IHクッキングヒーターの特徴と掃除
今日は、少し風がありますが、晴れていて大掃除にはいい天気。
朝から、あちこち自宅の掃除をしました。
ところで、我が家はIHコンロ(IHクッキングヒーター)なんですが、ここの掃除が大変。
ガスコンロに比べたら、ラクじゃないか?と 皆さん思われるかもしれませんが、実は、この油断が大敵なんです。
キッチンメーカーの展示会などに行くと、電力会社から派遣された 電化住宅アドバイザーの女性が、IHコンロの利点として 「お掃除がすごくラクですよ。」ということを 言われます。
あるとき、聞いていたら 「もう、これは 取れないんじゃないか?というような汚れでも取れます。ご安心ください。」などと言われていました。
まだIHコンロを使ったことがないお客様は、感心されていました。
でも、そうじゃないんです。
我が家のIHコンロは平成11年にキッチンをリフォームしたときに導入しました。
母が使っていたIHコンロを引き続き私が使うようになりましたが、そのときすでにコンロはこんな状態。
焦げ付きがついていて、クリームクレンザーでちょっとこすった程度では、落ちません。
今は、焦げ付き防止に鍋の下に敷くものも、ホームセンターなどで売られていますが、こうなってからでは 遅いのです。
この、「敷くもの」も、メーカーは「何も敷かないでください」と 言ってます。
一度、あるお客様が、「IHコンロが壊れた!」と電話して来られたので行ってみると、それを敷いて天ぷらをしていました。そうすると、エラーが出ます。
それをはずすと、ちゃんと 反応しました。天ぷらは微妙なのです。(温度調節があるので)
毎年、年末の大掃除の際になんとか焦げ付きを取ろうと努力していますが、なかなかではありません。
もう、あっさりあきらめて トッププレートを交換しようかな?と思い、先日メーカーのパナソニックお客様相談室に電話してみました。
自分が設計の仕事をしているプロであることを話してから、聞きました。
たずねてみると、やはり交換できるそうです。
部品代は16000円+消費税。それに、取り付け代が必要です。(これは、我が家の型番ですので、実際にはメーカ―にお問い合わせください)
IHコンロは買うと定価で30万円前後するので、2万円程度で、キレイになるなら、いいかな?とも思いました。
それで、ついでに 先日天ぷら鍋を買い替えたところ、天ぷら温度調節の設定をするとエラー表示が出て使えないことを聞いてみました。(もちろん、何も敷いていません。)
天ぷら鍋は、IHコンロに付属していたものをずっと使っていましたが、さすがに8年もたつと、汚れも落ちにくく、替えたくなりました。
それで、ホームセンターで、IHコンロ対応の天ぷら鍋を買ってきたのです。
そのことを言うと、お客様係りの女性は、メーカー(パナソニック)から、買ってもらわないと、温度調節には反応しないと言われました。
そんなことは 知りませんでした。
その他の鍋やフライパンはホームセンターで買ってきても使えていたからです。
でも、天ぷら鍋は微妙です。細かな温度設定が必要だからです。
買ってきた鍋は、確かにIHコンロで普通に使うのには使えますが、天ぷらの温度調節にすると停止します。
ひとつ勉強になりました。
ホームセンターで売ってる、天ぷら鍋メーカーも、IHコンロ対応、と書いてもいいけれど、「ただし、温度調節は対応できない場合があります。」と注意書きが欲しいと思いました。
それから、「最近のIHコンロはシルバーカラーが主流で、焦げ付きがより、目立ちやすいので、よけいに気をつけないといけないのでは?」と、たずねると
その担当者の女性は「私もシルバーのIHコンロを使っていますが、焦げ付きが目立つので すぐ掃除して、大事には至らないようです。」と おっしゃっていました。
なるほど~。
ちなみに、私のIHコンロのトッププレートはシルバーカラーにできませんか?と尋ねると「無理です」と シビアな答えが返ってきました。
古い型なので、色違いが無いのです。元々。
最近の2色対応の型番なら できるかもしれません。
でも、問題はついてしまった焦げ付きをどうするか、です。
今まで、市販のIHコンロの焦げ付きが取れる、とうたってる洗剤やクレンザーなどいろいろ試してみましたが、そんなに効果があるとは思えませんでした。
ネットでIHコンロの掃除を調べていると、最近、はやりの重曹がいいとの情報を得ました。
さっそく、重曹を買ってきて掃除してみました。
重曹の粉を振りかけて
ペーパータオルを載せて、お湯をかけます。
重曹は熱を加えると、効力が増すそうです。
しばらく置いて・・・・
アルミホイルをまるめたもので、こすります。
これは、メーカーの女性が言ってたもの。
以前は、ラップの丸めたのでこすると聞いていたのですが、ラップでは柔らかすぎてダメ。
ステンレスたわしでこすったこともありますが、これもNG。傷だらけになります。
だいぶ、落ちましたけれど・・・・
もう少しかな。
誰かのブログで見たときも、その方も毎日こすって20日ほどかかりました、と書かれていました。
私は、これで 6日目ぐらいかな・・・・。
先は長いです。
施主さんにIHコンロを説明するときには、
「掃除はしやすいですが、油断していると焦げ付きが取れなくなりますので、使うたびに必ず拭いてください。」と 言います。
※1年後のIHコンロの状態をブログに書きましたので、こちらも合わせてご覧ください。
IHコンロの掃除その後とステンレス流しの掃除
http://megumi-design.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/ih-70ba.html
IHとガスとどちらがいいですか?と 聞かれることも良くありますが、次のような特徴があります。
●IHコンロの特徴
鍋は磁石がつくものしか使えない。(最近はオールメタル対応のものもありますが)
鍋を温めるので、料理が焦げ付きやすい。
煮込み料理が得意だけど、とろみのある汁物(カレーやシチュ―)を冷めてから温めなおすときは、とろ火にしないと焦げ付く。ときどき混ぜ、ある程度温まったら火力を上げていく。
炎が出ないので、付けたままその場を離れていても 比較的安全。(汁が多い煮込み料理で、とろ火に限る)
(私は、おでんなど、とろ火にして1時間ぐらいタイマーをかけて、事務所で仕事したりします。)
火力は非常に強いので、(一般的なガスより) たとえば、味噌汁など作るときは、具を全部切ってから、コンロのスイッチを入れないと、すぐお湯が沸いてしまう。
(我が家の 2KWのコンロでもそうですから、最近の3KWのものとか、気をつけないとお湯が勢いよく鍋から吹き出し、危険を感じるぐらいでした。実験によると。)
タイマーや温度設定、ガラストッププレートなどは、今はガスコンロでもあるので、それだけの理由では 必ずしもIHにする必要はないです。
ただし、そういうガスコンロの価格はIH並に高くなります。
ガスにはガス特有の良さがあります。(フライパンを振る料理。炒めものなど)
本当に料理好きな奥様は ガスを選ぶ人が多い気がします。
でも、それも少数派。
電化住宅 はやりだし(光熱費が安い)、安全性が高く、掃除がラクだというのが 高ポイント。
特に田舎では、都市ガスがないので、電気はラクですね。LPガスのように、無くならないから。
私が今までにかかわったお客様でも 8:2で、IHですかね。
でも、先ほどの通り、IHでも普段の掃除を怠けないで、やりましょう。
我が家みたいになりますから!
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