浜松天竜ツアー
4月21~22日。
今年の春のMOKスクールフィールドツアーは浜松天竜です。
7時半に大阪駅近くを出発。
天気は時々小雨がぱらつくけれど、曇りです。
浜名湖SAでは、八重桜が終わり頃。
東名高速を降りて東方面から参加の9名と合流し浜名湖近くの鰻専門店にて昼食。
浜名湖の鰻かと思ったら 輸入して1週間浜名湖のいけすで泳いだ鰻でした。
おいしかったけど。
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次に、天竜川沿いをさかのぼり、永田木材の製材工場へ。
社長の説明を聞きながら、製材所を見学しました。
これが、天竜杉。
木目が美しいですね。
出番を待つ 桁・梁
次に、江戸時代末期から 天竜の山の治山、治水を 造林(植林)により行った 金原明善の原木置場へ。
樹齢120年の立派な丸太を見せていただきました。
浜松・天竜の木材は FSC FM(森林)認証を取った木材です。
適切に管理された森から良い木材がとれます。
事務所の2階で、金原会長の話をお聞きしました。
日本中、どこの山林へ行っても、「切れば切るだけ損をする」という、嘆きの声しか聞かれない中、会長はとても前向きで、5年で採算が取れるよう、ビジネスとして成り立つようにする、と言われ、実践されています。
次に、広大な敷地の静岡県森林組合天竜営業所へ。
私の住んでいる岡山県津山市の木材市場も相当広い、と思っていましたが、ここも同規模かそれ以上ぐらいの大きさです。
主に杉のようでしたが。
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その後、某有名建築家設計の建築中の建物を見学して浜松市内中心部のホテルへ。
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翌日は、朝から小雨がぱらつくあいにくの天気。
秋野不矩(あきのふく)美術館へ。
設計は藤森照信氏。
坂の下に駐車場があり、徒歩で登っていきますが、高台にある美術館は下から見上げると城郭のようです。
あの、崖のようなところは、板が張ってあります。
上に上がって見ると、急こう配の屋根とベージュの外壁。
急こう配の屋根は鉄平石貼りです。
ベージュの壁はわら入りモルタル。
何とも面白い表現ですね。
窓の枠は木製で、なぐり仕上げになっています。
ホールの天井は古材を使っているようです。
木の枝にペンダント(照明器具)が、ぶら下がっていて面白い。
トイレのピクトグラムひとつでも、藤本先生のこだわりが感じられて楽しい。
壁はワラ入りの漆喰かな?
丸太を無造作に裂いたテーブル。
凡人には思いつかない、数々のデティール・・・。
楽しかったです。
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それから、本田宗一郎ものづくり伝承館を見て
登録有形文化財である「天竜浜名湖鉄道」の「天竜二股駅」へ。
扇型機関庫の前で、転車台を実際に動かしているところが見られるツアーです。(説明員がつきます。)
ここの扇型機関庫は木造ですが、列車は4台収容。
私の住む津山には、木造ではないですが、全国で2番目に大きいという扇型機関庫があります。
もちろん、転車台もあります。
参考HP http://tsuyama-city.musicfactor.jp/tetsudou08/
改めて、津山の機関庫のすごさがわかりました。
ここを見て、鉄道マニアじゃないけど、津山のも見に行ってみたいと思いました。
あれも、立派な近代産業遺産なんですね。
その後、浜鉄に2区間だけ乗り、花の舞酒造へ。
そこで 酒蔵見学、昼食、試飲をさせていただき 帰途につきました。
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今回のツアーは、いつもの倍の人数で大型バス移動でしたが、いろんな人と話せたし、内容ぎっしりの楽しいツアーでした。
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