裸足のしあわせ2~自然系WAXのススメ
お盆前まで 怒涛の日々でしたが、少し落ち着きました。
物干し場の下の小さなプランターに植えたミニトマトが巨大化。
軒まで届いて、はからずも緑のカーテンになってしまった。
さて。
私の事務所もリフォームして1年がすぎ、カウンターやテーブルの上など、そろそろお手入れをするころです。
毎日のように現場に出かけていたのが、終わり、事務所でゆったりと過ごすことも多くなりました。
それで、前から気になっていた 自然系のWAXを検討してみることにしました。
まず、元々オイルフィニッシュとして塗っていた 「匠の塗油」
これは、えごま油が主成分なので、塗ってると香ばしいかおりです。
えごま油だけでは 乾きにくい(2~3日かかる)ので、もう少し早く乾く(1日)ように精製しているそうです。
次に、米ぬかから抽出したWAX 「キヌカ」
サンプルを取り寄せてみました。
さらっとしていて塗りやすいし、臭いもありません。
今回、造り付けキッチンの引出し内部には、これを塗っています。
食品や食器をしまうところに適しているかも。
そして、リボスのWAX 「グレイボ」
上の二つのオイルよりは、ややどろっとしているかな。
成分は蜜蜂WAX、カルナバワックス、マイクロワックス、パインオイル、アマニオイル、アルミナ、ローズマリーオイル、イソアリファーテ、オレンジピールオイル だそうです。
このWAXの特徴は、汚れ落としの性能もあること。
静電気防止効果もあり、家具等に塗るとホコリがつきにくくなるとか・・・。
次に、自然系のWAXでは 有名な「未晒し蜜ロウWAX」
成分は蜜蝋とえごま油のみ。
100ml缶では、Aタイプのみ。(Aタイプはバター状の固さ。Bタイプはもう少しゆるく、CタイプはAとBの中間の固さです。)
塗りすぎると、すべりやすくなる。(でも、これは、他のWAXでも)
蜜蝋WAXは、水に溶けるので、よく水がかかるところには不向き。
1ℓで塗れる面積を比較すると、キヌカと蜜蝋WAXは 70~80㎡
匠の塗油は30~40㎡、グレイボは60㎡
ただし、どれも、ウエス(布)につけて、薄く塗り広げる塗り方。
1ℓ缶の値段は キヌカ 6,825円、蜜蝋WAX 8,190円
匠の塗油 6,300円、グレイボ 5,000円です。
これは、ネットで購入した場合で、別に送料や、代引き手数料等がかかります。
匠の塗油は、近所のホームセンター(コメリ)にも ありました。
塗ってみての感想は・・・
液体に近いほうが 塗るのは早い。
でも、垂直面(建具や板壁)等は、蜜蝋WAX(Aタイプ)の、固形に近いもののほうがタレなくていいかも。
木製建具の引き手の廻りとか、手あかが付きやすいところなんか 良いでしょう。
1回塗れば、一生塗り直さなくて良いみたいだし。
事務所のカウンターの上では、1年経っていたので 薄汚れてきていて、グレイボ塗ったら、汚れも取れ、クリーナーの役目もできて、いいな、と思いました。
オレンジピールオイルが入ってるからかな?オレンジオイル入りの台所洗剤とかありますよね?
香りも他の物と違って かんきつ系でさわやかです。
カウンターの上を塗り直すのに、前に塗っていた 「匠の艶出し」を出してきて塗ってみましたが、表面が固くなってて 少し捨てました。
それに比べたら、液体状(乳液状)のグレイボは塗りやすかった。
サンダーで、まず、汚れを落としてから 塗りました。
サンダーはとても便利。素人でも扱いやすいし。
240番のペーパーをつけて作業。
このサンダーは大工の父が持っていたプロ用を借りました。
施主さんにもお貸ししたら、喜ばれました。
塗装とサンダーを繰り返すとプロがしたようにつるつるになりました。
事務所の桧の大テーブルもサンダーをかけてから、WAXをかけました。
この大テーブルは、食卓ではなく、打合せテーブルなので、WAXで充分です。
食卓なら、塗装しておいたほうが良いでしょう。
しょうゆや、カレーをこぼすといけないので。
物干し下のプランターでできた、ミニトマトを、おやつに食べました。
太陽が詰まった味。
小粒のほうが甘くて美味しいのは、発見でした。
************ 自然系WAX(オイル)のまとめ ************
無垢の無塗装のフローリングや家具には、自然系のWAX(オイル)を。
特に汚れやすいところは、塗装にしたほうが良いかもしれませんが、質感を生かしたい場合はWAX(オイル)かなあ。
共通しているのは、なるべく、薄く、ウエス(綿のTシャツのような布)で、塗り広げること。
塗りすぎると、乾きにくくなり、いつまでもべたべたするので注意。(これは、自然系塗料も同じ。)
上手に塗ると、無垢の木の呼吸を妨げず、質感(手触り、足触り)の良さをキープできます。
そして、今度は、住む人の足や手で、いい、色艶に変わっていくことでしょう。
年に一度、気候のいいときに、家族でメンテナンスするのを楽しんでいきましょう。
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