智頭の杉
先日、「土壁で外張り断熱の家」へ行った後、地元のO棟梁の作業場にお邪魔しました。
私は今、自分の事務所のリフォームを計画中で、床には広幅で厚板の杉のフローリングを張りたいという話をしました。
前に、鳥取県智頭町森林組合の杉のフローリングが品質が良くて値段も安いとある工務店から聞いていたので、そのことを聞いてみたら、さっそく電話をかけ、案内してくださることになりました。
智頭の森林組合は、そのO棟梁の作業場から車で20分ぐらいで行くことができます。
実は今まで、美作市の「大黒柱のある家」や、西粟倉村の「土壁で外張り断熱の家」を 設計・監理したときに、智頭町森林組合には木材の機械乾燥で大変お世話になっていたのですが、まだ 1度も行ったことがありませんでした。
智頭の木材市場(石谷林業)には、市の日に見学させていただいたことがありますが、そこは原木市場。
この森林組合は素材を製材・加工するところで JAS認定の工場でもあります。
O棟梁はここ、智頭町森林組合木材加工センターの所長と親しいらしく、今の現場もフローリング加工を頼んでいるということで、案内してくださったのです。
大変大きくて立派な工場でした。
ここには、乾燥機や、フローリングの加工場もあります。
あの高台にあるのが フローリングの加工場があるところで、間近に見学することができました。
歩くと遠いので車で行きました。
とても、良い材だし、死に節もきれいに埋めてあって ちょっと見た目にはわからないぐらいです。
鳥取県の智頭の杉と言えば有名で、とても年輪の緻密な、赤身の多い良材が採れるところです。
関西方面にも多く出荷されています。
今は、「うづくり」(年輪を浮き出すように加工。傷が少しつきにくくなるし、足ざわりも良い。)の加工もできるらしく、「設計事務所なら お客さまに足ざわりを体感してもらうのに、半々にしたらどうですか?」とご提案いただきました。
それは、いい考えです。
ついでに、今計画中の家のリフォームの床材を、フローリング加工できないか?ともお尋ねしたら、良い返事がいただけました。
施主さんが自分の山の木(桧)を板に製材して5年ほど自然乾燥させてあるのですが、床や腰壁、天井に張りたいというご希望でしたので。
取りにきていただいて、また、運んでもらわないといけないので、なかなか大変なのです。
厚みもそろえないと使えないし。
岡山県なら、しょっちゅう行ってるから、大丈夫だそうです。
ということで、大変有意義な智頭行きになりました。
森林組合から、うちの事務所までちょうど1時間で帰れました。
うちは、津山市でも一番南端ですけど、以外に近いのですね。
O棟梁、O所長、大変 ありがとうございました。
これからも、よろしくお願いいたします。
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