土壁で外張り断熱の家 春~梅雨のデータ
梅雨の晴れ間に、土壁で外張り断熱の家の外観写真を撮りに行きました。
年末に一応、完成して住んではいるのですが、外回りや既存建物との取り合い部分は完全ではなかったので 徐々に進めています。
これは、玄関のある方(西面)です。
この家は平屋なんですが、ロフトが有り、その外壁は漆喰塗です。
白い漆喰壁が青空に映えて美しいです。
1階部分は、外張り断熱(ネオマフォーム)に、通気層を設け、杉板のバトン塗です。
ポーチからテラスを見たところです。
雪が多いところなので、冬でも 軒下で作業ができるように、深い軒をとりました。
杉玉がぶら下がっていますね。
涼しい風が吹き抜けていくようです。
今回、既存の納屋との間の通路を、ルーフデッキ型のポリカボネード版で葺いていました。
明りとりを兼ね、雪が1m降る豪雪地帯なので丈夫なものを提案しました。
柱と梁も、ラーメン構造のがっちりしたものができていました。
さすが、O棟梁!
ところで、この家は次世代省エネ基準では屋根の断熱材(ネオマフォーム)の厚みが80mm必要だったのです。(吹き抜けがあるので、型式認定の天井高にならないから)
80mmにするには40mmを2枚重ねにしないといけなかったり、そうすると 専用ビスの長さも変わり、施工もやりにくいし、コストもかかる。
それで、50mmにさせていただきました。
でも、充分暖かいのです。
それは、高性能のサッシのおかげだと思います。
樹脂+アルミの断熱サッシにLow-Eガラス。しかもアルゴンガス入り。
今度建てる、「花蔵の家」で長期優良住宅の申請をするにあたって調べていたら、サッシの性能を上げると、屋根の外張り断熱は45mmでも良いということがわかりました。(フェノールフォームの場合)
改正省エネ法(H21年)における仕様規定で、トレードオフ規定というのが設けられたのです。
実際、吹抜けがあって、大空間にもかかわらず、充分暖かいのですから、それがこの現場で実証されたというわけです。
ところで、前回お邪魔したときは、3月の下旬でしたが、その後のデータもこまめに記録してあり、下さいました。
それで、春~梅雨のデータで言えることは、起床時の室温は常に18~20度。
むしろ、ストーブを焚かなくなってからのほうが 寒いぐらい。
6月以降も 朝、晩とも 22度程度です。
湿度は4月までは平均47%ぐらいでしたが、5月~6月の梅雨入り前は55%前後
梅雨入り後は徐々に上がって、今は70%ほどです。
熱交換のシステム換気扇で家全体を計画換気していますが、湿度のコントロールは難しいようです。
でも、別に蒸し暑くないし、困ってないので良いのです。
これは、ロフトの温度計です。
それと、高性能の断熱材と遮熱Low-Eガラスのおかげで、西にあるロフトがちっとも暑くないのです。
上がってみましたが、気温も下とまったくいっしょでした。
さあ、これから、暑い夏がやってきます。
元々、津山市などに比べると涼しいところなんですが、どうなるでしょう。
楽しみです。
庭のブルーベリーの枝をいただいたので、グラスに挿しました。
去年もいただいたのを思いだしました。
もう1年たつのですね。
ありがとうございました。
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