神戸 日帰り見学会
12月10日(土)
岡山県建築士会主催、神戸日帰り見学会に参加してきました。
津山を朝6時出発。
岡山出発は7時半。
一路、神戸へ。
まず最初の見学先は 西宮市の旧甲子園ホテル。
今は武庫川女子大の中にある甲子園会館。
設計はフランクロイド・ライトの愛弟子の遠藤新。
ライトらしい、直線の美。
なんだか、日本の建物とは思えない。
素敵な日本庭園のもみじも紅葉が残っていました。
障子を生かした和の雰囲気の天井照明がある、宴会場。
あちこちに使われていた「打ち出の小づち」の モチーフ
オリジナルのシャンデリア
室内にこんこんと泉が湧いているような スペース・・・
外も中も、素晴らしい建物でした。
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ここで、お昼になったので、三宮まで戻り、ステーキランチをいただく。
そして、また東へ向かい、今度は芦屋市のヨドコウ迎賓館。
フランクロイド・ライトの設計です。
ここは、私は2回目です。
大谷石をふんだんに使った外観。
外部に使ったので、風化していますね。
廊下です。
室内の階段も大谷石。
大谷石をたくさん使っているのは、ライトが帝国ホテルの設計をしたときに、栃木県で大谷石の山をひと山買ったので、たくさんあったから、だそうです。
何とも、おしゃれな空間ですねえ。
窓の飾りは、青銅製で、あちこちに使われています。
和室の地袋と廊下との間の窓にも。
和室は、ライトは設計しないので、お弟子さんの設計らしい。
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さて、時間が押してしまったので、予定をひとつキャンセルして、最後に向かったのが
和田岬の造船所の中にある、江戸時代末期に作られた砲台の復元工事現場。
ヘルメットをかぶり、腰には安全帯をつけて、足場の上から見学です。
ここから、大砲をのぞかせるのですね。
厚さが1.2mもある御影石を積み上げた円筒状の建物。
直径25m高さ11mもあるそうです。
設計は勝海舟!
神戸の海軍精錬所の中に作られたけれど、結局は敵に狙われやすいということで、砲台としては、使われなかったそうです。
でも、中の柱がすごい。
48センチ角のケヤキの柱に、貫は栂。(復元は米栂)
柱の下部の痛んだところは、根継ぎで交換していました。
初めは これで、黒船と 戦うつもりだったのかな?
坂本龍馬もかかわったのかな?
歴史的文化遺産ですね。
次に現場事務所の2階で、解体のビデオも見せていただきました。
普段、見られないところも見せていただき、有意義な見学会でした。
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