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恵 建築デザイン事務所

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2011年8月

2011年8月30日 (火)

大工工事ほぼ終了

久々に、田園を望む家に行ってきました。

棟上げから2か月半たち、今日で大工工事は ほぼ終了だそうです。

リビングが屋根の勾配を生かして、そのままダイナミックな吹抜けになっています。

途中に化粧梁があるのですが、これが 「肥松」(こえまつ)

火打ち梁や、小屋束、階段材、階段や吹抜けの手すり等もすべて 肥松・・・・・。

こんなの、初めて見ました。

施工の牧田住建さんは、おじいさんの代は、製材所だったので、こういう材料が、まだ、倉庫の片隅とかに、あったりするそうです。

お施主さんは、ラッキーですね。

両脇の大黒柱は桧です。

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右手の入口が玄関に通じるところです。

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2階の寝室は元々、ロフトで良く、上がるのはハシゴでも良いと言われていましたが、やはり、将来のことを考えたら、少し狭くても階段をつけることを提案しました。

階段を上ってギャラリーから、リビング南 方向を見下ろすと、こんな感じ。

そんなに広いリビングというわけではないですが、廊下を省き、天井を高く上げたおかげで、実際の面積よりもずっと大きく見えます。

風も下の窓から、2階の上部の窓へ吹抜け、気持ちの良い空間です。

それと、随所に小屋裏利用の収納も取れています。

この小屋裏収納を子供部屋とかに変身させたら、子供のいる4人家族でも充分住めそうです。

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まだ、手すりがついていませんが、ここに、肥松の手すりがつきます。

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下の道から見ると、少し小高い田園風景の中に、溶け込むような住まいです。

でも、やはり、大胆な片流れの屋根が目を引く感じ。

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三次元CADで描かれたパースも現場に展示されていました。

できあがりまで、後1カ月。

楽しみですね~

2011年8月28日 (日)

裸足のしあわせ2~自然系WAXのススメ

お盆前まで 怒涛の日々でしたが、少し落ち着きました。

物干し場の下の小さなプランターに植えたミニトマトが巨大化。

軒まで届いて、はからずも緑のカーテンになってしまった。

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さて。

私の事務所もリフォームして1年がすぎ、カウンターやテーブルの上など、そろそろお手入れをするころです。

毎日のように現場に出かけていたのが、終わり、事務所でゆったりと過ごすことも多くなりました。

それで、前から気になっていた 自然系のWAXを検討してみることにしました。

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まず、元々オイルフィニッシュとして塗っていた 「匠の塗油

これは、えごま油が主成分なので、塗ってると香ばしいかおりです。

えごま油だけでは 乾きにくい(2~3日かかる)ので、もう少し早く乾く(1日)ように精製しているそうです。

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次に、米ぬかから抽出したWAX 「キヌカ

サンプルを取り寄せてみました。

さらっとしていて塗りやすいし、臭いもありません。

今回、造り付けキッチンの引出し内部には、これを塗っています。

食品や食器をしまうところに適しているかも。

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そして、リボスのWAX 「グレイボ

上の二つのオイルよりは、ややどろっとしているかな。

成分は蜜蜂WAX、カルナバワックス、マイクロワックス、パインオイル、アマニオイル、アルミナ、ローズマリーオイル、イソアリファーテ、オレンジピールオイル だそうです。

このWAXの特徴は、汚れ落としの性能もあること。

静電気防止効果もあり、家具等に塗るとホコリがつきにくくなるとか・・・。

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次に、自然系のWAXでは 有名な「未晒し蜜ロウWAX

成分は蜜蝋とえごま油のみ。

100ml缶では、Aタイプのみ。(Aタイプはバター状の固さ。Bタイプはもう少しゆるく、CタイプはAとBの中間の固さです。)

塗りすぎると、すべりやすくなる。(でも、これは、他のWAXでも)

蜜蝋WAXは、水に溶けるので、よく水がかかるところには不向き。

1ℓで塗れる面積を比較すると、キヌカと蜜蝋WAXは 70~80㎡

匠の塗油は30~40㎡、グレイボは60㎡

ただし、どれも、ウエス(布)につけて、薄く塗り広げる塗り方。

1ℓ缶の値段は キヌカ 6,825円、蜜蝋WAX 8,190円

匠の塗油 6,300円、グレイボ 5,000円です。

これは、ネットで購入した場合で、別に送料や、代引き手数料等がかかります。

匠の塗油は、近所のホームセンター(コメリ)にも ありました。

塗ってみての感想は・・・

液体に近いほうが 塗るのは早い。

でも、垂直面(建具や板壁)等は、蜜蝋WAX(Aタイプ)の、固形に近いもののほうがタレなくていいかも。

木製建具の引き手の廻りとか、手あかが付きやすいところなんか 良いでしょう。

1回塗れば、一生塗り直さなくて良いみたいだし。

事務所のカウンターの上では、1年経っていたので 薄汚れてきていて、グレイボ塗ったら、汚れも取れ、クリーナーの役目もできて、いいな、と思いました。

オレンジピールオイルが入ってるからかな?オレンジオイル入りの台所洗剤とかありますよね?

香りも他の物と違って かんきつ系でさわやかです。

カウンターの上を塗り直すのに、前に塗っていた 「匠の艶出し」を出してきて塗ってみましたが、表面が固くなってて 少し捨てました。

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それに比べたら、液体状(乳液状)のグレイボは塗りやすかった。

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サンダーで、まず、汚れを落としてから 塗りました。

サンダーはとても便利。素人でも扱いやすいし。

240番のペーパーをつけて作業。

このサンダーは大工の父が持っていたプロ用を借りました。

施主さんにもお貸ししたら、喜ばれました。

塗装とサンダーを繰り返すとプロがしたようにつるつるになりました。

事務所の桧の大テーブルもサンダーをかけてから、WAXをかけました。

この大テーブルは、食卓ではなく、打合せテーブルなので、WAXで充分です。

食卓なら、塗装しておいたほうが良いでしょう。

しょうゆや、カレーをこぼすといけないので。

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物干し下のプランターでできた、ミニトマトを、おやつに食べました。

太陽が詰まった味。

小粒のほうが甘くて美味しいのは、発見でした。

************ 自然系WAX(オイル)のまとめ ************

無垢の無塗装のフローリングや家具には、自然系のWAX(オイル)を。

特に汚れやすいところは、塗装にしたほうが良いかもしれませんが、質感を生かしたい場合はWAX(オイル)かなあ。

共通しているのは、なるべく、薄く、ウエス(綿のTシャツのような布)で、塗り広げること。

塗りすぎると、乾きにくくなり、いつまでもべたべたするので注意。(これは、自然系塗料も同じ。)

上手に塗ると、無垢の木の呼吸を妨げず、質感(手触り、足触り)の良さをキープできます。

そして、今度は、住む人の足や手で、いい、色艶に変わっていくことでしょう。

年に一度、気候のいいときに、家族でメンテナンスするのを楽しんでいきましょう。

2011年8月21日 (日)

登録有形文化財 山内法律特許事務所ビル

この、金曜日から、大阪へ行ってました。

去年からのMOKスクール参加の定宿は、地下鉄肥後橋駅前のビジネスホテル。

その、すぐ横に、おしゃれなビルが。

前から気になっていたのですが、日曜とかは行列もできることもあるカフェが入っています。

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登録有形文化財にも指定されている、山内法律特許事務所ビルです。

昭和5年の建築だそうです。

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かつては、法律事務所だったので、そのアーチ型玄関もおしゃれ。

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2階はカレー屋さん。

1階は滋賀県にある「ソルビバ農園」の直営店で、オーガニックレストラン「里山カフェ」。

橋を渡って、土佐掘りのほうから見るとこんな感じ。

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ビルと、環状線の谷間にレトロなビルが・・・。

アーチの窓や、ステンドグラスが嵌った花型の窓など、凝っていますね。

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まだ、11時40分だったので、あまりお腹はすいてなかったですが、次の予定があるので早めにランチ。

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「農園ご飯」(840円)をいただきました。

あまりおなかがすいてなかったので、玄米ご飯は少なめにお願いしました。(本当はお代わり自由)

おかずは、野菜の素朴な料理。

ニンジン、いんげん、豆、小松菜、なす、オクラ、ミニトマト、レタス、豆腐、卵のキッシュ(?)等、素材を生かした、田舎のおばあちゃんの作るような料理でした。

すべて、自社農園で作られた野菜です。

味噌汁は少し薄味。ニンジン、大根、じゃがいも等具だくさん。

でも、これって。

私が普段食べてるのと似たようなもんかも。

でも、野菜ばかりなので、お腹すいていなくても、すんなり完食できました。

ボリュームの欲しい方、男性向けには、鶏の甘酢あんかけ等がついたセット(定食)もありました。

他のお客様がいらっしゃるので 写真は遠慮しましたが、室内のインテリアも、当時の状態を生かした、落ち着けるものでしたよ。

2階のカレー屋さんも美味しいらしい。

今度は、あそこに行ってみよう。

2011年8月15日 (月)

高校生住宅コンペ

8月10日

岡山県の工業高校建築系の住宅コンペと、公開審査会が東岡山工業高校であり、行ってきました。

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主催は、岡山県高等学校工業教育協会建築系部会ですが、私の所属している、岡山県建築士会 教育事業委員会で、審査などのお手伝いをしています。

岡山県内の工業高校には、建築系の科が4校にあります。

各校から5名ずつ選ばれた高校生たちが、朝から設計課題に取り組みました。

4校で20名ですね。男女は3:2ぐらいでしょうか?

女子生徒も多いのです。

4時間かかって、平面・配置図と立面図を仕上げます。

テーマは「夏に涼しい家」。

このテーマは、前もって生徒には知らせてありますが、敷地の大きさや、家族構成などは、今日初めて見た課題です。

家族は夫婦と3人姉妹。

この、3人姉妹たちは、個室ではなく、共同の寝室と共同の活動(勉強)部屋を計画してもらうのも、もうひとつのテーマでした。

今年は、私も5名の審査員のうちのひとりとなっています。

昼からの審査会では、担当となった4名の作品をじっくり評価。

生徒も入った会場で、公開審査ですので、ひとつひとつの作品について、良いところ、少し直した方が良いところを解説します。

私の担当した作品の1番目は、中庭があり、それに沿って縁側がぐるりと回って、まるで京都のお寺を彷彿とさせるようなプラン。

なるほど、風通しの良さそうな家です。

「涼しい家=日本の家だと考えます」と、設計趣旨にも書いてあります。

他の審査員の担当の意見も聞き、最終的には全部の作品の5段階評価を項目別に行います。

これが、結構難しい。

アイデアとか、課題の把握度とか、製図の美しさとか・・・・

最終的に、審査員の点数を合計し、さきほどの中庭のある家が最優秀となりました。

設計は水島工業高校建築科の三宅君。

真面目そうな男の子でした。

後で、建築士会メンバーと生徒と先生でグループごとに分かれて茶話会がありました。

私は、総評を言ったときに 「主に住宅の設計している設計事務所を主宰しています。」と言ったので、高校生たちに

「今まで、何軒ぐらいの設計をされましたか?」とか

「所員を募集していませんか?」と聞かれました

前の質問は、「数えたことがないですが、100軒以上です。リフォームも同じぐらい」後の質問は、「募集していません。」

私が、どんなことに気をつけて設計したらいいかとか、いろいろ話すと、男女ともに真剣な眼差しで聞いてくれました。

高校生たちの目標は「一級建築士になること」でしたが、私もあんなころがあったな~と思い出しました。

「この仕事は、常に勉強していなければいけない。資格を取ったらそれで終わりではないんですよ。私も、今でも勉強しています。」と 話しました。

帰るときには、話をした生徒たちに 「がんばってね」と 声をかけて送りました。

~~~~~がんばれ、未来の建築士の卵たち。 ~~~~~

2011年8月10日 (水)

ウルシまけ~造り付けキッチン漆塗り

ウルシまけというのは、ウルシにかぶれる、ということです。

今、リフォーム中のお宅のキッチンはオーダーキッチンで漆(ウルシ)塗り仕上げ。

オーダーキッチンは桧製で、最初はキッチン屋さんがウルシを塗って 後は施主の希望で施主さんが塗られました。

でも、2回目を塗った時に 暑かったのでつい、軽装で塗ったら、すごくかぶれてしまいました。

それで、続きはまたキッチン屋さんが塗られました。

キッチン屋さんは、なんともないのです。

ウルシは拭き漆なんですが、塗り重ねるほど、光沢も色も美しくなって行きます。

塗るのを見ていたんですが、なかなか大変。

手間がかかります。

「体験してみませんか?」と 言われましたが、ウルシまけを恐れて しませんでした。

なのに、ちょっとかぶれてしまいました。

外で屋根のあるところでやっているんですが、周りの空気から、成分が「出て」いるのかな?

触ってないつもりでも、つい、触るし。

漆塗りは、今は夏の暑い時期だから普通にできますが、冬だと部屋を閉め切って、湿度をあげてやらないとうまくいかないそうです。

でも、それは、本当に美しい色なんです。

下地が桧なので、表面がつるっとしているから、よけいにすべすべしっとりした仕上がりになっている気がします。

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実は私は子供のころは、山や川を走り回って遊んでいたんですが、あるとき ひどいウルシまけになってしまいました。

顔が風船のように腫れあがり、目も開けられないほど。

小学校のときでしたが、学校も休みました。

その苦い思い出がふっと頭をよぎったのですが、今は山登りをしょっちゅうしてるけどなんともないので平気と思っていました。

ところが、私にもその兆候が・・・・。

まだ、少しなんですが その少しが、痒くて痒くて すごく不快。

だから 昨日はさっさと皮膚科を受診。

塗り薬をもらい、これで 一安心です。

今日は、顔にも少し出たけど、まあ、気にしないことにします。

完全に乾いてしまえば、まけることはない、ということです。

(漆塗りのお盆でまけた、という話を聞きましたが、普通は大丈夫でしょう)

それでも、ウルシ塗りは美しい。

アイランドキッチン+壁付けのキッチンですが、白の人造大理石のカウンターに、よく映えます。

本当に うっとりするぐらい美しいキッチンになりました。

周りの薄クリーム色のしっくいや、こげ茶に塗った梁丸太とも、インテリアがよくマッチして本当にきれいです。

いいなあ。

リビングキッチンの主役ですね。

こんなキッチン、よそでも見たことがありません。

しかも、水拭きで汚れもきれいに落ちます。

洗剤をつけても良い。

まるで漆塗りのお椀・・・・。

色も濃い目なので、汚れも目立ちにくいし。

施主さんの「思い」が、素敵なキッチンになりました。

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