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恵 建築デザイン事務所

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2010年2月

2010年2月25日 (木)

床の間の使い方とお雛様

以前、「縁側のある家」というテーマでこのブログに書いたところ、とてもアクセスが多く、現在も、毎日のように誰かが見てくださっています。

縁側のある家は、今ほとんどありませんが、やはり、日本人の心に、憧れとしてあるんですね。

縁側が無理ならせめてウッドデッキを・・・ということで ウッドデッキばやりなのかもしれません。

ところで、最近の家は、床の間のある家も、とても少なくなりました。

第一、和室がない。(建売住宅等の小住宅には)

今の若い人たちには、和室は不要なんでしょうか?

まあ、戸建注文住宅の場合は、和室は一部屋ぐらいは、あることが多いですが、そこに床の間は?というと これが、あんまり無いんですね。

「床の間って 何をするところなんですか?」

「和室って、必要ですか?」

と 聞かれることもあります。

床の間とは・・・要するに和風の飾棚ですね。

たとえば、お雛さまや五月人形を飾る。

この写真は岡山県倉敷市児島の野崎家旧宅のお雛さま。

江戸時代後期のものだそうです。とても、素敵ですね。

(今、展示中だと思います。これは、数年前の写真ですが。)

P1010068

狭い、マンション暮らしでは置けなかった七段飾りも、一戸建ての住まいならどこかに置けるでしょう。

どこかと言っても、リビングにそんなものを置いたら、狭くなってしまいます。

一番いいのは、「床の間」です。

七段飾りを置いても、奥に90㎝程度 引っこんでいますから、和室に出てくる部分はもう90センチぐらいでしょうか?

田舎では、五月人形だって 立派なものは 三~五段飾りになっています。

お雛さまの段飾りの幅は、120センチぐらいはありますから、できれば 床の間の幅(内寸)も、それぐらいは欲しいところです。

お雛さまのほかには、お正月の鏡餅や、掛け軸、生け花。

そういうものを飾る、設える(しつらえる)。

季節の行事を家の中で感じる。そういう場所にしたらどうでしょう。

幼稚園や保育園では、年中行事に日本の季節の行事をよく取り入れていますよね。

端午の節句や、七夕、お月見、お祭り、クリスマス(これだけ 西洋の行事)、お正月に節分、桃の節句・・・・。

一年を通じて、季節の移り変わりとともに、行事を楽しむことは、生活にうるおいをもたらし、心が豊かになりませんか?

子どもたちにも、そういう日本の暮らしを小さい頃から教えて、いっしょに楽しみたいですね。

私の母は、茶道と華道の先生でしたので、床の間はいつも、季節感にあふれていました。

母屋の床の間には、お正月には松が生けられ、季節の花が途切れることがありませんでした。

茶室では、野の花や庭の花木を小さな花瓶にそっと挿します。

それが、とても 家の中にうるおいを与えます。

(こう書くと広い庭のある豪邸のようですが、普通の古い家です。茶室は倉庫の2階にあり、外からはわかりません。)

実際、和室に床の間を取り入れるときは、無理なら、奥行きはそんなになくてもいいと思います。

30センチでも、板敷の部分があれば、そこに 小ぶりの掛け軸をかけたり、

壺を置いたり、小さな一輪挿しに 野の花を生けたり・・・。

住む人のセンスでいろいろな飾り方ができるでしょう。

置き床、という手もあります。

Pb130035

これは、30センチの奥行きしかないのですが、掛け軸を飾ると立派な床の間のようです。

赤い壁は手漉きの和紙をベンガラで染めたものを表具師さんに貼ってもらいました。

和室(畳の部屋)は、お客様が泊る部屋にもなりますが、それだけではありません。

たとえば、着物を畳んだり、整えたりするのも、和室のほうがいいですよね。

ごろりと横になっても、フローリングのように硬くないし、昼寝の寝心地も良い気がします。

小さな子どものお昼寝も、リビングのそばに畳の部屋があったなら、そこに寝かせて用事ができます。

縁なし畳にしておけば、リビングとの間の建具を開け放っても違和感がありません。

リビングの続きに和室があれば、建具を取ってワンルームにし、輪になって大勢の宴会も可能です。

(新築祝いに お招きされると、そんな感じです。)

また、床の間は、仏さまの祭壇を飾る場所にもなります。

普段は仏壇の中にある仏さま(位牌)を、お盆などには、祭壇を出して飾ります。(飾らない宗派もあります。)

初盆のときは、親戚が提灯を贈り、それを灯します。(私の住んでるところでは)

その家の人が亡くなったときに、35日とか49日の法要までは、祭壇にまつり、写真を置き、花を供え、線香を立て、毎日お膳をお供えします。

お骨も納骨までそこに置かれています。

床の間って そういう場所なんですね。

仏さまのない若いお宅には、関係ないかもしれませんが。

先日スペインに行ったときに、現地ガイド(日本人)が、こんなことを言われていました。

「日本では、家の中に自然があります。

木の家で、壁は土。床は草(イ草)、建具は紙(ふすまや障子)。

だから、自然に囲まれて生活しているんです。

ヨーロッパの石の家では、家の中に自然がない。

だから、部屋に絵を掛けて、自然を取り入れるんです。」

なるほど~!と 思いました。

最近のビニールクロスや新建材だらけの家は違うかもしれませんが、ちょっと前まで日本の家ってそうでしたね。

だから、少々寒くても 居心地が良かったんですね。

これからも、そういう日本の住まいの良さを取り入れて 設計していきたいと思います。

2010年2月22日 (月)

スペイン旅行とタイル

仕事の切れ間に スペインへ行ってきました。

8日間のツアーに一人参加でしたが、充実した旅でした。

コースは マドリッド~トレド~コルドバ~グラナダ~ミハス~コスタ・デル・ソル~ロンダ~セビーリヤ~バルセロナ という 周遊コース。

見どころ満載で、感動の連続でした。

スペインは世界遺産だらけ。

初めは、「ガウディの建築が見たい!」という理由で バルセロナだけでも良いと思っていましたが、同じ女性建築士仲間の経験者が 「絶対、アンダルシア地方へ行くべきよ」と アドバイスしてもらい、周遊してきました。

率直な感想は・・・・

ガウディは確かにすごいけど、あんな すべてが曲線の建物なんか 誰にも思いつかないだろうけど、「珍しいものを 見せていただきました。」 という 感想。

テーマパークか遊園地みたいなデザインだから。

これは、カサ・バトリョの 屋上。もちろんガウディ設計。

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でも、グラナダのアルハンブラ宮殿や、コルドバのメスキータなどは 素晴らしいのひとこと。この写真はメスキータ。

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日本人には真似のできない、石造りの大きなカテドラル(大聖堂)。

ことばでは 言い尽くせない、数々の素晴らしい建物たち・・・。

中世の建物が現在も使われている 町並みの素晴らしさ。

私はヨーロッパは、フランス、スイス、ドイツ、等にも行きましたが、それらとはまた違ったスペインの歴史の重みを感じました。(パリとは 似てるかな?)

ところで、バルセロナでは、アンティークショップへ行ってタイルを買ってきました。

スペインといえば、タイルの本場。

街角の外壁や、アルハンブラ宮殿の中にも見事なタイルがいっぱいです。

これは、アルハンブラ宮殿の腰壁のタイル。

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専門店もいくつかありますが、最近のはプリントが多いそうなので、手書きのタイルは、アンティークショップへ行かないとなかなか手に入りません。

私の買ったのは・・・

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かわいいでしょう?

人物は全部絵が違うのです。

1枚 8ユーロほどでした。

幾何学模様のは 1枚30ユーロ!ちょっと高かった。

バルセロナのカテドラル裏の老夫婦がやってるアンティークショップ。

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スペイン語しか話せないおばさんと、お互いカタコトの英語と 身振り手振りで・・。

案外、通じるもんです。

20ユーロほど、値切っちゃいました。

電卓をお互いたたきながらね。

これ以外にももう少し買っています。

自分のことを「インテリアデザイナー」と 言っておきました。

そしたら わかったみたいで、うなずいていました。

いつか、どこかの建築で使えたらいいな~。

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