土壁で外張り断熱の家 オープンハウスのご案内
このブログで1年にわたって、たびたび紹介してきた 土壁で外張り断熱の家。
いよいよ完成です。
いや、「ほぼ・完成」と 言うべきでしょうか?
この家は正に直営工事ですので、施主さんのセルフビルドも多く、日々考えながら 仕事の合間に手を入れておられます。
木工事が終わったのが11月末で、今造り付け家具(テーブル等)を大工さんが作成中。
内壁塗りや玄関土間のタイル貼り等の左官工事もされています。
でも、クロス貼工事等はありませんし、器具付けは施主さんがされるので大工・左官工事が終われば 「ほぼ・完成」と いうところでしょう。
これからも 住みながら、自分で手を入れて 徐々に完成させていくのでしょう。
ですが、この家に興味のある方に見ていただきたく、施主さんのご厚意でオープンハウスをさせていただくことになりました。
日時 12月19日(土) AM 11:00 ~ PM 4:00
場所 岡山県英田郡西粟倉村大茅地内
詳しい場所は、私の方までご連絡ください。
地図をFAXまたは、説明いたします。メールでも結構です。
連絡先は HP をご参照ください。http://megumi-d.com/
先日、見に行くと、左官さんが最後の仕上げ(内壁の漆喰塗り)をされていました。
この写真は寝室側から、薪ストーブの背中の壁を見たところです。
この家は、私が設計しましたが、本当の設計士は施主さんではないかと思います。
平面・立面プランもそうだし、「土壁で外張り断熱の家を造りたい!」という 固い決意の元、様々なことを研究・実践して こられました。
場所は岡山県最東北の西粟倉村大茅。
冬は雪が1m以上積もります。
もうすぐ定年を迎えるご夫婦は、この地で、家中どこへ行っても暖かく、年を取っても快適に暮らせる住まいを考えられました。
この家の特徴とポイント
<断熱>
●土壁で薪ストーブの熱を蓄熱し、外張り断熱で熱を逃がさない。
●もちろん、サッシも次世代省エネ基準に照らし、断熱性能を高める。
●家中の温度を均一にし、基礎断熱で床下の空気も家の中と同じにし 循環させたい。
※循環のための換気装置を脱衣室に設置
●薪ストーブの輻射熱を 隣室にも送るように間仕切り壁にレンガを積む。
<間取りと構造>
●生活はほぼ平屋で、リビングを中心に、トイレ・浴室・寝室を配置。
●南面が小高く隣家があるため、そちらには開かず、リビングから東面の眺望を生かすため、吹き抜けに大きなFIXをつける。
●平屋の片流れ屋根を組み合わせ、上部に換気窓を設置。ここから風と光を取り込む。
●自分の山の木を ふんだんに使った家。(合板類は使いたくない)
●今まで住んでいた家に使用されていた古材を使用。
●構造は登り梁を間中おきにかけ、中通しの丸太と中央の丸太柱で支える。
<家族で作る家>
●古材の古色塗り
●外壁の杉板の塗装
●ストーブのそばのレンガ積。炉台の大理石貼。
●システムキッチンの組み立て(こんなのセルフビルドでされる人、初めてです)
●換気装置、照明器具類の取り付け
等でしょうか?素人の人がこんなにもできるのは普通ではないと思いますが、頑張ればできるもんですね。(施主さんは建築関係者ではありません。)
思えば、1年前の今頃、最初のプランを出し、打ち合わせをしました。
プラン決定後、伏せ図を組み、それに合わせて必要な山の木を伐採されました。
1年の苦労の末、やっと、暖かな住まいができました。
こだわりの家作りの「ほぼ・完成形」を 見にいらっしゃいませんか?
お待ちしています。
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