京都の町屋と桂離宮 その2
朝、9時半に東福寺駅で大阪の友人と待ち合わせて、泉湧寺(せんにゅうじ)へ行ってきました。
昨夜の雨もすっかり上がり、いい天気。
泉湧寺は、代々の天皇のお位牌が祭ってあるお寺で、今回冬の特別公開で、天皇が来られたとき入られる御座所・霊明殿を見せていただけるということでやってきました。
たまたま、3月14日(日)~16日(火)涅槃会 「大涅槃図」公開にあたり、「大涅槃図」も見ることができました。
横7.3m縦15.1mの紙本極彩色描表装で日本最大の巻物、江戸時代中期の画僧、明誉上人が描いたものだそうで、それは大迫力でした。
次に、奥の霊明殿へ。
要所要所に解説をしてくださる人もおられます。
2~3人ずつでも説明してくださるので、質問もでき、とても良かったです。
そして、もちろん、御座所には素晴らしい襖絵がありました。
金粉が散りばめられた襖に鳳凰が飛んでいる絵でした。(写真撮影禁止)
また、その前の庭も素晴らしい。これは、紅葉の季節だけ公開しているそうです。
もみじが多く、隠れた紅葉の名所だそうです。
そういえば、1年半前にすぐ近くの東福寺には紅葉を見にきましたが、ここには寄らなかった。次は、必ず、と思いました。
さて、京都駅まで戻り、津山から今日来た友人と3人で、予約してある京料理を食べに行きました。
ちょっと写真を失敗したのでお見せできませんが、京町屋で食べる京料理。
お店は四条通りと御池通りの中間に位置する「にしむら」といいます。
2500円という値段でおいしい料理が食べられて満足です。
さて、阪急烏丸駅から桂駅まで電車で移動。
駅からはタクシーで5分でいよいよ桂離宮に到着です。
2時半の予約の15分前に到着しました。
もう、30名ぐらいの人が集まっていました。
私は来る前に「桂離宮を作った職人たち」という本を読んで予習をしてきたので、いっそう、興味深く見学することができました。
この本は、桂離宮の修復工事を担当した職人たちの言葉が聞き書きしてあり、とても興味深い本でした。
これは、外腰掛。
お茶事によばれた、お客様が待機するところ。
松琴亭(しょうきんてい)です。
藍染の和紙を市松模様に貼っているのが、有名です。
昔の建物とは思えない、モダンな感覚です。
でも、藍染ははげるものだそうです。(先ほどの本に京唐紙師の言葉として載っていました)
だから、いただいたパンフレットの写真よりもかなり色が薄くなっていました。
松琴亭(しょうきんてい)から池越しに古書院が見えます。
美しい日本庭園に映える美しい建物です。
これは、笑意軒(しょういけん)
窓を開け放しているので、向こうの景色が絵のようです。
石畳も美しい。
ヨーロッパとはまた違った美しさがあります。
御殿の中を見せていただけないのが 本当に残念です。
昔、心無い人が「釘隠し」を盗んだことがあり、それから 禁止されたそうです。
月の美しい夜、訪れるというのは夢ですね。
でも、日本が世界に誇れる名建築だと思います。
これは、衝立の松と言われ、池を望む景色を隠しているそうです。
そして、ある場所で池が一望でき 客人が思わず「おお~っ」と声が上がる。
それをねらっているのだそうです。
これもひとつの演出ですね。
今年は、スペインの世界遺産もたくさん見ることができ、憧れの桂離宮も見れて、大満足です。
京都は、また訪れたいものです。
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