秋晴れの三嶺
ず~っと前から、いつか行きたいと思っていたけれど、なかなか行けなかった三嶺へ登ってきました。
三嶺は徳島県と高知県の県境にある山で、今回は高知県側から登りました。
三嶺は徳島県側では「みうね」と読み、高知県側からは「さんれい」と読みます。
今回は、高知県側から登ったので「さんれい」と、呼ばせていただきます。
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朝、6時に津山を出発。
光石(ヒカリイシ)登山口着に10時着でした。
メンバーは5名。
そのうち3名は三嶺初登山です。
今日は光石登山口~堂床キャンプ場~綱附森分岐~天狗塚分岐~お亀岩小屋泊。
明日は、稜線を三嶺山頂までたどり、カヤハゲ~さおりが原~堂床キャンプ場~光石登山口・・・・のコースで歩きます。
*
天気は、快晴かと思ったら、薄曇りでしたが、日に焼けなくてちょうど良い。
しばらくは、気持ちの良い沢沿いの道を進みます。
八丁分岐に来ました。
左の綱附森方向へ行きます。
谷川のような登山道をどんどん登ります。
途中、小さな滝の見えるところで、ランチ。
1000mを超えたあたりから、木々が紅葉し始めています。
緑から朱へ変わるグラデーションが、本当に美しい。
何かの動物の頭蓋骨がありました。
鹿でしょうか?
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倒木に生えた苔が、ふかふかのじゅうたんのようです。
近づいて見ると・・・
こ~んな感じ。かわいいなあ。
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やっと、稜線に出ましたが、まだまだです。
目の前の山を登らなければ、三嶺山域のシコクザサの草原に出合えません。
それにしても、この登りはきつかった。
ストックをしまって、ササや木の枝につかまりながら、ザイル代わり(?)に垂らしてあるトラロープに時々つかまりながら、急登を登りました。
はるか彼方には、三嶺山頂が見えます。(中央右の小高い山)
明日登るんだけど、遠~い!
木々の美しい紅葉に慰められながら、最後の登りを登ると・・・
着きました~。地蔵の頭です。
今日は、後、下る一方です。
左の三角が、天狗塚。
分岐から片道25分だそうですが、疲れているので私はパス。
元気なふたりが走って行きました。
少し休んで、今日の宿 お亀岩避難小屋へ。
色づいた山に、ガスがかかって幻想的。
小屋が見えてきました~
評判通りのなかなか良い小屋ですね。
湧き水の出る水場も100m下ったところにあります。
おかげで、水をたくさん持ってこなくて済みました。
薪ストーブもあるので、小屋の前では、薪割りをされていました。
この日は、20数人の宿泊者でした。
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夕食は、寄せ鍋。
小屋の外で調理し、食べました。
美味しかったです。
夜は、降るような星を見た後、寒いので小屋の中で、寝るまでおしゃべり。
男性たちは、お酒を飲みながら。
女性たちは、あったかいココアでほっとひといき。
思ったより、小屋の中は寒くなかったですね。
*
翌朝は、5時半過ぎに起床。
外は、もうほんのり明るい。
昨夜の鍋にうどんを投入。
ウインナも入ってます。
美味しかった。
横を見ると・・・・
ご来光です。小屋の前から見えました。
空は、快晴。
雲ひとつありません。
*
7時過ぎに出発。
気持ち良いササ原の稜線を、歩きます。
振り返ると、こんな感じ。
これから行く先は・・・・
右端のピークが三嶺。
もう、ひとがんばり。
左の徳島県側の谷には、数年前に建築士会女性部会の県外見学会で訪れた、伝統的建物群保存地区の「落合集落」が見えました。
案外、近いんですね。
ついに、山頂へ、着きました~
山頂は20人~30人の人たちで賑わっていました。
***
さて。
山頂で20分ほど休憩した後、カヤハゲ方向に下ります。
下ってまた登り返して、カヤハゲのピークから振り返ってみると・・・
三嶺の全容が青空の中に映えます。
左には、昨日から歩いた稜線が全部見えます。
正に秋晴れです。
*
このあたりを過ぎるとそろそろ、雑木林に入ってきたので お昼にします。
そして、三嶺の雄姿にお別れ。
しばらくジグザグに下ると分岐に来ました。
こんな立て札があちこちに。
鹿の被害で、枯れた木もたくさん見ました。
鹿が入らないように、山頂付近はネットフェンスで植物を保護していました。
コメツツジの群落を守るためでしょう。
鳥獣保護区ではあるし、増えすぎた鹿は、どうしたらいいのでしょうか?
鹿には天敵がいないから、という説もあります。
ある意味、熊よりやっかいかもしれませんね。
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さおりが原で巨木を見た後、道はトラバースして堂床キャンプ場へ。
ゆるやかだけど、長い長い下りでした。
駐車場到着は、午後2時40分頃。
*
帰りは、南国ICまでの道沿いからすぐの、湖を眺められる温泉へ。
入浴料は900円。
中はこんな感じ。
お湯は、少しにごり湯で、ぬるめ。
源泉かけ流しだそうですが、加温はしてあるようです。
でも、毎日、お湯の入れ替えをするとか・・・。
窓から見える景色は、ダム湖(?)
湖の色が濁っていたので、景色的には、残念。
となりには、コンクリート浴槽に水風呂。(小さなプール?)
見た目は素敵だけど、冷たくて入れません。
夏ならいいけれど・・・
その水風呂の周りはウッドデッキで、湯あがりに涼めるようにガーデンチェアやパラソルが置いてありました。
周りの雑木がいい感じ。
建て物全体も素敵なお庭や、カフェも併設されていて、女性好み。
今度、庭の設計を頼まれているので、雑木林風の庭が参考になりました。
時間があれば、併設のカフェでゆっくり珈琲でも飲みたいところだけれど、遅くなるので自販機の飲料で我慢。
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あこがれの三嶺へ。
想像以上に素晴らしい山でした。
コースは長かったけれど、天候に恵まれ、最後の温泉まで大満足。
楽しく、帰途につきました。
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参考コースタイム
1日目 光石登山口 10:25 ~ 八丁分岐 11:04 ~ 陵線出合い 13:20~ 地蔵の頭 15:21~ 天狗塚分岐 15:35 ~ お亀岩避難小屋 16:15
2日目 お亀岩避難小屋 7:12 ~ 西熊山 8:03 ~ 三嶺山頂 9:52 ~ カヤハゲ11:23 ~ さおりが原 13:25 ~ 光石登山口 14:40
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