薪ストーブの炉台
今、リフォーム中のお宅で、薪ストーブを取付予定です。
それで、炉台や、腰壁に何を使うか検討中です。
私の設計する家で、薪ストーブは、これで、5台目。
最近、薪ストーブ率、結構高いです。
皆さん、自然素材志向で、新建材嫌いの方が多い。
私の設計では、ビニールクロスは絶対、使わないし、既製品の木製建具も使いません。
クロスは使っても、和紙やケナフや、自然系のものです。
そして、私の施主さんの特徴は、ご主人がものすごく熱心。
いろいろ、研究を重ねている人が多いのです。
さて、1軒めの薪ストーブの仕上げは・・・・・
床(炉台)、腰壁 ・・・リサイクル耐火煉瓦(岡山県備前市は、耐火煉瓦の産地です。備前市まで、買いに行かれました。)
上部壁・・・・カルストーン貼
※カルストーンは20年以上昔、はやった建材で、軽石のような人造石です。
今は、もう販売してないと思います。断熱性があり、温かいので、お風呂の床等にもよく使用されていました。でも、お風呂は水がかかるので、青苔が生えて大変でした。
このお宅は、たまたま知人からカルストーンの在庫品をもらったので、使用されました。
この薪ストーブ周りの施工は、ご家族でされました。
素人とは思えない、立派なものです。
2軒目は同じお宅の母屋ですが、床は土間で御影石のバーナー仕上げでした。
残念ながら写真はありません。
3軒目は・・・
床も腰壁も栃木県産「深岩石」
大谷石によく似ていますが、こちらの方が硬い。
コンクリートと同じ強度があるそうです。
後ろ側は、クローゼットなので、断熱の為に空気層を作りました。
床の下地は、コンクリートを基礎から立ち上げました。(コンクリートの塊です。)
4軒目は・・
床は大理石
腰壁は、煉瓦積み。(耐震のために穴あき煉瓦、鉄筋入)
ご夫婦で施工されました。
壁の煉瓦は、空気層を設けずに、ストーブの熱を蓄熱して、隣室の寝室にも輻射熱が伝わるようにしています。
壁の赤煉瓦に合せて、床の大理石の色を決めたのでしょう。(ここは、施主さんにお任せ)
さて、今度の現場は・・・
左上から、大理石、大理石、福光石
左下 大谷石(細目) そして 桧フローリング
福光石は島根県の石見銀山近くで採れる石で、いい感じだとは思ったのですが、施主さんは、床は汚れやすいからつるっとした石で、色は濃い目が良いと言われ、左上の大理石に決定。
でも、腰壁までつるぴかは、いやなので、色が良くマッチする、大谷石に決定しました。
周りは桧のフローリングなんですが、いい感じになると思います。
楽しみです。
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