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恵 建築デザイン事務所

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2010年9月

2010年9月23日 (木)

花蔵の家  棟上げ

今日は棟上げ。

設計を始めたのが今年の1月。

長い道のりでした。

と言っても、今まで1年以上設計にかかった家もあります。

設計事務所では、じっくり時間をかけて設計します。

充分時間をかけたほうが良い家になりやすいかな?

この家は、長期優良住宅の補助金をもらうことにしたので、手続きにも2か月ほどかかり、やっと、今日棟上げにこぎつけました。

だから、よけいに 「長かった」と 感じるのかもしれません。

天気は昨夜から雨模様。

明け方には雷も・・・・だったので、中止かも?と思っていましたが、8時に監督に電話すると「棟上げする」との答え。

まあ、午後から雨はやむ、との予報だったので、決めたのでしょう。

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私がお昼前に行ったときは、こんな感じ。

まだ、小雨がたまに降っていました。

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作業員は10名ほど。

みんな頑張っています。

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だいたい、1階部分は終わり、2階の柱が立った状態です。

お昼をいただいてから、施主ご夫婦と、これからのことについて打ち合わせをしました。

すでに、屋根や外壁(1階のガルバニウムサイディング部分)の色や、玄関引戸やサッシの色などは決定済みです。

棟上げ後、屋根仕舞が一週間程度で終わると、床を張り、外壁を張ります。

そのころ、電気配線工事も行うので、電気設備図面の説明をしながら、電灯やスイッチ、コンセントの位置等の確認をお願いしました。(2週間以内に)

インターホン、電話や、テレビ、パソコンのLAN配管の位置なども、決めておく必要があります。

照明器具の最終決定は、完成2週間前ぐらいまでで良いですが、どこにどんな器具をつけるか?ぐらいは、この時期に決めます。

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いったん、事務所に帰り、少し変更になったところの図面をなおして、夕方現場へ行くと空は、秋晴れに変わっていました。

棟も上がっていました。

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基礎断熱がされ、ホールダウン金物も見えます。

基礎断熱は型枠に仕込んでいました。

手前の配管は、電気の引き込み配管です。(地中からしているので)

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若い施主御夫婦で、「ここが、玄関。ここが、リビング」と、仕事が終わった現場に入って楽しそうです。

こんなとき、家づくりのお手伝いをさせていただく幸せを感じます。

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帰り道。

うっすらと夕焼けした空にぽっかりと、十六夜の月が浮かんでいました。

今日棟上げされたご夫婦とまだ小さい坊や。

そして、これからのご家族の幸せを願わずにはいられませんでした。

2010年9月19日 (日)

事務所リフォーム ほぼ完成

  一昨日は電気・水道屋さん。

昨日は、建具屋さん。(私は留守でしたが)

今日は、クロス屋さんと電話屋さんで、ほぼ完成しました。

ぼちぼち、流し周りにオスモカラーを塗ったり、机の上に自然系のWAX塗ったり、仕上げは自分でしています。

では、ほぼ・完成をご覧ください。

まず、打ち合わせテーブルです。

これは、足のBOXを立てたり、寝かせたりすることによって、椅子のテーブルになったり、座卓になったり、また、端をカウンターに載せれば、今とは直角にテーブルを置くこともでき、アレンジができるようになっています。

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これは、椅子で使う通常の状態。(高さ70センチ)

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これは、座卓で使うとき。(高さ38センチ)

さて、全体ですが・・・

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こんな感じになりました。

これは、道路側から奥を見たところ。

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ミニキッチンの湯沸かしコーナー

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スペインで買ってきたタイルを貼りました。

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私の仕事机の廻りです。

上部にはシーリングファンがあります。

DCモーターなので、静かだし、揺れないし、省エネ。

今の時期ならこれを回しておけば、クーラーは要りません。

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表の道路方向を見たところです。

今は、カーテンもブラインドもないので丸見え状態・・・。

今日、ブラインドを頼みました。

では、いよいよ引っ越しです。

2010年9月17日 (金)

事務所リフォーム 壁塗り

先週から今週にかけて、内部の漆喰壁塗りが行われました。

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棚をつけるところは、下地をしっかりしておかないといけないので、コンパネを張っています。

ただし、コンパネでは、漆喰塗をした場合、「アク」が出てくるので、その上にシーラー処理をしています。

「シーラー」というのは 接着剤の役割をするのですが、アク止めの役割もするのです。

これは、漆喰塗りに限らず、珪藻土塗などの塗り壁や、自然系の和紙クロスなどでも必要な処理です。

また、外壁のモルタル塗りの吹付けを塗り替える場合にもシーラー処理をします。

下地は、一般にクロス下地に使う端部が面取りしてあるプラスターボードではなく、面取りがない、プラスターボードです。

建材屋さんには、今は面取りのものが普通なので、特別に言って取り寄せてもらいました。

左官さんが言うには、面取りのものは、そこにパテを埋めたり一工程余分にかかるそうです。

クロス貼りの場合はクロスの厚みが薄いので、ボードの段差が表面に出てきがち。

それをを解消するために面取りにパテをするのです。

この、写真で白くなっているところが、コンパネ張りの上にシーラー処理をしたところです。

ここには、既存の吊戸棚をつける予定があり、ボードではもたないので、コンパネを張ってもらいました。

ですが、既存の吊戸棚では、この事務所の雰囲気に合わないということがわかり、今回はつけないことにしました。

既存の吊戸棚は、某建材メーカーの貼り物だったからです。

でも、将来、ここに何らかの棚をつけたくなるかもしれない・・・・。

そのために、コンパネのままにしておきました。

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シーラー処理の二日後、漆喰の下塗りが施工されました。

ナイロンがかけてあるのは養生です。

また、よく見ると細い青い紙テープ(養生テープ)が、木部との際に貼ってあります。

「養生」とは、壁を塗るときに、他を汚さないためにしてあります。

マスキングともいいます。

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左官さんに塗見本を作ってもらいました。

写真ではわからないと思いますが、刷毛引きとコテ跡をつけたラフ仕上げ。

4枚あるのは、2枚が最初に持ってきたもの。

このように、外の焼杉板の前で見たらすごく白く見えたのですが、中に持って入ってみるとちょっと黄色っぽく、私の考えていたものよりも濃い。

左官さんが帰られたあとにすぐ電話して 「もう少し白くして」と 要望しました。

(なんてワガママな施主だ! )

左官さんはすぐやってこられました。

仕上げ塗はあさってですが、色を落ち着かせるために 1日前には混ぜておかないといけないそうで、もう現場に混ぜたものが置いてありました。

それを取りに来られたのです。

大きな容器に入っていてとても重い。(現場で混ぜたのです)

それを、ヨイショヨイショと軽トラに載せるのを手伝いました。(ちょっとだけ)

翌日、塗り直した見本を2枚持って来られました。

少し白っぽくなっていました。

これで 塗ってもらうことになりました。

今回は、外だけではなく、室内に持って入って確認しました。

前回は、明るい外で、しかも黒い焼き杉板の前で見たのが失敗だったようです。

テクスチャー(表面の素材感)はラフ仕上げにお願いしました。

それと、もうひとつ気付いたことは、塗装もそうですが、塗って完全に乾くまでは少し色が濃いということです。

急いでいたので、見本があまり乾いてなかったのかもしれません。

下地塗から1日空けて、上塗り(仕上げ塗)に来られました。

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こんな感じになりました。

なかなかいい感じ。

やはり壁を塗ると全然違いますね。

いよいよ、事務所リフォームも大詰めです。

完成がとても楽しみです。

2010年9月14日 (火)

長期優良住宅 ~ 配筋検査(瑕疵担保責任保険関連)

やっと、秋らしくさわやかな陽気になってきました。

長期優良住宅のため、書類審査に時間がかかり、やっと国土交通省からの補助金決定通知書が降りたのが、お盆前のことでした。

最初に書類提出したのが7月初旬。

何度も審査機関とのやりとりがあり、やっと認定されたのが、7月下旬。

それを持って、今度は県に提出。(ここの市は特定行政庁ではないので県に提出)

5日後に認定され、また県庁まで取りに行って、今度は国土交通省に補助金申請。

補助金申請のみ、工事を請け負っている建設会社がしなければならないのですが、今までのほとんどの書類を私が作成していたので、お手伝いしながら作成~提出(送付)。

それで、お盆前に「木の家整備促進事業(=長期優良住宅) 補助金120万円」の決定通知書が来ました。

通常の100万円の補助金と20万円は地域産材を使うことで頂けたお金です。

岡山県は、県産材の構造材を使うと20万円の補助金が頂けるのですが、今年は、とっくに無くなって、後は、1月の抽選を待たなければいけなくなっていました。

そんな、もらえるかどうかわからないものを待つよりも、国のお金をもらおうと、そちらに申し込みをしました。

ふぅ~・・・・。

大変でしたが、無事頂けることになって良かったです。

「木の家整備促進事業 補助金」は、年間50棟以上の工事をしている大きな会社はもらえないお金。

それに、1社につき5棟までしか、頂けないのです。

つまり、中小規模工務店への景気対策の意味もある補助金なんです。

(だから、大手のハウスメーカーはもらえないから宣伝しません。)

この補助金交付の決定通知書が来ないと、着工することができないので、ずっと待っていたのです。

確認申請は、6月には降りていました。

先日から工事にかかり、今日は、瑕疵担保責任保険のための 基礎の配筋検査でした。

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民間審査機関(ハウスプラス中国)の検査員の方が、じっくり検査されました。

この、敷地は地盤調査で、特に地盤改良の必要がないと判断されています。

でも、長期優良住宅なので、構造計算して、より、頑丈な基礎になっています。

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外周部と主要な個所に地中梁があります。

立ちあがりの鉄筋の1番上はフックをつけています。

これをしないところが多いですが、実は大切なことなのです。

昔 鉄筋が丸鋼(節のないつるっとした鉄筋)だったころは、必ずフックが必要だったのですが、異型鉄筋(ぼこぼこ節がある鉄筋)を使うようになって フックをつけなくなりました。

でも、この、立ちあがりのトップには付けた方が強いのです。

立ちあがりコンクリートの幅は150mm。

土間コンクリート厚さも150mmとなっていますので、より強く、かぶりも充分取れます。

配筋検査も無事終わり、その後、給排水業者が、排水のさや管を配管しに来られました。

床下の給排水管は全て露出配管で、コンクリートの下に埋め込みません。

室内(床下)から外へ出す部分だけ、コンクリート~犬走りの下に、もぐらすのですが、その部分もフレキシブル管で、将来、簡単に交換できるようにしておくのです。

立ちあがりも土間天より450もあり、床下にもぐることも容易にできるようになっています。

給排水管のメンテナンスのしやすさ、というのも、長期優良住宅の特徴なんです。

でも、さや管配管は、まだまだ一般的ではなく、この給排水業者も、初めてなので、とまどいながら、施工していました。

長期優良住宅では、一般の中小工務店に長持ちする住宅の技術を広める意味もあるのです。

明日は、いよいよべた基礎の土間コンクリート打ちです。

天気に恵まれて 外仕事はしやすくなりました。

がんばりましょう。

2010年9月12日 (日)

事務所リフォーム 食品庫のススメ

昔は味噌も家で作り、漬物も大樽に漬けていたし、餅つきのためのセイロ、餅つき機、大きなザルやバケツ、大鍋など、しまうものはたくさんありました。

今でも田舎では、そういう収納が必要な家もあります。

ただし、我が家のように、自宅で餅をつかなくなり、赤飯もめったにしない。

漬物も少量しか作らないし、味噌も買って食べる。

そんな家は大きな食品庫は不要です。

その代わり、必要になったのが、リサイクルのトレーや瓶、缶の一時的置き場。

贈答品の食品(サラダ油やコーヒー、日本酒、ビール等)

贈答品の洗剤類~これは、洗濯機の近くの方がいいですが。

特売で買いおきの調味料類(缶や瓶やペットボトルに入っていて においが移らなくて湿気も大丈夫なもの)

こういうものは、どこへ置いておこうか迷うものです。

キッチンには、そういうスペースはない。

そういう場所を作っておくと 住まいは片付きます。

さて。

事務所をリフォームするにあたり、住宅の玄関ホール側にあった、味噌部屋(食品庫)もリフォームすることになりました。

事務所をリフォームする前に、ここには、2.5帖大の味噌部屋(食品庫)がありました。

その部屋は大きすぎてガラクタばかり。

もう、使わなくなって10年以上たつザルや古い鍋。使わない頂き物の食器類。

それと、お米の保管庫。

これは、冷蔵庫ではないけれど、換気扇がついていて、ネズミがかじらないように金庫のように分厚い壁と扉で、中にお米を玄米のまま袋ごと保管できるもの。

これは、別の倉庫に移動することにしました。

毎日、開ける必要はないからです。

この部屋は、母が昭和一桁生まれで、物を捨てることができない人でしたので、壊れたものまで保管してあり、ネズミも出るし、気持ち悪いので、母の亡くなった後、開かずの間になっていました。

今回の事務所のリフォームで、この部屋を無くし、事務所を広げ、小さな食品庫を作りました。

たった、間口820、奥行き640、高さ2030の収納です。

元大工の父は、「あんな小さなところ、どう作っても、たいして物は入りゃあせん。」と言いましたが、私は

「小さいからこそ、入れたい物の大きさをきちんと測り、それに応じた棚を造ることで、効率良い収納ができるんよ。」と 父を説得。

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入れたい物・・・それは、父が趣味で作っている梅酒の瓶。一升瓶に入れて保管するので場所を取ります。(知人に差し上げるのを楽しみに作っています。)

缶ビールの箱。

精米したお米を入れてあるプラスチック容器。いっぱいにいれるとひとつに15kg入ります。

頂き物のサラダ油やコーヒー、缶ビール等・・・・・

こういうものは、今まで、玄関ホールや廊下、物置の床に並べてあったり、床の間を占領していたり。

いつまでも、部屋が片付かない感じでした。

今回、特に梅酒の瓶や、一升瓶は並べてぎっしり置くと重量があるので、頑丈な棚にしたい。

それを考えて、厚み30mmの杉のフローリングを使うことにしました。

壁は吸湿性のある桐の集成板です。

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こんな感じになりました。

収納の奥行きは640mmありますが、いっぱいに棚をつけず、450mmの棚にしました。

布団を入れる場合以外は、棚の奥行きは450mmまでが使いやすいものです。

奥行きが深すぎると、奥に何が入っているかもわからなくなります。

それに、こうすると、扉との間が250程度空き、そこの上部にハンガーパイプを取付、クイックル等、ちょっと長い掃除用品も入れられないかな?と 画策しています。

まあ、食料品と掃除用品はいっしょにしないほうが良いかもしれませんけれど。

一升瓶は、18本以上入ります。

下から2番目の棚は350mlの缶ビールの箱が、箱ごと入るように作りました。

でも、ここだけ、棚が外せるようにしています。

一番下に大きいものを入れたくなるかもしれないからです。

他の棚は固定です。

一番上の棚は杉板が足りなかったし、ここには軽いものしか置かないので、ここだけ余っていた桧板(24mm)です。

一番上の棚の奥行きは360mmにしています。

一番上は扉より上になるので、奥行きを深くすると物が入れにくいし、内側に壁付けの小さな照明をつける予定なので、中が照らしにくいからです。(写真では、まだ、電気の線がぶら下がってるのが見えると思います。)

入れたいものが全部入ったので、一番上には、頂き物の洗濯洗剤や柔軟剤、殺虫剤のスプレー缶なんかも入りました。

我が家は、この場所のすぐそばに洗面脱衣室があり、洗濯機もそこにあるので買い置きの洗剤置き場としてもいい位置です。

こうして見ると、小さなスペースにたくさん入りますね。

小物は、かごを買ってきて入れたら、取り出しやすいと思います。

住まいの雑多なものは、このような小さなスペースでも入れたいものを考えて、効率よく設計すれば、たくさん物が入ることがわかりました。

2010年9月11日 (土)

事務所リフォーム  外壁工事

さて、内部がほぼ終わり、今度は外部の工事です。

この建物は築70年の古家で、今までは、この位置に工務店の事務所がありました。

それを、私が設計事務所として使用していたのですが、御世辞にも素敵とは言い難い外観・・・・。

何とかしなくては・・・。

かといって、本体の家とかけ離れたものを作るわけにはいきません。

景観とのマッチも考えなくては。

現在も腰壁に焼杉板を張っていたのですが、塗装品のために、雨のたたきが当たるところは剥げてきていました。

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建材屋さんに聞くと、今注文しても入荷は2日後ということ。

そんなに待てません。(大工さんに続けてきてもらいたいし、明日で終了させたい。)

うちの工務店の倉庫にある在庫の焼杉板を見て、後何枚必要か数えて、近くの大型ホームセンターへ行ってみることにしました。

塗装の焼杉板は少し建材屋で買うより高いし、色もイマイチ。(節のところがちょっと白っぽい)

隣に本当に焼いてある杉板があり、とてもきれいなこげ茶色。しかも、塗装品より3千円程度安い。

一度、知り合いの工務店に本当に焼いて炭のようになっている焼杉板をあげる、と言われて見にいきましたが、これは本当に表面が炭化していて、ちょっと手が当たっても真っ黒になるので、父からクレームがつきそうで却下。

このホームセンターの杉板は「ブラシ」と書いてあり、ちょっと焼いて、ブラシをかけているようで、「うづくり」風。

これなら それほど手が黒くなりません。

意を決し、ホームセンターの軽トラを借りて、買って帰りました。

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なかなか渋い板でしょう。

でも、板の端が焼きが甘いところがあって、バーナーを買ってきて 少し焼いてもらいました。

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車庫側も見違えるようによくなりましたが、水道が邪魔。

というか、流しをつけないと、ダメですね。

水ハネが上がって・・・。

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後は、事務所の顔である、看板をどうするか?です。

まず、杉板を張ってもらい、少し物が置けるように、桧板で小さな台を作りました。

ここに、設計事務所登録の表示板やポストもつけます。

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今、構想を練っています。

2010年9月10日 (金)

事務所リフォーム 造り付け本棚

造り付け本棚 完成しました。

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右側のカウンターが、机で、下に箱のようなものがありますが、

あれは、実は打ち合わせテーブルの脚を、ここに突っ込んでいます。

だから、これは、取れて そこへ椅子を入れるのです。

机の前のベニヤは、コルクを貼ります。

コンパネを張っていたら、堅くてほとんど押しピンが立たないことがわかり、上に2.5mmのラワンベニヤを張りました。(内装屋さんのアドバイスによる)

その上に3mmのコルクシートを貼るのです。

ラワンベニヤは、工務店の倉庫にあった残材利用なので 少し汚れています。

でも、どうせ、コルクを貼ったら見えなくなるからいいんです。

さて、本ダナは、とってもきれいな無垢の桧板製で、見ているとうっとりします。

美しい・・・・・

Img_6280

バックはシナベニヤですが、桧とよく合っています。

桧板の厚みはだいたい30mm。

側板は40mmあります。

仕切りは21mmです。

仕切りを作っておかないと、本やファイルがどんどん倒れてとても使いにくいのです。

だいたい、高さはA4に合せて 余裕をもたせて 320mmにしています。

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これは、カタログ棚

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机の右半分は地袋で扉がつきます。

中に、A3の図面ファイルが立てていれられるようにして、その上はA2の用紙置き場にしました。

内部の棚は見えないし、図面は軽いので、シナベニヤ等を使っています。

本棚は、元々集成材で作る予定でしたが、それより安く桧板が手に入ったので、全部無垢で作成することにしました。

でも、材料は安かったのですが、作るのは大変。

全部、大工さんが作りましたが、まず 製材所でプレーナー(大型のカンナ)をかけてもらいました。

でも、プレーナーだけでは ざらっとしてるので、ひとりの大工さんは1日中ペーパーカンナをかけていました。

「仕事の本ダナなんだから、いいのに・・・・。」そう声をかけたときには

「もう、後4枚だから、やってしまう。」と、言われました。

う~ん・・・・職人魂?で、いい仕事をしたいのでしょう。

無垢の木は大変です。

桧の原木を2本切ってスライスして、乾燥機にも入れてもらったのですが、やはり そったりひねったり・・・・。

それを大工さんが なだめすかして、木のご機嫌をうかがいながら(?)暴れる木を押さえつけ、やっとの思いで、作ってくれました。

本ダナはまだマシです。

机なんかは、押さえつけるものがないから、向こうへ行くに従ってむくっていってるような感じ。

   ※「むくる」=「そる」の反対で、ふくらむように曲がること。

     むくり屋根⇔そり屋根  というのもありますね。

厚みも45mmを希望していたのに、そったりしたので、挽き直したら35mmになってしまったそうです・・・。

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板同士がくっつくところは、小穴をつくり、ほぞ差ししています。

暴れているので、なかなか入らなかったり・・・。

集成材使っていたら、こんなことは なかったんですけれど。

大工さんには、苦労をかけました。

つまり、材料は安くても、手間賃が高くなりました。

お客さんには、「無垢がいい」との、よほどのこだわりがないと、勧めないかな。

よく、自然乾燥ができているものなら、大丈夫でしょうけど。

でも、「腐っても鯛」じゃなくて 「腐っても桧」です。

木目も美しく、赤身が薄いピンクで、水にも強く、シロアリもきにくい、高級建築素材の桧。

無垢の「美作桧」で見惚れるほど美しい棚ができたので、満足です。

年月とともに、色が変わり、素敵な経年変化も楽しめることでしょう。

2010年9月 6日 (月)

事務所リフォーム ミニキッチン

やっと、壁が張られました。

あの、断熱材の上にプラスターボード、造り付け本棚のところにはコンパネ下地でシナベニヤ張りです。

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そして、入口そばには、桧の腰壁

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うちの工務店の倉庫にあった、在庫の桧板を張りました。

壁は漆喰の予定ですが、漆喰だと押しピンも立たなくなるので、上部の方にピクチャーレールを取り付けました。

これは、絵やカレンダーを掛けるためです。

また、右側の影になるところは、コルクを張って掲示板にします。

そして、このキッチンの袖壁。

桧板で面皮つきのもので、厚みは60mmです。

幅はつないでいます。

Img_6140

立ててみたら、すごい存在感です。

初めはタレ壁も、桧板の予定でしたが、同じ厚みがあり、

こんなのが頭の上にあったらイヤなので、(落ちて来ないとは思うけど)一気にやめて、アーチの壁に変更しました。

今日、下にミニキッチンがつきました。

桧板に、ステンレスのオーバーシンクを入れてもらいました。

Img_6192

ここは、お茶コーナーなので、コンロはありません。

湯沸かしポットやコーヒーメーカーで充分なので。

今度は、事務所の中でお茶やコーヒーをお客様に出せるようになります。

なんか、ワクワクしてきました。

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