鯛の尾頭付き~祝・リフォーム完成
設計契約から 1年。
着工から10カ月。
最初にお会いしてから、1年半の月日が流れ、大規模リフォームによる居心地の良い住まいが、年末に完成しました。
年明けに 1か所だけ残っていた補修工事も終わり、すべて終了。
さきほど、ご夫婦そろって、お礼に来て下さいました。
大きな鯛の尾頭付き。
そして、お母様お手製の まだ、ホカホカのお赤飯。
つい、お昼だったので、写真撮る前に食べてしまいました・・・・
おいしかったです。
御馳走さまでした。
鯛は、炊飯器で鯛飯にしようと思います。(でも、でっかいので そのまま入らないかも)
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ブログで紹介することは、わけあってできませんでしたが、築40年の大きな家で、本当に素晴らしいリフォームが完成しました。
初めてお会いしたときに 出された設計の条件は、いっぱいあります。
自然素材であったり、風通しであったり、オープンキッチンであったり・・・。
でも、大変なのが施工の条件。
私にとってはそんなに大変じゃないですが、一般の工務店さんは嫌がるかもしれません。
もちろんハウスメーカーとかではできません。
1.大工さんは指定。
2.材料(木材)はできるだけ、自分の家の山の木(桧)を使って欲しい。
(床・腰壁等はもちろん、造り付け家具やキッチン、建具まで 図面を引いて桧で作らせていただきました。)
いろいろな、工務店さんや、設計事務所さんを訪ね、構想と検討は10年近くにもなったそうです。
たまたま、施主奥様のご友人だったのが、このブログでも登場する「土壁で外張り断熱の家」の奥様。
年賀状に貼りつけてあった小さな写真を見て、すぐに家を訪ねられたそうです。
そして、私を紹介してもらった・・・。
それが、この 御縁の始まりでした。
その「土壁で外張り断熱の家」も、「大黒柱のある家」を見た施主さんが、そこを建てた棟梁に依頼したのがきっかけでした。
縁は不思議なものですね。
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1年間、思えばいろいろなことがありました。
工事は直営方式で行われ、私は 設計・監理・現場監督と週に3日か4日。
多いときは毎日のぞき、それ以外にも夜は電話で、毎日のように打合せ。
毎週土曜日か日曜はじっくりと打合せ。
工事着工直後に東日本大震災が起こり、初めはあまり気にされてなかった「耐震性」を、極力上げて欲しいとのご要望も出てきました。
もちろん、寒い家を暖かくすることも必須条件です。
材料のひとつひとつも吟味し、塗装工事など、自分たちでできるところは、私がネットで自然素材の塗料を購入して、塗り方のご指導をさせていただきました。
おかげで、塗装工事に関しては材料と刷毛代ぐらいで済んでいます。
その他にも 本当に、いろいろなことがありました。
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そんな1年間でしたが、施主さんを初め、ご家族皆さまの温かさに支えられ、また、自分の仕事に誇りをもつ素晴らしい大工さん他職人さんにも恵まれ、完成の日を迎えることができました。
家は薪ストーブのおかげもあり、掘りごたつがあっても電気を入れる必要が無いほど暖かい。
断熱には、力を入れました。間仕切りにも羊毛断熱材を入れたおかげで、本当に暖かい住まいです。(羊毛断熱材等はセルフビルドされました)
食事の後、家族がバラバラに自分の部屋に戻っていたのが、いつも、リビング・ダイニング・キッチン・掘りごたつのある和室~のあちこちにいろんな居場所があり それぞれ思い思いに過ごすそうです。
これが、奥様の長年の夢だったそうです。
これらの部屋は、間仕切りをうまく使って、仕切ったり、オープンにしたりして使えるというのも、ポイントでした。
新築以上の満足感が得られたと思っています。
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これから、この家で、ご家族皆様の健康で、しあわせな暮らしが末永く続けられますように。
ご家族の住まいを作った者として、お祈りしています。
ありがとうございました。
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