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恵 建築デザイン事務所

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2011年12月

2011年12月20日 (火)

耳スエ山~一城頭 初雪(新雪)縦走

この前の日曜日。

山の会の仲間13名で、耳スエ山~一城頭(いちじょうのかしら)を、縦走してきました。

耳スエ山・・・・聞いたことはあるけど、どこにあるの?という程度の私。

朝、7時半鏡野町役場集合で、新庄村へ向かいます。

最近、蒜山のスキー場もオープンしたのをニュースでやってたから、雪はあるかもしれないな、と思っていたけれど。

昨夜、仲間から わかんかスノーシューがあった方が良いと 連絡が入り、ワクワク。

冬山装備だけど、まだ ふわふわの雪だろうから。

それと、大山ほど寒くないだろうし・・・・。

思いをめぐらせながら、装備の準備をします。

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蒜山ICから、のとろトンネル経由で、新庄村登山口へ。

さて、林道が片側崩壊しているところがあって ちょっと手前に車を停めます。

雪は駐車場に10㎝程度。

林道を少し歩いて、いきなり、急な登山口。

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後は、ひたすら、急坂を登ります。

雪は、思っていたとおり、ふわふわの新雪で、急坂のおかげで ゆっくり登ってくれるので助かった。

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回りは植林した桧林。

雪の深さは30㎝ぐらいかなあ?

わかんやスノーシューつけるほどでもないし。

みんなツボ足で歩きます。

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しばらくこんな景色が続いた後・・・・

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だんだん、雑木林になってきました。

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これが、耳スエ山山頂(1,102m)から、南西・・・一城頭の方向を見たところです。

三角点もあるんです。

山頂では集合写真を撮っただけで、他の写真を撮っていませんでした

あんまり展望は良くないな。

天気が良ければ大山も見えるらしいけど。

まだ、お昼には少し早いので、一城頭へ、縦走開始です。

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葉の落ちた、カラマツが美しい。

素敵なシルエットです。

まるで、絵のよう。

カラマツって、岡山県にはあまり無いですけど。

私が知ってるのは県立森林公園ぐらい。

しばらく、ヤブこぎ状態なんですが、雪がヤブを押えてくれているので、歩きやすい。

冬でないと、歩きにくいかも。

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林の中を走る、動物の足跡。

何かな?

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どんどん下り、雑木林の中を歩きます。

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振り返ると、耳スエ山の山頂が樹間からくっきりと見えます。

こうしてみると、カッコイイ山かも。

1/25000の地形図には 標高995mの場所です。

ここで、ランチ。

思い思いにランチをいただいた後、歩き始めてすぐに変わった樹が!!

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一本の樹に別の樹が巻きついて、まるで蛇がとぐろを巻いているようです!

尾根歩きをしているんですが、左手はこんな景色。

雪の花が咲いているよう。

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それなのに、右手は・・・

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何でかな~?

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一城頭(980m)に到着。

四等三角点があります。

振り返ってみると耳スエ山が、あんなに遠くになりました。

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新庄村の中心部も見えます。

ここから、林道まで一気に下りました。(転げるように・・・)

結局、最後まで誰もわかんやスノーシューをつけず。

まあ、急登は、スノーシューでは登りにくいですね。

今日は、天気は曇りだったけれど、そんなに寒くなくて、フワフワの雪が気持ち良かった

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参考コースタイム

駐車場 9:10---登山口 9:30---耳スエ山山頂 11:06---12:06  995mピーク(ランチ)12:36--- 13:27 一城頭---14:01林道---14:48 駐車場 

2011年12月12日 (月)

神戸 日帰り見学会

12月10日(土)

岡山県建築士会主催、神戸日帰り見学会に参加してきました。

津山を朝6時出発。

岡山出発は7時半。

一路、神戸へ。

まず最初の見学先は 西宮市の旧甲子園ホテル。

今は武庫川女子大の中にある甲子園会館。

設計はフランクロイド・ライトの愛弟子の遠藤新。

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ライトらしい、直線の美。

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なんだか、日本の建物とは思えない。

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素敵な日本庭園のもみじも紅葉が残っていました。

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障子を生かした和の雰囲気の天井照明がある、宴会場。

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あちこちに使われていた「打ち出の小づち」の モチーフ

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オリジナルのシャンデリア

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室内にこんこんと泉が湧いているような スペース・・・

外も中も、素晴らしい建物でした。

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ここで、お昼になったので、三宮まで戻り、ステーキランチをいただく。

そして、また東へ向かい、今度は芦屋市のヨドコウ迎賓館。

フランクロイド・ライトの設計です。

ここは、私は2回目です。

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大谷石をふんだんに使った外観。

外部に使ったので、風化していますね。

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廊下です。

室内の階段も大谷石。

大谷石をたくさん使っているのは、ライトが帝国ホテルの設計をしたときに、栃木県で大谷石の山をひと山買ったので、たくさんあったから、だそうです。

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何とも、おしゃれな空間ですねえ。

窓の飾りは、青銅製で、あちこちに使われています。

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和室の地袋と廊下との間の窓にも。

和室は、ライトは設計しないので、お弟子さんの設計らしい。

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さて、時間が押してしまったので、予定をひとつキャンセルして、最後に向かったのが

和田岬の造船所の中にある、江戸時代末期に作られた砲台の復元工事現場。

ヘルメットをかぶり、腰には安全帯をつけて、足場の上から見学です。

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ここから、大砲をのぞかせるのですね。

厚さが1.2mもある御影石を積み上げた円筒状の建物。

直径25m高さ11mもあるそうです。

設計は勝海舟!

神戸の海軍精錬所の中に作られたけれど、結局は敵に狙われやすいということで、砲台としては、使われなかったそうです。

でも、中の柱がすごい。

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48センチ角のケヤキの柱に、貫は栂。(復元は米栂)

柱の下部の痛んだところは、根継ぎで交換していました。

初めは これで、黒船と 戦うつもりだったのかな?

坂本龍馬もかかわったのかな?

歴史的文化遺産ですね。

次に現場事務所の2階で、解体のビデオも見せていただきました。

普段、見られないところも見せていただき、有意義な見学会でした。

2011年12月 2日 (金)

太陽光発電と本当のエコリフォーム

12月に入り、やっと冬らしく、寒くなってきました。

我が家の庭のドウダンツツジも今、美しく紅葉しています。

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さて。

今、世の中は、太陽光発電、電化住宅のブーム。

電化住宅は、電力会社が、夜間に余った電気を使って欲しいと考えてできた料金システム。

蓄電が、まだ 難しい今、夜の電気を使ってもらわないともったいないんです。

確かに「電化住宅」なら、光熱費が安くなる、というか 他のガスや灯油を使わなくなるので その分が浮く、ということでしょう。

今や、電化住宅でなくても電気がなかったら 何もできませんものね。

みんな、電化にしたくて リフォームするという人も多いですね。

電化キッチンも安全性が高いし。

まあ、それは ひとつの選択肢だから、いいとして・・・。

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私は、太陽光発電を古い家のまま取り付けることに疑問を感じています。

今は、すごく田舎に行っても 入母屋の古い家の屋根にソーラーパネルが上がっています。

ソーラー発電パネルが屋根にあることが、今やステイタス(!)なんでしょうか?

皆さん、勘違いしておられませんか?

ソーラー発電しても、家が古屋のままなら、寒いんです。

暖かい家にならないし、エアコンの効きが悪い。

そりゃ、自分ところの屋根で発電してるんだから、電気代を気にせず、ガンガンエアコンを使う、というのかもしれませんが、それで 家じゅう暖かく(涼しく)なりますか?

(ここで、注意・・・・本当に電気を一番食っているのは冷房ではなくて、お湯と暖房です。)

ソーラー発電があるけど、ザルのような家に、冷暖房しても、ザルはザル。

空気は抜け放題です。

快適になるわけではありません。

つまり、冷暖房を切ったら、あっという間に寒く(暑く)なってしまう家には変わりがありません。

ソーラー発電して、補助金もらうと言ってもほんのわずか。(自治体によって違うが総額の1割程度?)

売電しても 何万も儲かるわけではないし。

200万円ぐらい投資して、回収できるのは15~20年かかります。

しかも、機械のメンテナンス代も必要です。

機械が20年もてばいいですが。

そんなお金があったら、まず、家を断熱することのほうが 先でしょう。

ランニングコストで考えてみてください。

電気代や灯油代が かなり減るかもしれませんよ。

そして、地震がきても倒れないように耐震補強することです。

ソーラーパネルも結構 重いので、そういうものを屋根に載せるなら、補強も必要。(特に昭和56年以前の耐震基準で作られている家)

それに、昔の家(高度成長期とか)は、結構、構造材が細いです。

見えないところにお金をかけないといけないと思います。(断熱や耐震補強)

新築の家は、断熱を「次世代省エネ基準」とよばれる「平成11年基準」には、最低するべきで、その家にソーラー発電を載せるのは、意味のあることだと思います。

それこそ、今までの半分以下の光熱費になります。

まあ、そこまででなくても、新築なら結構断熱性能は高い。

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今年、リフォーム工事した家ですが、築40年の土壁の家。

屋根裏に吹付けの断熱材。

床下は、フェノバボード30mm。

外壁は、土壁のところはフェノバ、その他のところは、ウール(羊毛)100mm。

しかも、間仕切り壁までウールを入れました。

つまり、すき間の発生するところは、徹底的にふさぐ。

外壁に断熱材を入れても、間仕切り壁の下をふさがないと、床下の冷気が常に間仕切り壁の中を通っているということです。

サッシはもちろん断熱の樹脂サッシ(内側が)。

ガラスはLow-Eと、徹底しました。

おかげで、リフォーム前からあった薪ストーブに

「ガンガン薪を焚いていたのが、そんなに入れなくてよくなったし、翌朝もストーブ焚かなくても、結構ぬくい(暖かい)。」とのこと。

断熱リフォームするということは、そういうことなんです。

それで、家族が快適に過ごせる。

高齢者が倒れない家になる。

まあ、これは 室温をバリアフリーにしないといけませんが。(トイレ、脱衣、お風呂、廊下を居室と同じように暖かくする。)

お風呂をまだ薪で焚いているお宅なので、電化住宅にはなっていませんが、実はそれが、究極のエコでしょう。

まだ、田舎では薪焚き兼用のボイラーとか使ってるお宅も、時々あります。

薪ストーブ使うことも エコですが、薪の調達を考えると、難しい場合もあります。

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ソーラー発電業者の営業トークにつられずに、まず、断熱リフォームを先に行うことが大事だと思います。

 

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