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恵 建築デザイン事務所

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2010年11月

2010年11月22日 (月)

古い住宅の2階を新居へ~その2

11月17日

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壁の中は土壁なので断熱材が入りません。

外張り断熱は難しいので、構造用合板の上に、フェノバフォーム30㎜の内張り断熱としました。

フェノバフォームは高性能断熱材のフェノール樹脂。少し高いですが、同じフェノール樹脂のネオマフォームより 安いです。

窓は、YKKの断熱サッシです。

古い家のリフォームで 断熱性能を上げるのは、この夏 私の事務所で実験済みです。

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幅木は床が杉板(30㎜)なので、杉にしました。

フェノバフォームの上にプラスターボード9.5㎜を張りますが、きちんと固定できないので、幅木の上部の小穴をついて、その中にボードを差し込みます。

11月18日

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パソコンコーナーと食品庫の壁が張られました。

食品庫の入り口は斜めになっています。

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対面キッチンのカウンターができました。

ダイニング側の面だけ、桧板を張りました。

床は杉で、結構、節がありますが、腰板はすっきりさせたかったので、桧板の無節にしました。

でも、そんなに高くないです。(キッチンパネルより低価格)

板の状態で施主さんが、艶消しの透明クリア(水性塗料)を表裏とも、塗っています。

塗装工事は全て、施主さんのセルフビルドです。

対面キッチンのカウンターとか、サンダーをかけてクリア塗装。

つるつるになっていました。

 

11月19日

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パソコンコーナーとAVコーナーとの間に、棚を作りました。

ここには、和紙風アクリル版が入ります。

AVコーナーの上部に電気コードが見えますが、タレ壁の内側に蛍光灯を取付けて、間接照明にします。

タレ壁で、ホームシアターのスクリーンを使用しないとき 巻き上げて隠します。

さて、実は大工工事はこの日で終わり。

翌日からは仕上げ工事(クロス貼り工事)にかかります。

・・・・その3へ つづく・・・

古い住宅の2階を新居へ~その1

10月下旬から、古い住宅の2階をリフォームしています。

既存は6帖和室2間続きの部屋で、それに廊下がついています。

それを、LDKにリフォームします。

若夫婦の新居になります。

忙しくて、なかなか ブログにアップできませんでしたので、少しまとめて書きます。

10月28日 既存撤去工事開始

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天井を落としています。

小屋組は洋小屋(合掌組)です。

壁はすべて土壁。

断熱材は入っていません。

昭和40年代以前の建物と思われます。

この日は、ほこりで大変でした。

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翌日昼過ぎには 撤去完了。

つきあたりの半分の壁はサッシを取り付けるため、土壁を落としてもらいました。

ここで、天井高をいくらにするか、

施主さんは、梁は隠してほしいとのご希望で、どのように隠すか 検討しました。

既存の取り合い部分と床段差が400程度あり、階段も必要です。

2階の床と1階の天井との間が、ほとんど空いてないので、キッチンの給排水工事をどうするかが、問題でした。

11月2日。

西面に大きな窓をふたつ取り付けるために、サッシの荒枠をつけています。

街中にあり、南は3階建の住宅、北は2階建の住宅がくっついて建っているので、西面しか大きな窓をつけることができません。

西も隣の家ですが、平屋ですので、明るく開放的な感じになります。

夏の西日の暑さを考えて、LOw-Eの 遮熱ガラス入りの断熱サッシを取り付けます。

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天井の下地ができたので、電気の配線工事をしました。

11月4日

天井にロックウール断熱材を200mm(100mmを直角に2重に)入れました。

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これで、エコポイントをもらう予定です。

11月8日

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土壁で筋交いがまったく入ってないので、耐力壁に構造用合板を打ちつけました。

1階は去年、同じように耐力壁を作っています。

外壁はモルタル塗りの予定なので、下地のラス地板が張られました。

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対面キッチンにするため、部屋の中央部に給排水と給湯の配管をしました。

写真で下に見えているのが、1階の天井下地とプラスターボードです。

1階の天井と2階の床の間がほとんどないことがわかります。

排水はいったん外に出して、1階から中に入れ、下水に接続します。

11月10日

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天井のプラスターボードを張っています。

サッシの建具が入りました。

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床は、水平を出すために、根太を施工しました。

1階の天井裏にゴミが落ちるので、既存のタタミ下の座板をはがさずに、施工しています。

防音のために 根太の間にもロックウール55mmを敷きこんでいます。

外壁のモルタルの下塗りがされていました。

11月13日

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既存の階段室との段差は360mmほどです。

右にパソコンコーナーを作り、左側には、食品庫を作ります。

正面は片引き戸の予定です。

階段室が暗いので パソコンコーナーの前も、引き戸も和紙調アクリルやポリカボネードで光を採り入れる予定です。

この辺は、設計図が何度も変わり、施主さんと検討を重ね、決定しました。

つづく・・・・

2010年11月14日 (日)

紀州の木と熊野古道

先週の土日、MOKスクールのフィールドツアーで、和歌山へ行ってきました。

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和歌山県田辺市にある、山長商店へ。

ここは、とても大きな製材所~プレカット工場です。

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紀州和歌山の木は、昔は「炭」を作っていた木材だそうです。

適度に間伐され、日光が射す見事な杉林です。

下草も陽が当たるので、元気そうです。

この中で、山から伐採する話を、山長林業の責任者の方から、詳しく説明していただきました。

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山の木はどのように育ち、どのように手入れし、どのように伐り出すか?

私も、何度も山林に入り、きこり体験などもしましたが、今回の説明が素晴らしく、とてもよくわかりました。

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次に、伐ってきた木材を集めて置いておく 貯木場へ。

次々とトラックで運ばれてきていました。

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それから、また、本社に戻って、工場の中を見学させていただきました。

原木の皮むき→製材して製品へ→最新の加圧式中温乾燥庫→ヤング係数まで瞬時に測る機械そして印字→プレカット→梱包 という流れを 見せていただきました。

素晴らしい!の一言です。

年間千棟の出荷が可能な工場なのです。

山長商会さんの木材にかける情熱が良くわかりました。

夜は、近くの白浜温泉へ宿泊。

私は30年ぶりに訪れました。

MOKスクールの仲間たちや山長商店の方たちと、夜遅くまで大いに盛り上がりました。

もちろん、温泉も堪能しました。

2日目は、まず、山長商店の社長宅を見学させていただきました。

次に、今はやりのパワースポットでもある熊野古道へ。

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中辺地から近露王子を通って ボランティアガイドの女性に案内してもらいながら、1.5kmほどの山道を歩きました。

登山が趣味の私には、ちょっと物足りなかったかな。

次はバスで熊野大社へ。

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4つのお宮が並んでいるのですが、奥(塀の中)は写真撮影禁止です。

この写真は門の手前の撮影可のところです。

お参りの後は、隣にある世界遺産センターへ。

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紀州の木がふんだんに使ってあります。

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熊野古道は、昔紀の川の中州にあり、水害で流されて、現在の場所に建てなおしたそうです。

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世界遺産センターの間を通って、川土手を歩き、元あった場所へ行きました。

「ここが、一番のパワースポットだ!」と 言うことで。

この鳥居の向こうのこんもりとした林が、元あった場所だそうです。

のどかな場所です。

帰りの道の駅でおいしいみかんをいただきながら、充実した和歌山の旅が終わりました。

2010年11月 4日 (木)

秋の下蒜山

11月3日(祝)

2年ぶりに下蒜山に登ってきました。

朝、ちょっと頭痛がして、風邪気味だったので 出発を少し遅らせたので、登山口着は十時半。

駐車場はほぼ満車。14~5台程度の車と小型バスがありました。

私の駐車スペースがやっとありました。

天気は曇りですが、だんだん回復するとの予報です。

樹林帯を抜け、五合目を過ぎたあたりです。

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ススキの原っぱの向こうにピークが見えます。(でも、これは山頂ではありません)

足元には、ちらほら、花が咲いています。

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この白い花はリュウノウギク。

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リンドウも、結構、咲いていました。

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ウメバチソウ。2輪だけ咲いていました。

他にもアキノキリンソウや、マツムシソウもありました。

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私の好きな、雲居平です。

このあたりは、クマザサの草原。

北を見れば日本海。

南には蒜山高原。

そんなハレバレとするような景色です。

それから、だんだん登ると 下蒜山のたおやかな景色が足元に広がります。

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山頂に着いたころ、小雨が降り出しました。

今日は冬型なので、この辺の方言で「きたけ」という 霧雨状の小雨です。

でも、カッパ着て、ラーメンを作って美味しく食べました。

しばらくすると、やみ、青空ものぞいてきました。

大山も見えるのですが、山頂は雲の中でした。

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紅葉は、こんな感じ。

紅葉のピークはまだですね。一週間後かな?

今年は、例年より、遅れていますね。

下山路は、黒ぼこ土が雨が降ったためにズルズルに滑ります。

クサリ場も何箇所かあるので、大変です。

いっしょに行った友人は、まだ初心者なので、「ゆっくり、ゆっくり」と 声をかけながら、慎重に降りたので、時間がかかりました。

彼女にとっては、初めての登山らしい登山だったようです。

今までは、森林公園のようなところばかりだったので。

下山後は、少し足を延ばして 津黒高原の国民宿舎の温泉で汗を流して帰りました。

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ここは、きれいだし、湯船につかりながら山の景色が見えるし、人は少ないし、とてもいいお湯で、私のお気に入りです。(入浴料600円)

下蒜山からも 15分程度で着きます。

米子道は帰りに混むと予想して、国道482号線~179号線(人形峠経由)で津山へ帰りました。

コースタイム(かなり、ゆっくりペースです。)

登山口10:48―‐11:30五合目――12:00雲居平――13:10九合目(おにぎり)――13:30山頂

山頂13:55――14:38雲居平――15:26登山口

2010年11月 1日 (月)

省エネから考えるエコハウス

花蔵の家。

着々とできています。

今、外壁の断熱材を入れたところです。

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まるで、家が布団を着たようです。

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南面に吹抜けと大きな開口部を取ったので、冬は暖かな日差しが家の奥まで入ってきます。

(夏は太陽高度があがるし、バルコニーに遮られて、入らない)

ところで。

本当の「エコハウス」って 何でしょう?

太陽光発電をしていれば、電化住宅にしていれば エコハウスなんでしょうか?

「太陽光発電」=「電化住宅」=「エコハウス」には疑問を感じます。

断熱性の悪い家のままで、太陽光発電をしても、どんどん冷暖房が逃げて行きます。

せっかく設備にお金をかけて電気を作って そのお金で冷暖房しても、穴のあいたバケツに水を汲んでいるようなものですよね。

まず、冷暖房をしても、それが逃げて行かない、無駄にならない 断熱性の良い家を作ることが肝心だと思います。

それと、今は、電力会社が深夜電力を活用するために、電化住宅を薦めていますが、蓄電が可能になったら、どうなるかわからない、ということもあります。

私は、今年、大阪MOKスクールに通っていますが、9月は「温熱環境」についての講義でした。

そこで 聞いた 近畿大学の岩前教授のお話。

「快適×健康×長寿命×省エネの家はどうあるべきか」というテーマでした。

省エネ・省CO2建築への道は

まず、建設・廃棄時の削減。

 ~これは、住宅の長寿命化で対応

次に日常運用での削減。

  ① 建物の高断熱・高気密化、パッシブ化 (エネルギーをムダにしない。逃がさない)

  ② 機器の効率化 (エコキュート、省エネ家電等、効率の良い機器を利用)

  ③ 再生可能エネルギーの活用 (太陽光発電、太陽熱温水器、雨水、風利用 等)

 ~この 順番で、整えて行かないとダメなんです。

2年前、自立循環型住宅のセミナーも受け、CASBEEの資格も取りました。

これは、エネルギー消費を50%削減するのをめざす住宅です。

まさに、これでしょう。

それには、まず 高気密・高断熱住宅なんです。

日本の(北海道以外の)住まいは まだまだ 「暖房」されていません。

「暖房」と「採暖」は、違います。

コタツや電気ストーブでは「採暖」。

部屋全体を暖めるストーブや、エアコンが暖房です。

本当は家全体を暖房しないといけないのですが、日本の住まいはそうなっていません。

廊下やトイレに行くと寒い。

暖房してない寝室は氷のように冷たい空気、では ダメなんです。

高気密・高断熱にすると 真冬の朝、暖房をつける前に、室温が14℃ぐらいにはなります。

前夜の暖房の空気を逃がさないのです。

(去年私が設計した「土壁で外張り断熱の家」は 18℃でした。)

それに比べて、今の我が家の寝室は、冬の朝、起床時に5℃。

これでは、寒くて布団からなかなか出られません。

また、高齢者が寒い朝、トイレで倒れます。(自分もやがて高齢者です。)

これを 解消していかないといけないのです。

岡山県のような 温暖地に住む人は 断熱の重要性をまだまだ 認識していません。

でも、高気密・高断熱の家に住むと冬の死亡率が顕著に下がるのです。

しかも、アトピー、ぜんそく、心疾患、インフルエンザなどあらゆる疾病にかかる率も少なくなるのです。

これは、岩前教授が2万人を調査され、大手新聞にも掲載されたので、ご覧になった方もおられると思いますが、健康住宅を作ろうと思えば、高気密・高断熱の家にしないといけないというのがわかってきたのです。

でも、高気密・高断熱に、まだまだ抵抗があるのは、施主よりも、住宅建築をしている側です。

この前、話していたら ある大工さんの言葉ですが・・・

「高断熱まで せんでも、昔の家に比べりゃあ、ぬくいで」

これが、この辺の大工さん、工務店の感覚。

「高気密にしたら 息が詰まるような気がするわ。そこまでせんでもよかろう。」

これが、普通。

ところが・・・

9月のMOKスクールの2時限目は 住宅評論家で省エネ住宅の著書で有名な南雄三先生でした。

南先生によると、「いくら 暖かいセーターを着ても、強い風が吹けばそんなに暖かくないでしょう。その上に風を通さない上着を着てこそ、初めて 暖かくなるのです。」

つまり、暖かさを逃がさないためにも、「気密」が 必要というわけです。

しかも、このことは外壁内部の結露を防止し、内部の木が結露によって腐るのを防ぎます。

高断熱になると外壁内部の結露は温度差で、非常に起こりやすくなるからなんです。

う~ん・・・わかりやすいですね。

今建築中の「花蔵の家」で、私は、外壁の断熱材を羊毛(ウールブレス)にしました。

羊毛断熱材は湿気を調整(吸ったり吐いたり)してくれるので、壁の中の結露は起きにくく、気密層は、不要です。

(※長期優良住宅なので、国土交通省の証明書をつけました。)

でも、防風層は必要です。

外壁のガルバニウムサイディングの下には 通気層を作りますが、防風のために 透湿防水シートを張ります。

後、もうひとつ印象に残った岩前教授の言葉。

「『次世代省エネ基準』」という 言葉をやめませんか?あれは、平成11年基準です。

もう、10年も前の基準なんです。これからは、もっと上を目指して行かないといけないのです。」

う~ん・・そうですね。

今年は 長期優良住宅にエコポイント。

断熱にこだわること「次世代省エネ基準」が、義務付けられ、やがて、スタンダードになっていく、最初の年かもしれません。

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