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恵 建築デザイン事務所

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2010年6月

2010年6月20日 (日)

かまどと薪焚きのお風呂のある家

昨日、お邪魔したお宅。

メインの燃料は薪でした。

キッチンはガスですが、裏庭に 「くど」(この辺の方言で かまどのこと)があり、お餅をつくときには 普通に使ってるそうです。

いいですね~。

何んとも言えない いい雰囲気。

なごみます。

Img_5129

しかも、お風呂は薪焚きです。五右衛門風呂ではないですが。

とても、温まるそうです。

そして、暖房は薪ストーブ。

地球温暖化阻止に貢献していますね。

薪は、たくさん持っておられます。大きな倉庫にいっぱい。

倉庫っていうより 木小屋?昔、薪用の倉庫をこう呼んでいました。

数年前の台風で 自分の山の木が倒れたときに 持ち帰って薪にしたそうです。

他にも板に挽いたものも たくさんあります。

薪のお風呂は 今どき珍しいですが、この辺(岡山県北部)は、 30~40年前まで そういう家が普通でした。

私が建築の仕事を始めたころ(30年前)は、さすがにキッチンはガスでしたが お風呂は 「薪焚き兼用ボイラー」(灯油と兼用)や、直火で薪を焚く設備を新築の家につけることが ありました。

後者のものは、耐火煉瓦のユニットになっていて、左官さんが組み立ててくれていました。

直火焚きのお風呂を一から組むより、簡単だったようです。

その当時でユニットが3.5万円、左官さんの組み立て費が3万円程度。メーカーはタカラベルモントでした。今でもあるかも・・・・?

私の実家でも、小学生ぐらいまでは お風呂は薪で焚いていましたね。

五右衛門風呂をホーロー浴槽に替えた後も薪で焚くタイプにしていました。

我が家は小さな工務店だったので 燃やす木切れはたくさんありましたから。

紙くずなども燃料になり、燃えるごみを出すことは 無かったですね。

それから、このお宅は、縁側と庭もすごく素敵でした。

縁側は広縁で廻り縁になって離れへと つながっています。

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私の憧れの廻り縁で 思わず「いいですね~」と つぶやきました。

さて、今回、このお宅はリフォームを予定しています。

希望は自然素材を使った暖かな住まい。

耐震補強も考えないといけません。

そして、自分の山の木を使うことが条件です。

私の設計(デザイン)次第で、するかどうか決めるそうです。

責任重大です。

採用されるように頑張ります。

2010年6月14日 (月)

高気密・高断熱とエコ住宅

例年よりも、遅い梅雨入りでしたが、今日は梅雨の晴れ間。

お向かいの家のアジサイです。(我が家のは今年は花芽がない)

Img_5049

今は、雨が降らなければ、1年中で1番過ごしやすい季節かもしれません。

暖房も冷房も不要ですから。

実際、私の住んでいる岡山県北部でも、暖房は11月中旬から4月初めまで。

冷房は梅雨明けから9月初めまではするでしょうね。

省エネ区分でいうと 「Ⅳ地域」という 日本の中では、一般的な温暖な地域です。

ところで、高気密・高断熱住宅って、岡山県のような温暖地域では、評判が悪い。

特に、地元の工務店や設計事務所に拒否反応があります。

「そこまでやらなくてもいいでしょう。昔の家に比べたら暖かいですよ。」という工務店や建築士。

それは、住宅を求めるユーザーの流れを理解してない、遅れているということでしょう。

今、本気で心地良い家は何かと勉強し、求めるユーザーたちの主流は これになりつつあります。

でも、それは、今までの家と全然違います。

まず、工務店や設計事務所の人は そんな家には住んでいません。

冬は、朝、起きてすぐストーブ付けないと 寒くて動けない。

ストーブを消すとあっという間に冷えてしまう。

そんな家に住んでいるのです。(我が家がそう。)

高気密・高断熱に住んでいないのに、なぜ 拒否反応があるのか?

初めのころ、高気密・高断熱住宅は ハウスメーカーか、フランチャイズの工務店しか、建てていませんでした。

売り文句も 「魔法瓶のような家」 「1台のエアコンで家中が、涼しい」とか「すごく 暖かい家になる。」でした。

でも、その代わり、すごく高くつく。

それは 断熱材の値段のせいだけではなく ノウハウやフランチャイズ料が必要だから。

しかも仕様が めんどくさい。ちゃんと勉強して、きちんとした施工をしなければ、必要な性能は得られません。

私たち建築士仲間でも 「高気密・高断熱の家」は、拒否反応がありました。(今もあるかも。本当のことを知らない人は。)

「息が詰まるんじゃない?」

「あれは、東北や北海道のような寒いところでは 必要かもしれないけど、この辺では不要だよね。」

「匂いがなかなか消えなくて 困るらしいよ。」

「冬は寒く、夏は暑いのがあたりまえ。衣服で調節したらいいんだよ。」

「開放型のストーブ(~普通の灯油ストーブや温風機)を使うと酸欠になるんじゃない?」

「何で、24時間換気扇が必要なの?窓を開ければいいじゃない。都会の住宅密集地で窓を空けられないところを基準にしてるんじゃない?」

「シックハウス症候群だって、高気密・高断熱住宅から、始まったらしいよ。」等々・・・

今までハウスメーカーやフランチャイズの工務店がやってた 高気密・高断熱の家は、内装材は新建材やビニールクロスだらけ。

外はサイディング張り。

庇もロクにない、総2階で 下地(間柱)は北欧材(ホワイトウッド)。

いかにもローコスト住宅。

       ※ちなみにホワイトウッドはシロアリが大好きな木材です。

なぜなら、自然素材や無垢の木、塗り壁や地域産材はほとんど使わないから。

クレームが怖いし、高くつく。つまり、そうすると 儲けが少ない。(値段勝負になると)

でも、今の「長期優良住宅」は、次世代省エネ基準の断熱性能は必須なのです。

これは、フランチャイズに入ってない普通の大工さんの建てる在来工法の住宅でもできます。ちゃんと勉強し、きちんと施工すれば。

去年 私は 高気密・高断熱の家を 設計し、完成しました。(詳しくは「土壁で外張り断熱の家」カテゴリーをご覧ください)

それで、やっと わかりました。

高気密・高断熱の住まいの居心地の良さ。

オープンハウスやその後、他のお客様をご案内して何度か伺いましたが、本当に居心地の良い家になっています。

施主さんがこまめに取ってくださった冬のデータを見て びっくりしました。

朝の最低気温が氷点下6度の朝でも、起床時の室温が18℃もあるなんて!

それも、朝、暖房をつけてないのに、です。(前夜の暖房だけで)

それは、土壁で薪ストーブの熱を蓄熱しているおかげもあると思いますが。

それでわかったのが、自然素材で作った高気密・高断熱の家は 本当に気持ちが良いということ。

もちろん、季節の良いときは 窓を開けて風を通せばいい。

リビングに広い吹抜けがあっても、寒くないし、夏は風を下から入れて上部の窓で抜けば、エアコンもほとんどいらない。

また、本当に暑い日、窓を閉め、エアコンをかければ よく効くのです。

だから、吹抜けをできるだけ付けた方が良いのです。

つまり、ランニングコストが少なくて済む、省エネ住宅なのです。

しかも、廊下やトイレに出ると寒いということが ありません。

「暖かい」というより 「寒くない」と言ったほうがいいかもしれませんが。

つまり、温度差による血圧の上昇などが起こりにくく、高齢者にやさしい家になるのです。

その上、土壁にしておけば、壁で蓄熱することができるし、夏は本当に涼しい。

土壁は予算や工期の問題で無理かもしれないけれど その他のことは やろうと思えばできます。

地域産材を使っても、そんなに高くありません。

たとえば 2千万の家でも、構造材の値段って1割(200万)程度なんですよ。

それだったら 地域産材(杉や桧や松)を構造材に使った在来工法の家を腕の良い大工さんにしっかり建ててもらうほうがいいと 思いませんか?

お金がかかるのは、住宅設備なんです。

キッチンとか、ユニットバスとか、衛生機器(便器等)とか。

でも そんなものの寿命は、20年ぐらいなものでしょう?

構造はその家が壊されるまで、50年でも100年でも建っているのですから。

そして、断熱材も、後から入れることはできません。

たとえ、できたとしても、とても大変なのです。(キチンとした施工にはならない。)

断熱のことをしっかり勉強してみると 今の次世代省エネ基準って 最低のラインで これからもっと上を求められて行く時代になるのではないかと思います。

次世代省エネ基準とは、時代とともに変わっていくものですから。

今の時点では、良いほうかもしれないですが、進んでいる工務店は、その倍ぐらいの断熱材を入れ、Q値(熱損失係数)を1.0とかにして行ってるらしいのです。

ドイツとか先進国では、もう 法律で義務付けられています。(新築住宅)

だから、せめて今の段階では、次世代省エネ基準にはしておきたいものです。

けして無駄では ありません。

断熱材ってたった20数年前、住宅金融公庫の仕様書により、入れ始めたばかりですけれど そのころは ただ、入れたらいい、というだけ。

それもグラスウールの50mm。

断熱材の入れ方は隙間だらけ。施工がいい加減なんです。(それが普通でした)

リフォームをするときに 壁を取ってみると 下に落ちていたり。

とても 「断熱性能」と 呼べるものではありませんでした。

でも、これからは それではいけないのです。

そして、断熱性能の高いサッシを使うこと。

今は良いサッシやガラスがたくさん出ています。

単なるペアガラスでは、ダメ。

サッシメーカーから聞いたのですが、住宅用のシングルガラスのサッシは政府の方針で無くなる方向だそうです。

まるで、電球の白熱球が無くなるように・・・・。

なんと、壁の10倍の熱が開口部(アルミサッシ)から逃げるそうです。

どんなに断熱材を良くしてもサッシの性能が悪いとダメなんです。

でもね。

サッシを高性能のものを使ったら、断熱材を若干落としても 次世代省エネ基準をクリアできる、ということもあります。

それには Q値(熱損失係数)を計算してみないとわかりません。

これも、よく検討しなくては。

そして、熱交換のできる、温めた暖気や冷気を逃がさない換気扇も必要です。

これで空気を汚さずに居心地の良い空間を作ることができます。

その他にも 設計によって風を取り入れたり、すだれや庇、樹木でうまく夏の日光を避ける。

冬は暖かな太陽の光を取り入れ、蓄熱する。

そんな住まいが求められているのです。

「自立循環型住宅」というのがあります。

私も2年前に講習を受け、その評価員であるCASBEEの資格も取りました。

これは、正にそういう家を目指しているのです。

家は20年や30年で建て替えるものではありません。

表面の仕上げ材は補修ができるし、設備機器は交換できます。

いい家とは、見えないところにお金をかけているということも大事なことだと思います。

そういう家が本当に住みやすい、心地よい家になるからです。

しかも、光熱費は 高気密・高断熱住宅にすれば、半分程度になるそうです。(仕様によりますが)

だから、地球温暖化の阻止にも貢献。

交換しにくい、構造や断熱にしっかりお金をかけて 居心地の良いエコな住まいにしたいものです。

2010年6月 6日 (日)

泉山 初夏の花と滝めぐり

何年ぶりかで、クリーンハイク(清掃登山)に参加することができました。

場所は岡山県北の泉山。

地元の私たちは「いずみやま」と 呼びます。

私も大好きな山で、冬の雪を被った景色は、アルプスにもひけをとらないぐらいです。

今日は、「みまさか山の会」のメンバーが3パーティに分かれて、3か所の登山コースで登りました。

私たち10人のパーティが登ったのは、鏡野町大町からの天の川コース。

Img

途中に滝があり、雑木林の樹林帯を登るので、夏は涼しいし 楽しめます。

あ、今日はクリーンハイクでした。

みんな手に手に、火箸とゴミ袋を持ち、登山開始です。

と言っても、近年、登山者のマナーが向上したのか あんまりゴミはありません。

なので、クリーンハイクというよりは、泉山を楽しむことができました。

まず、現れたのが 火の滝。

ザーザーと涼しげな音。

幅の広いダイナミックな滝です。

その滝を巻くように登山道がついています。

途中、足元にはギンレイソウが いくつか咲いていました。

茎も真っ白な不思議な花です。

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それから、イワカガミの群落。

たくさん ありました。

ここのイワカガミはピンクが濃いような気がします。

つぼみもいっぱいありました。

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やっと稜線に出てまず井水山。

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ここから北へ少し降りたところに 「のぞき岩」というのがあり、同行者から「一見の価値があるで」と 言われたので 何人かで見に行きました。

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絶壁の上にある岩で、私は怖くて近づけません。

はるか彼方には、大山も見えました。

それから、津山高校ヒュッテ(避難小屋)へ。

ソーラー発電装置がついていて びっくり。

でも、まだ 内部の配線工事は工事中のようでした。

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足元にはチゴユリ、レンゲツツジ等が咲いていました。

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そうそう、ドウダンツツジも。

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これは、サラサドウダンです。

山頂では、他のコースから登ってきた人たちも到着していました。

今日は天気もいいので、全部で30~40名は いたでしょうか?

みんな思い思いに、ランチタイムです。

さて、他のコースのクリーンハイクメンバーともいっしょに 集合写真も撮って、下山開始。

下山は中林(ちゅうりん)直登コース。

長い、急な階段には 閉口しました。

このコースは登りには使いたくない、そんなコースです。

やっと、階段が終わり、「ゆるぎ岩」の前で休憩。

この「ゆるぎ岩」は、人が上に乗ると ゆらゆらと揺れるのです。

ここも、絶壁の上にあり、勇気のあるメンバーが上に乗って揺らしてくれましたが、見ているだけでも怖くて「やめて~」と叫んでいました。

しばらく降りると、見事な「二の滝」が現れ、ここで 小休止。

マイナスイオンいっぱいです。

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そして、登山口近くにある 中林の滝。

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泉山は、多くの泉が湧くことから、この山名がつけられたそうですけど、滝も大変多い山です。

夏は涼を求めて、秋にはもみじの木も多いので紅葉を求めて また 登りたいと思います。

下山後は、奥津温泉で汗を流して帰りました。

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コースタイム(クリーンハイクなのでゆっくりです。寄り道もたくさんしたし。)

登山口発(トイレのある駐車場)8:15~10:18井水山~津山高校ヒュッテ経由~11:23泉山山頂

山頂12:05~(井水山で15分休憩)~13:00ゆるぎ岩前~14:20 登山口

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