晩秋の奈良の旅~1日目
今日は、ぽかぽかと暖かく、12月とは思えないようです。
晩秋に行った奈良の旅を思いだしました。
最近まで、怒涛の忙しさだったのですが、ちょっとだけ余裕ができたので、思いだしながら書いてみます。
11月末。
建築士会女性部会の1泊研修旅行がありました。
今年は、平城遷都1300年の奈良です。
11月の終わりなので、もう、イベントはほとんど終わっていましたが、奈良は何度行っても良い街です。
私は幹事を引き受け、大変でしたが、行きたいところは、網羅することができました。
11月27日(土)
11時半に、奈良平城京跡に到着。
私と、幹事グループのひとりだったけど、急病で欠席された I さんが、どうしても食べたかった柿の葉寿司のお弁当です。
思わず、パクパクと食べてしまい、ハタと気づいて写真を撮りました。
美味しかった~。
それから、おもむろに徒歩で、朱雀門を通り、近鉄奈良線の踏切を通り、大極殿へ。
バスの運転手さんによると、1か月前は駐車場にも入れないぐらいの車だったのですが、イベントが終わった今日はガラガラ。
だから スイスイ歩くことができました。
なんと広い敷地に建っているのでしょうか!
空の雲もすごくて、まるで、CGか 映画のセットのよう・・・・。
現実感がないのです。
中は、こ~んなに立派なんですけどね。
やはり、新しくてピカピカしてるからでしょうか?
ありがたみがないという感じ・・・・。
やはり、古い社寺仏閣のような 歴史の重みには勝てませんね。
次に向かったのは、構造設計家の下山聡先生のご自宅。
去年、西粟倉村で、木構造のセミナーを受け、今年もMOKスクールでセミナーを受けることができました。
さまざまなご縁があり、ご自宅のコーポラティブハウスを見せてくださいとお願いしたところ、快諾していただきました。
今回の研修旅行のメインイベントです。
場所は奈良市青山の住宅地の一角にあります。
丘陵地というより、山みたい。
雑木林の中の家です。
高低差もあるので、上手に、隣家と視線が合わないように配置されています。
2002年にこの土地に一目ぼれされた、下山さんが、仲間を募り、10軒が集まったそうです。
みんなで開墾しながらコーポラティブハウスを作って行った過程を詳しく説明してくださいました。
この労力は大変なものだったと思いますが、おかげで コミュニケーションが取れ、住むまでに充分気心がしれ、良いご近所づきあいができているようです。
住み始めてもう、5年が過ぎたそうです。
お隣には、ご両親の家もあり、正にスープの冷めない距離。
ご両親はなんと津山出身ということもわかり、よけいに親近感がわきました。
意匠設計は垣内光司氏「新建築」「住宅建築」「渡辺篤史の建もの探訪」(2008 年1 月放送)でも紹介され、第23 回吉岡賞も 受賞されています。
とても、素敵な住宅群ですが、個人住宅なので、内部の写真は差し控えさせていただきます。
次に、奈良市高畑地区の志賀直哉旧居へ。
2階には、見晴らしの良い客間があり、建具をあけるとパノラマで見事な日本庭園を望むことができます。
その後、下の食堂で詳しい説明をしていただきました。
ここは、厨房ですが、8帖以上あると思います。
左は造り付けの冷蔵庫。
食堂の隣にはサンルーム。
おしゃれな出窓にトップライト。
とても素敵です。
茶室もあります。
とても天井が低く、手が届きそうです。
客人は「にじりぐち」ではなく 「貴人口」から入る造りです。
右手に見える障子がそうで、高さは低いですが、幅が1間(約1800mm)あります。
素敵な庭を通って、外に出られました。
その後、新薬師寺を見て、1日目の見学は修了しました。
晩秋の日暮れは早い・・・・
« MOKスクール大阪 終了 | トップページ | 晩秋の奈良の旅~2日目 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 滋賀県 佐川美術館へ(2019.09.08)
- 大阪・レトロビルを巡る(2018.04.28)
- 鶴山公園でお花見2017(2017.04.16)
- 尾道~鞆の浦 建築見学の旅(2017.03.21)
- 高知の建築を巡る旅(2017.03.08)
コメント