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恵 建築デザイン事務所

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2012年10月

2012年10月24日 (水)

秋晴れの三嶺

ず~っと前から、いつか行きたいと思っていたけれど、なかなか行けなかった三嶺へ登ってきました。

三嶺は徳島県と高知県の県境にある山で、今回は高知県側から登りました。

三嶺は徳島県側では「みうね」と読み、高知県側からは「さんれい」と読みます。

今回は、高知県側から登ったので「さんれい」と、呼ばせていただきます。

*

朝、6時に津山を出発。

光石(ヒカリイシ)登山口着に10時着でした。

メンバーは5名。

そのうち3名は三嶺初登山です。

今日は光石登山口~堂床キャンプ場~綱附森分岐~天狗塚分岐~お亀岩小屋泊。

明日は、稜線を三嶺山頂までたどり、カヤハゲ~さおりが原~堂床キャンプ場~光石登山口・・・・のコースで歩きます。

*

天気は、快晴かと思ったら、薄曇りでしたが、日に焼けなくてちょうど良い。

しばらくは、気持ちの良い沢沿いの道を進みます。

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八丁分岐に来ました。

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左の綱附森方向へ行きます。

谷川のような登山道をどんどん登ります。

途中、小さな滝の見えるところで、ランチ。

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1000mを超えたあたりから、木々が紅葉し始めています。

緑から朱へ変わるグラデーションが、本当に美しい。

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何かの動物の頭蓋骨がありました。

鹿でしょうか?

*

倒木に生えた苔が、ふかふかのじゅうたんのようです。

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近づいて見ると・・・

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こ~んな感じ。かわいいなあ。

*

やっと、稜線に出ましたが、まだまだです。

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目の前の山を登らなければ、三嶺山域のシコクザサの草原に出合えません。

それにしても、この登りはきつかった。

ストックをしまって、ササや木の枝につかまりながら、ザイル代わり(?)に垂らしてあるトラロープに時々つかまりながら、急登を登りました。

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はるか彼方には、三嶺山頂が見えます。(中央右の小高い山)

明日登るんだけど、遠~い!

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木々の美しい紅葉に慰められながら、最後の登りを登ると・・・

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着きました~。地蔵の頭です。

今日は、後、下る一方です。

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左の三角が、天狗塚。

分岐から片道25分だそうですが、疲れているので私はパス。

元気なふたりが走って行きました。

少し休んで、今日の宿 お亀岩避難小屋へ。

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色づいた山に、ガスがかかって幻想的。

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小屋が見えてきました~

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評判通りのなかなか良い小屋ですね。

湧き水の出る水場も100m下ったところにあります。

おかげで、水をたくさん持ってこなくて済みました。

薪ストーブもあるので、小屋の前では、薪割りをされていました。

この日は、20数人の宿泊者でした。

*

夕食は、寄せ鍋。

小屋の外で調理し、食べました。

美味しかったです。

夜は、降るような星を見た後、寒いので小屋の中で、寝るまでおしゃべり。

男性たちは、お酒を飲みながら。

女性たちは、あったかいココアでほっとひといき。

思ったより、小屋の中は寒くなかったですね。

*

翌朝は、5時半過ぎに起床。

外は、もうほんのり明るい。

昨夜の鍋にうどんを投入。

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ウインナも入ってます。

美味しかった。

横を見ると・・・・

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ご来光です。小屋の前から見えました。

空は、快晴。

雲ひとつありません。

*

7時過ぎに出発。

気持ち良いササ原の稜線を、歩きます。

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振り返ると、こんな感じ。

これから行く先は・・・・

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右端のピークが三嶺。

もう、ひとがんばり。

左の徳島県側の谷には、数年前に建築士会女性部会の県外見学会で訪れた、伝統的建物群保存地区の「落合集落」が見えました。

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案外、近いんですね。

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ついに、山頂へ、着きました~

山頂は20人~30人の人たちで賑わっていました。

***

さて。

山頂で20分ほど休憩した後、カヤハゲ方向に下ります。

下ってまた登り返して、カヤハゲのピークから振り返ってみると・・・

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三嶺の全容が青空の中に映えます。

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左には、昨日から歩いた稜線が全部見えます。

正に秋晴れです。

*

このあたりを過ぎるとそろそろ、雑木林に入ってきたので お昼にします。

そして、三嶺の雄姿にお別れ。

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しばらくジグザグに下ると分岐に来ました。

こんな立て札があちこちに。

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鹿の被害で、枯れた木もたくさん見ました。

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鹿が入らないように、山頂付近はネットフェンスで植物を保護していました。

コメツツジの群落を守るためでしょう。

鳥獣保護区ではあるし、増えすぎた鹿は、どうしたらいいのでしょうか?

鹿には天敵がいないから、という説もあります。

ある意味、熊よりやっかいかもしれませんね。

*

さおりが原で巨木を見た後、道はトラバースして堂床キャンプ場へ。

ゆるやかだけど、長い長い下りでした。

駐車場到着は、午後2時40分頃。

*

帰りは、南国ICまでの道沿いからすぐの、湖を眺められる温泉へ。

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入浴料は900円。

中はこんな感じ。

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お湯は、少しにごり湯で、ぬるめ。

源泉かけ流しだそうですが、加温はしてあるようです。

でも、毎日、お湯の入れ替えをするとか・・・。

窓から見える景色は、ダム湖(?)

湖の色が濁っていたので、景色的には、残念。

となりには、コンクリート浴槽に水風呂。(小さなプール?)

見た目は素敵だけど、冷たくて入れません。

夏ならいいけれど・・・

その水風呂の周りはウッドデッキで、湯あがりに涼めるようにガーデンチェアやパラソルが置いてありました。

周りの雑木がいい感じ。

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建て物全体も素敵なお庭や、カフェも併設されていて、女性好み。

今度、庭の設計を頼まれているので、雑木林風の庭が参考になりました。

時間があれば、併設のカフェでゆっくり珈琲でも飲みたいところだけれど、遅くなるので自販機の飲料で我慢。

******

**********

あこがれの三嶺へ。

想像以上に素晴らしい山でした。

コースは長かったけれど、天候に恵まれ、最後の温泉まで大満足。

楽しく、帰途につきました。

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参考コースタイム

1日目  光石登山口 10:25 ~ 八丁分岐 11:04 ~ 陵線出合い 13:20~ 地蔵の頭 15:21~ 天狗塚分岐 15:35 ~ お亀岩避難小屋 16:15

2日目  お亀岩避難小屋 7:12 ~ 西熊山 8:03 ~ 三嶺山頂 9:52 ~ カヤハゲ11:23 ~ さおりが原 13:25 ~ 光石登山口 14:40         

2012年10月11日 (木)

秋の毛無山(岡山県)とツキヨタケ

先日、山の仲間と 岡山県新庄村の毛無山~白馬山を縦走してきました。

毛無山は、大好きな山のひとつで、秋のこの時期は、よく おとづれています。

で、今回遭遇したのは、悪名高き、ツキヨタケ。

もうすぐ、9合目の小屋、というころ目の前のブナを見てびっくり!

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びっしりと、生えています。

近くで見ると、シイタケそっくり。

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なんか、おいしそうな香りまでするんです。

これが、悪名高き ツキヨタケ。

月夜に傘の裏が青白く光るらしいです。

皆さん、気をつけてくださいね。

有名な毒キノコです。

枯れたブナに群生するそうです。

こんな、木があちこちにありました。

*

さて。

山頂は相変わらず多くの人でにぎわっていました。

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天気は曇りがちだったので、毛無山山頂から見た大山の山頂付近は、雲にかくれていましたが、遠く、島根半島や弓ヶ浜まで見えました。

まだ 11時前だったけど、お昼を食べて白馬山への縦走路へ。

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木々は色づきかけていました。

もう、十日もすれば、ブナの黄葉で、山は覆われることでしょう。

白馬山の山頂付近の分岐点から見た大山です。

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だいぶ、青空が広がってきました。

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*

ここから、約1時間で、ビジターセンターのある登山口へ下山できます。

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こんな気持ちの良い山道を下っていけば

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空は、青空。

帰りは、蒜山経由で、目の前に山が眺められる大好きな津黒高原荘の温泉で汗を流して帰途につきました。

2012年10月 3日 (水)

本当のエコハウス~住まいの温熱環境から

10月になりました。

1年で一番気持ちの良い季節(春は花粉症があるので・・・)

津山では、朝15度ぐらいに下がる日もあり、父親の部屋に行ったら暖房してあるので、びっくり。

*

今、動いている現場がないので、事務所にこもって仕事しています。

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久々にドラフターに向かって手書きのパース描いたり・・・

来年建てる家の実施設計に入り、毎日、図面を描いています。(これは、パソコン)

消費税UPの影響で、それまでに建てたい、という人がとても多いのです。

*

ところで、先月のMOKスクール。

テーマは温熱環境で、1コマ目は南雄三先生。

2コマ目は、東大大学院准教授の前真之先生。

3コマ目はおふたりのディスカッションでした。

前先生の講義が、特に面白かったので、先生の書かれた「エコハウスのウソ」(日経BP社発行)を買って読んでいます。

これが、とてもおもしろい!

わかりやすい!

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日経アーキテクチャーに連載していたのを加筆修正っていうか、ほとんど書き直しされたそうですが。

今まで、自立循環型住宅のためのセミナーや、いろ~んなエコハウスや断熱や温熱環境についての本をいろいろ読みましたが、これが、一番。

目からウロコ、落ちまくりです。

*

たとえば、本当に風通しのいい家がエコなのか?・・・とか

これは、田舎の隣家の離れた一軒家ならいいけれど、建築家の好きな「卓越風」っていうのは、思うように吹いてくれない・・・とか。

   ※卓越風・・・参照 自立循環型住宅

           http://www.jjj-design.org/elements/01.html

いくら、その地域の気象台で、この季節は南東の風が吹くと言われても、その家で本当に吹くのか?ということ。

風なんか、気象というよりは、周りの建物や地形の影響のほうが大きい。

確かに、私たち住宅設計をしてるものは、風通しとかいろいろ考えるけど、私の事務所でさえも、窓を開けて風を通すなんて、季節のいいときに数回程度。

窓を開けると、道路沿いだから、ホコリとか音とかも入ってくるし。

実際、いくら、風通しをよく設計したとしても、開けやすい窓でないと人は開けない。

最近のサッシは、断熱性を上げているせいもあって、超重い。特に、掃き出しサッシ。

日本のサッシも重いけれど、性能の非常に良い、外国製の木製サッシなんか、鍵かけているのかと思ったぐらい重い。

あれじゃあ、子どもや高齢者、力の弱い女性は開けられない。

それに、夜は外の方が涼しい気持ち良い風が吹いていても、防犯措置がされてなかったら、開けたまま眠るわけにはいかない。

頑丈な格子がついた、網戸とかつければ大丈夫でしょうが、通常はなかなかそこまで予算が組めない。

*

吉田兼好が、「住まいは夏を旨とすべし」と言ったのは、有名な話。

でも、それは、700年も前の、電気もエアコンも無い時代のこと。

今は「冬を旨とすべし」なのです。

猛暑の8月の昼間。

窓を大きく、あちらもこちらも開けっぱなしにして涼を取る人は、現代にはいません。

本当に暑い日は、窓をしっかり閉めて、その窓には直射日光が当たらないようにスダレ等で日射遮蔽して、内部はエアコン。

これが、今の日本の住まいなんですから。

夜は、開けたとしても、寝るときには防犯のために閉めてしまう。

それより、大事なのは冬。

いくら、温暖地とはいえ、真冬には氷点下にもなる日本。

真夏は35度。しかも高湿度。

真冬は氷点下。

こんな、過酷な気象状況な国は、温帯に属するのに、そうはないそうです。

そりゃ、そうですよね。

ヨーロッパは冬寒いけど、夏は、そこまで暑くないし。

東南アジアは夏、暑いけど、冬は寒くない。

*

そういうことを考えていると、日本の住まいの温熱環境について、もっと真剣に考えて設計をしないといけないと 思います。

まあ、そのおかげで、日本には、コントラストのはっきりした、美しい四季があるんですけどね。

前先生曰く 「本当の省エネ住宅は小さなエアコンで、上手に節電できる家」だそうです。

本当に、そのとおり。

それが、現実的、というべきでしょう。

でも、1点だけ反論があります。

リビング等を吹抜けにするのは、建築家が「写真写りだけ」を考えて・・・という文章があるのですが、つまり、吹抜けは冷暖房の観点から言ったら、絶対やめたほうがいい、ということになります。

確かにそうかもしれません。

私の設計した、リビングに吹抜けのある家が温かいのは、薪ストーブの威力が大きい。

でも、断熱性もあげているし、換気にも気を使っている。

シーリングファンで空気を回すことも考えています。

そのおかげで、あんなに広々とした空間が、冬の朝起きたときに室温が20度ある「土壁で外張り断熱の家」のような 奇跡が起きているのでしょう。

やはり、リビングが吹抜けという、見た目(デザイン)が心地よいということも、大事だと思うのです。

それが、さらに 冬も暖かかったり、住み心地が良いというのが、設計者の工夫と努力だと思います。

*

前先生の本は、その他にも自然採光のことや、給湯のことや、省エネについてのわかりやすい解説がたくさん書かれているので、オススメです。

これから、家を建てられるかたや、設計者にぜひ読んで欲しいな。

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