盤調査。(良好な地盤でした)

Img_6760

4月初旬に地鎮祭。(雨が降ったので、神社で行いました)

Img_6870

4月下旬に確認申請、フラット35の設計検査合格

木材や浄化槽等の補助金申請も終わり

5月GW明けから、基礎工事

Img_7494

ここは、瑕疵担保責任保険加入の義務はないので、その方の配筋検査はありませんが、私(設計事務所)が、しっかり検査しています。

地中梁もあるし、立ち上がりのタテ筋の頭にもフックをつけています。

Img_7514

土間(べた基礎)のコンクリ打ち

立ち上りのコンクリ打ちから、3週間。

しっかり養生期間もとり、6月9日大安吉日の上棟となりました。

**

Img_8093

棟上げの朝、私は研修があり、10時すぎに行ったときには、もう、こんなにできていました。

天気は曇りで、暑くも無く寒くも無く、風もそよ風という、絶好の棟上げ日和でした。

ついでに、床の構造用合板を張っているので、足場もしっかりしているし、作業もやりやすそう。

大工さん、作業員がレッカー屋さん含めて9人。

はかどるはずです。

Img_8095

もちろん、ここも ベテラン棟梁による手刻み。

これは、追掛大栓継ぎです。

桁の継ぎ手ですね。

Img_8102

込栓が打たれていますね。

Img_8107_2

どんどん吊りあげ

Img_8115

組み上がって行き、午前中に、2階の桁まで組み上がりました。

Img_8131

お昼前には、仮設とは思えないような立派な直階段が取りつけられました。

これは、この棟梁のオリジナルで、いろんな現場に持って行って使いまわしているそうです。

実際の階段の位置とは違いますが、リビングが吹抜けなので取りつけています。

これなら、ハシゴで上り降りするよりも安全だし、施主さんや、私も気軽に2階へあがることができます。

グッドアイデア!

Img_8133a_2

ここの梁、桁はすべて、地松で、吹抜け周りは化粧で見せるのですが、本当に美しい材料が来ていました。

さすが!!

こんな家が、ローコストでできるんだから、びっくりです。

棟梁は、職人にしっかり予算を出せば、素晴らしい家ができると教えてくれました。

職人や業者別に請求書が来たら、直接お金を支払って行くので、面倒だといえばそうですけど。

どこにお金がいったかわからない家とは違うんだと思います。

まあ、私は、直営工事で大工さんと組むことが多いので、この方式が多いのですが。

諸経費(宣伝や営業経費)に、お金をかけない家づくりです。

ただし、リスクもありますので、信頼できる棟梁、設計事務所等を探すことが肝心です。

それで、良質な家が安くできるんです。

設計(デザインや使い勝手)は、私(設計事務所)がやるので、ちゃんといい家になるし。

でも、宣伝をほとんどしないから、口コミだけなので、知ってる人は知っている、という家づくり。

肝心なところは 私がサポートします。

****

先日も、キッチンとユニットバスのショールームへご案内して、説明し、機種選定のお手伝いをしました。

基本プランもショールーム(メーカー)任せではなく、適切なアドバイスをします。

フラット35(住宅支援機構のローン)の中間(現場)検査の申請もしました。

予算に見合っていて大事なポイントは抑えているし。

だから、納得の住まいができるのです。

「勝手に決まってた」「選べなかった」なんてことは ありません。

「後、数千円 出せば、こちらのシャワーも選べますよ」とか、細かくアドバイスしています。

「全部お任せでいい、考えるのが面倒くさい。」と言う人には、向いてないと思います。

普通、請負契約していたら、手間をかけたくないので 変更へのアドバイスは ほぼしないと思います。(施主さんから言いださないと)

でも、実際には、施主さんは目の前に家が立ちあがってこないとピンとこないんですよね。

だから、アドバイザーが必要なんです。

こんな、家づくり、いいと思いませんか?

一般的ではないですけれど。

***

さて。

Img_8149

夕方には、野地板も打ち、ルーフィングも敷き、後は屋根瓦を葺くだけにして終了しました。

作業員も大勢だったということもありますが、手際の良さにびっくりでした。

在来木造の家だって1日でできるんですよ!!

*****

この家に住まれるご家族の幸せな日々と元気な子どもたちの健やかな成長ををお祈り致します・・・

« シャクナゲ満開の屋久島(宮之浦岳縦走) | トップページ | 竹小舞かき~越屋根の家 »

オープンキッチンのある家」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« シャクナゲ満開の屋久島(宮之浦岳縦走) | トップページ | 竹小舞かき~越屋根の家 »

2023年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ