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恵 建築デザイン事務所

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2011年10月21日 (金)

中古住宅を新居にリフォーム その1

施主さんが中古住宅を購入し、若夫婦の新居にリフォームする工事をしています。

限られた厳しい予算の中で、いかに居心地が良く、住みやすいものを作るか?

私(設計)と、大工さんやその他職人さんたちとの合作です。

リフォーム工事は、壁や天井を取ってみないとわからないところもたくさんあります。

それと、長年培ってきた経験と最新の情報、設計力でアクシデントも対処していきます。

私は、設計・監理 だけでなく、現場管理=つまり現場監督の役目もしていて、次の工事の段取りを考えながら、各職人さんたちと打合せをして、進めていきます。

材料も通常の建材店だけでなく、ホームセンターやインターネット等、いろいろなところから、調達します。

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1.プランニング

建物は築28年。昭和58年建築です。

一応、新耐震基準以降の建物です。

既存は、リビングとダイニングキッチンが別れた建物でしたが、間仕切りを取って、ワンルームにし、対面キッチンのLDKに、というのが施主のご希望です。

以前、ある建設会社に見積依頼をされましたが、この壁が取れないので幅が狭く、対面キッチンは無理、との回答だったそうです。

でも、それをなんとか、かなえてあげたい。

ちょうど、2階が載っているところですが、補強梁を入れるとか、何か方法があるはずです。

ダイニングキッチンに勝手口がなく、廊下に勝手口があり、不便なので、壁を撤去することにしました。

この壁を撤去すれば、部屋の幅も2間(3800mm程度)となり、対面キッチンも充分可能です。

Img_5545

部分的に天井を壊して確認してみると、なんと、この壁は後からつけたもので、角柱があると予想していた場所は 柱が無く、空洞でした。

つまり、元々 柱がないので、梁も充分の大きさがあり、補強の必要もありませんでした。

でも、勝手口から廊下に入るために、筋交いを切断していました。

こういうこともよくあることですが、このままではいけないので、筋交いをもう一度入れます。

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2. 撤去工事

Img_6540

流し周りのタイルは、とてもきれいだったので、このまま使用することにします。

リビングの天井はこの当時はやった、センターリング+シャンデリアがあり、そのために天井高さが、ダイニングキッチンより15㎝も低いのです。

リビングの天井は撤去して ダイニングに合せます。

ダイニングの天井は化粧石膏ボードなので 撤去せずにプラスターボードを貼り、クロス仕上げとします。

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3.構造補強

Img_6663

リビングの壁を撤去してみると、予想通り土壁でした。

でも、筋交いは入っていました。

ただし、この当時は 筋交いに金物を取りつけていません。

大工さんにお願いして、筋交いプレートを取りつけ、ボルトなども締め直してもらいました。

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4.天井張りと天井断熱材入れ

Img_6677

昭和58年の建物なら、断熱材はグラスウール50mmを壁と小屋裏に入れてるだけです。

住宅金融公庫の仕様書がその程度でした。

床には、断熱材を入れないのが普通の時代です。

そのころ、もう仕事をしていましたから、経験上、わかります。

予想通り、断熱材は入っていましたが、リビングにグラスウールの50mmが入っていただけ。

浴室や洗面所、トイレなど 一番寒い部屋には、何も入っていません。

そして、外壁も土壁なので何も入っていません。

土壁は、柱との間にすき間ができやすく、外壁も内壁も真壁なので、場所によっては中から外が見えるところもありました。

これじゃあ、寒いはずです。

天井には、グラスウールの100mmを追加しました。

また、隣室のトイレ、洗面、浴室には、断熱材が入っていなかったので、ダイニング側から入れました。

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5.サッシ取付~床張り

Img_6753

サッシは断熱サッシに交換しました。

外壁が真壁なので、交換は外壁を壊さずにできます。

床は、既存のフロアーパネルを下地にして、ナラの無垢のフローリングを張りました。

この当時の床は根太の上に直接12mmのフロアーパネルのみ。

今のように捨て張り(下地)のコンパネがありません。

最近はさらに進んで、根太もなく、大引や土台に直接 28mmの構造用合板を張っていきます。

手間も省けるし、なにより、耐震性を向上させるため、水平構面で横揺れ防止になるからです。

床をはがせば、断熱材を入れられますが、今回は予算が厳しくそれをするとかなりの予算オーバーになりますので、あきらめます。

床に黄色く見えている小片は、プラスチック製のテープで、フローリングの間に挟んで張ります。

このようにすると、今頃の乾燥時期に張っても、湿度の高い時期になっても、フローリングの間が盛り上がりません。

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6.配管工事

Img_6884

L型の対面キッチンをつけます。

流しの位置に架橋ポリの配管をしました。

オレンジがお湯でブルーが水です。

左の床に既存フロアが見えるのは、点検口予定の場所です。

この家には、床下収納庫があり、内部がスライドするタイプのもので、入口は小さいのです。

それをバラして、組み直し、点検口として使うことにしました。

そして、以前のキッチンはレンジフードではなく換気扇でした。

今度はシロッコファンのレンジフードがつくので、パイプを入れています。

換気扇の穴はレンジフードが取りつけられても半分しか隠れないので、既存のタイルを張ります。

システムキッチンの裏に隠れる部分の既存タイルをはがして使おうかと思いましたが、しっかり、モルタルでつけてあり、無理でした。

まったく同じタイルはもうないし、困っていたら、たまたま、このタイルの余りが、外の出窓下のボール箱の中から発見されました。

良かった良かった。

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7.壁の断熱材入れ

Img_7086_2 

外壁が土壁なので、厚みのある断熱材は入りません。

高性能のフェノール樹脂断熱材「フェノバボード」30mmを内張り断熱の仕様で入れました。

つまり、柱の表面に張りつけ、すき間を無くすのです。

写真で木を取りつけているのは、アウトセット引戸のレールを取りつけるための補強です。

左手には、対面キッチンの腰壁もできていますね。

                      ・・・・・つづく

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