洗濯機パンについての考察
今日は、久々に、我が家のユニットバスの出入口引戸下の敷居周りの掃除をしました。
片引戸のレール前は、浅い排水溝があり、上にはカバーがあります。
カバーを外してお掃除します。
すぐそばには、洗濯機パンがあり、洗濯機の陰になるところは、大変掃除しにくい。
下の写真のように、足は四隅の台の上なので、洗濯機の下にホコリや髪の毛がたまりやすいのです。
それで、いろいろ考えました。
これが、今、一般的な洗濯機パン。(これはTOTO製)
洗濯機を載せる台というか、お盆のようなものです。
昔はありませんでした。
パンの発明から20数年・・・(?) 住宅には必ず設置してきました。
でも、今は、また つけなくなってきています。(私は)
昔、洗濯機が出始めのころは、外に置くことも多かったです。
今でも、アパートとか、外に置いてあることがありますね。
でも、外では、風雨にさらされ、ホコリまみれになったりして、洗濯機の痛みも早いです。
冬など寒空の下で、外で洗濯するのはつらいものです。
水がこぼれることも多かったし、排水の問題もあったので、土間や浴室に置くときもありました。
現代では、洗面・脱衣室に置くことが普通で、たいてい、洗濯機パンの上に置かれています。
脱衣室におけば、脱いだ衣類をすぐに洗濯することができます。
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昔は、洗濯機と言えば2槽式(洗濯するところと、脱水するところが別々になってる)が普通でした。
洗濯槽から脱水槽に洗濯物を移すのですが、このときは、脱水されてないわけですから、水をボタボタこぼしながら、脱水槽に移します。
そのとき、洗濯機の回りは水浸しになることがあります。
給水ポンプがなかったころは、お風呂の残り湯をバケツで汲んで、洗濯に使ったりしてたので、これまた、水浸し・・・・
こういう経験をしてる主婦の方は40代以上でしょうけれど。
このこぼれた水を受ける役目をしたのが、洗濯機パンです。
洗濯機のすぐそばの水しか受けられませんが、このおかげで、床が木製のフローリングでも何とかなったようです。
けれど、今では、不要になった洗濯機パン。(と、私は思う)
でも、習慣で、取りつけている設計者、工務店も少なくないと思われます。
が、私は もう だいぶ前から、洗濯機パンはつけていません。
だって、今の洗濯機、普通の全自動であれば、洗濯機から洗濯物を取り出すとき、水がこぼれる、なんてことは まず ありません。
今の最新型の全自動または、斜めドラム型の洗濯乾燥機では、ありえないことです
脱水は完ぺきにできてるのが普通だし、乾燥も終わっていることも。
給水は、ホースで確実に洗濯機に直結されています。
お風呂の残り湯を使う場合、たいてい、専用ポンプが直結されているし。
なので、水がこぼれることはありません。
唯一の心配は、蛇口が、水圧の変化等でホースがはずれると、水浸しになるかも、ということです。
そのために、ホースが外れたときに自動で水がストップする水栓にします。
これは、TOTOが出している、緊急止水弁付き水栓「ピタッとくん」
種類はいろいろありますが、一番安いので、7100円。
これは、給水のみです。(湯水 混合栓タイプもあります)
これは 必要と思います。
洗濯機は、年々大型化されており、洗濯機の買い替えも考えて、洗濯機パンをつけるなら 大きめが良いです。
また、買い替えを考えたら、スペースも広めにとりたいもの。
この写真は、斜めドラムの洗濯乾燥機に対応した 幅740mmのものです。(TOTO製)
洗濯機パンに困るのは掃除がしにくいこと。
洗濯機を一度載せてしまうと、ひとりでは動かせない。
洗濯機は脱衣室に置くことが多く、トイレと脱衣室は、服を脱ぎ着するので、綿ボコリが立ちやすい。
洗濯機の下や、壁との間は、大変掃除しにくく、ホコリだらけになります。
(うちがそう・・・)
洗濯機パンに載ってなければ、ひとりで動かして掃除することもできそう。
だから、洗濯機パンは、不要。
洗濯機パンがなくても、排水はホースがつっこめる排水金具をつけておけば、問題ありません。
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いつも、この説明を、洗面・脱衣室のリフォームや新築のたびに言ってるな~。
でも、こんなことは、お風呂の掃除や、洗面・脱衣室の掃除、洗濯なんかをやらない人にはわからないでしょうね。
だから、家の掃除をするたびに思います。
住まいの設計をする人は、自宅の掃除をすることが、良い設計につながるということ。
ユニットバスや、サッシや、家電製品のメーカーの設計担当者には、ぜひ 自宅の掃除を頑張ってやってもらいたいものです。
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