竹小舞かき~越屋根の家
さて、昨日から、越屋根の家の小舞かきが、始まりました。
材料の割竹です。
それを、シュロ縄で編んでいきます。
5年ほど前、体験でやらせてもらったことがありますが、難しかった。
どうして、縄の片方が巻いたまんまなのに、竹の中に通せるのか不思議でした。
外壁の角部分には、ホールダウン金物を、取りつけてなかったので、今日私が持って行って大工さんにつけてもらい、すぐ、小舞いを掻いてもらいました。
どんどん、できています。
これにつける土は、現場の空き地で熟成中。
道板を四角に囲んでブルーシートを敷いて、その中に泥コンを投入。
藁を切って混ぜて、水をかけ、時々練っています。
これは、土が乾かないように、その上にさらにメッシュのシートをかけています。
以前にもやったことがありますが、こうすると、発酵して 力のあるとても良い土になります。
ものすごく臭いけれど。
今は、まだ、あまりにおわないので、まだ 発酵が進んでないようです。
土壁の強度は、土で決まるので。
*
先日、大工さんとサッシ屋さんと、サッシのサイズを確認・検討しながら最終決定したので、今日は大工さんが 外部の敷居・鴨居を入れてくれていました。
その後、左官さんがその部分に小舞いを掻いて行きます。
土壁の家は、ゆっくりじっくりできて行きます。
正に、スローハウスですね。
*
屋根は大タルキ(化粧)の上に化粧野地板。
その上にフェノバボード(フェノール樹脂)50mmを載せ、その上にタルキ、(これが通気層)その上に荒野地板を打ち、瓦を葺いています。(まだ、葺き止めや棟は未完成)
屋根が、一般的な家に比べて2重になっています。
次世代省エネ基準の断熱性能の予定です。
屋根の外張り断熱のおかげで、まだ外壁ができてないのに、とても涼しいのです。
奥様も「ここへ来ると涼しいわ~。」と、何度も言われました。
既存の住まいが隣にありますが、その住まいは断熱材も、たぶんグラスウール50mm程度で、土壁でもないせいかとても暑い。(今日は最高気温31度でした。)
軒天の化粧野地板も少しすき間をあけて、通気層の空気の取り入れ口を作っています。
すき間には、虫が入らないように ステンレスのパンチング打ち。
(壁に近い)奥のすき間は、外壁の通気層を屋根の通気層とつなげるところなので、ここにはメッシュは入れていません。(外壁の下部の水切りにメッシュを入れるので)
瓦の棟の下には棟換気も入れる予定です。
そんな工夫をしながら、着々と進んで行ってます。
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