木部塗装のセルフビルド~自然塗料の検討(オイルタイプ)
先週、塗膜を作るタイプの汚れ防止に強い塗料を桧板に塗って、施主さんと検討をしました。
このリフォームでは、キッチン等水回りは、コーヒーや醤油をこぼしても、汚れないものを、というご希望でしたので、オスモカラーフロアクリアとリボスのクノスで塗り比べをしてみました。
でも、このふたつは、塗膜を作るタイプのものなので、床全体に塗るのはどうなんだろうか?と思い、さらに検討です。
塗膜が作られるということは、いつかは、はがれると言うことになります。
でも、テーブルの天板等は、飲食のときにこぼす恐れがあるし、かと言って、ビニール等はかけたくない、と言われています。
だから、そういうところは、塗膜を作る塗料で良いと思います。
でも、床は、足ざわりの感触が変わってきます。
私は、針葉樹のフローリングを使うことが多く、杉、桧、地松等、地元の木材のフローリングなんですが、仕上げはオイルフィニッシュとし、太田油脂の「匠の塗油」を使ってきました。
うちの事務所の杉のフローリングも「匠の塗油」。
これは、エゴマ油を塗りやすく、乾きやすく(と言っても1日かかりますが)木材に塗るために加工されたものです。
香りは、エゴマ油なので、香ばしい。
安全性の高いものです。
塗るのも1回塗りで終わりです。
なので、主に、施主さんにお願いして塗っていただきます。
施主さんが塗れない場合は、掃除屋さんにWAXの代わりだから、と言って 塗ってもらいます。
その上に保護のために、「蜜蝋WAX」や、「匠の艶出しWAX」等を塗ります。
以前は、蜜蝋WAXだけ塗ったりしていましたが、これは、WAXなのでそのうち取れてしまいます。
最初は水をはじいていたのに、はじかなくなります。
「匠の艶出しWAX」は、同じく太田油脂で、エゴマ油、米ぬかロウやレモンオイルも配合されているそうです。
事務所のカウンター(低い本ダナ)の上はこれを塗りましたが、観葉植物の水やりでこぼれた水などはまだ、しっかりはじいてくれます。
去年の10月に塗ったのが、まだ、効いています。
でも、ここは、毎日触るところではないので。
パソコンデスクのように、毎日触って、仕事しているところは、塗りましたが、すぐ、取れてしまったようです。
もう、薄汚れてきています。
時々、塗らなければいけないと思います。
それで、フローリングなんですが、「匠の塗油」も良いのですが、もっとしっかり汚れ防止になるオイルはないか?と探したところ、リボスに「メルドスハードオイル」というのがありました。
これは、針葉樹用。(オイルを吸い込みやすい樹木用)
アルドボスという、広葉樹用もあります。
早速、メルドスのサンプルを取り寄せ、塗り比べしました。
塗った感じ(見た目)はどちらも同じようです。
桧の美しい木目が引き立ち、いい感じ。
でも、塗り方が少し違います。
メルドスハードオイルのほうは、刷毛でさっと塗り、20分放置後、ウエス(布)で拭き取ります。
そして、乾燥に8時間~16時間かかり、24時間以後に2回目を塗ります。
一方、匠の塗油は初めからウエスで拭きこむだけ。
1回で終わりです。乾燥はやはり、24時間。
自然系オイルは、乾燥時間が長いのです。
それでも、ただのエゴマ油を塗ったら3~4日はかかるそうで、それを1日で乾燥するように改良したのが「匠の塗油」だそうです。
別の1枚の板に塗ってみたら、白木(塗ってないもの)との 違いがよくわかります。
左が「メルドス」で右が「匠の塗油」です。
色がアメ色になっていますね。
メルドスは最低、2回は塗ってくださいと書いてありました。
まだ、2回目を塗って完全に乾いてないので わかりませんが、汚れ防止という点では、メルドスかなあ・・・・?
また、明日、打合せで、施主さんと検討します。
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