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恵 建築デザイン事務所

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2009年11月

2009年11月28日 (土)

住宅の外部リフォーム その2~屋上防水他

さて、鉄骨住宅外部リフォームのつづきです。

●屋上手すりをアルミに交換

 ※錆びてぼろぼろだった手すりもアルミ製へ。

●物干し屋根を交換

 ※物干し屋根は、老朽化しており、雹(ヒョウ)で穴が開いていました。

屋上 改装前

Img_0100

防水はアスファルト防水でした。

物干し屋根のない部分はほとんど剥げてダメになっています。

手すりは鉄製でぼろぼろです。

Img_0280

さて、完成後です。

Img_1446

屋上床面は、まるで、車にワックスをかけたように、水滴が玉になっていました。

今度の防水は FRP防水の遮熱タイプです。

メーカーは マイナス10度と言ってますが、そこまで行かないとしても 5度は下がるんではないでしょうか。

たとえば、35度だったのが30度になります。

これで、夏の暑さ対策もバッチリです。

エアコンが不要になりますよね。

今は断熱材もほとんど入っていません。

3階に寝室があるので、これは、かなり良いと思います。

というわけで、約1ヶ月に及んだ工事も完成となりました。

住みながらの工事だったので、いろいろ大変でしたが、家の人、職人さん、そして隣人も大変だったことでしょう。

これからも、長い年月 この家は家族と共に生きて行くことでしょう。

住宅の外部リフォーム その1~サイディング張替え

10~11月は、水害後のリフォームと共に、鉄骨造住宅の外部リフォームも行っていました。

築30年以上経った鉄骨住宅です。

初めは、屋上の防水の雨漏りで相談を受けました。

でも、外壁や、屋上の物干しの屋根の穴や、屋上の手すり(鉄製)の錆びも気になっていましたので、見積もりをしてみて、外部を全面リフォームすることになりました。

足場代もかかるので、この機会にいろいろ気になる部分を直しておいたほうが、後々、良さそうです。

外壁はサイディング張りでしたが、新築当時はモルタル塗りだったそうです。

モルタルにクラック(ひび割れ)が発生し、20年程前サイディングに改装しました。

鉄骨住宅は揺れるものです。

だから、モルタル塗りだとクラックが起きるのは当たり前だと思います。

「サイディング」という建材が現れたのは、今から30年ほど前で、そのころは、無塗装品が主流でした。

モルタル塗りという湿式工法から、乾式工法に代わり、工期短縮のメリットがありました。

その後、どんどん製品は改良され、今では 新築住宅の7割以上(ハウスメーカーの9割以上?)はサイディング張りじゃないでしょうか?

今のサイディングは昔に比べたら、製品は格段に良くなりました。

サイディングは金属製(ガルバニウム鋼板等)と窯業系が有り、あらゆる柄、テクスチャーが、販売されています。

工法も壁地に釘止めから、下地にコンパネ等を張ってから釘止めになり、10年ほど前からは、コンパネの上に通気層を設け金具留め工法というのが、現在の主流です。

この現場の改装前は、コンパネ下地にアスファルトフェルトを張り、直に釘止めでした。

サイディングは無塗装品に塗装してありましたが、コーキングも硬化が進み、サッシ周りや継ぎ手部分での水漏れの心配もありました。

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これが、改装前です。

壁にも苔が生えているようです。

実は4年前に、この建物は木造で増築と1階部分のリフォームをしています。

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1階の道路面はタイル調のサイディング(金具留め工法)で、改装しています。

今回は、この2階、3階部分のサイディングの張替えを行いました。

Img_1449

どうでしょうか?

写真では遠いのでわかりにくいと思いますが。

改装したポイント

●サイディングは、雨で汚れを落とす機能付きのもの、塗装も耐久性の高いものにした。

●サイディングのデザインは隣の木造増築部分に合わせ、目地の目立ちにくいものにした。(改装前は横目地のデザイン)

 ※サイディングメーカーの営業所を訪ね、直接いろいろ相談し検討。 (メーカーは ニチハ)

●下地は、遮熱機能付きの透湿・防水シート使用

 ※下地コンパネを張替えないので断熱材は入れられず、せめて遮熱機能付きにする。これで、夏の西日がかなり防ぐことができる。(この家は西向き)

  ただし、コンパネが黒ずみ、痛んでいるところは交換した。

   それに、今回は金具留めで通気工法になるため、壁の中の湿気を逃がすこともできるし、断熱効果も少しはある。

  金具留め工法の場合、将来のサイディング交換も容易。

●今まで庇がなく、急な雨などのとき困っていたので、小さいアルミ庇を提案

 ※今は、なかなかお洒落でシンプルな既製品の庇がサッシメーカーから出ている。(これは YKK AP)

  最近庇のない家が多いが、これはおススメ。後付可能。軒の出は200程度でも、かなり雨を防いでくれる。デザイン面で、違和感がないように、サッシのすぐ上に取付。雨を防ぐ意味でも○。

  奥様談:雨が降っても、ガラスがほとんど濡れなくなりました。

       ~ということは、今までは 濡れていたということ。

         窓が開いていたら、家の中が濡れますね。

         若かったから、3階まで駆け上がって閉めていたそう。

 ●サイディングに合わせ、パラペット部分(屋上の鉢巻きのような部分)もやり替えた。

 ※ガルバニウムだったが、20年経って色も褪せ、コーキングも硬化していた。

  ガルバニウムは20年程度が寿命。

  

●1階の裏面(隣地に接している部分)と、塔屋の外壁は、断熱塗料を施工

 ※塔屋とは、屋上部分にある階段室などのこと。

●樋も交換。

 ※塔屋の縦樋が、屋上の真ん中に降りていて、雨天時にはいつも水溜りができていたので、外部に下りるように変更。グレーのビニールパイプをナショナルの角樋へ取替え。

                        その2へ つづく・・・・・

2009年11月17日 (火)

土壁で外張り断熱の家  薪ストーブ設置

小雨まじりの寒い日、土壁で外張り断熱の家を見てきました。

しばらく、大工さんが現場を空けていましたが10月から再開。

壁も一部漆喰が塗られていました。

この日は、午前中に薪ストーブが設置されました。

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堂々とした、薪ストーブです。

右手の桧の大黒柱と、古屋にあった黒々と煤けた栗の梁が、薪ストーブ周りのインテリアを引き締めています。

炉台と腰壁は、施主さんのセルフビルドですが、なかなか、よくできていますね。

この、腰壁は断熱のための空気層は作っていません。

なぜなら、このレンガに蓄熱して、反対側の寝室にも暖かさを伝えようとしているのです。

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外には、残ったレンガが置いてありました。

地震で崩れないように、鉄筋を通す穴が開いたレンガをお奨めしました。

炉台は、レンガではなく、大理石のようでした。

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ストーブの後ろ側に金属製の蛇腹がちらりと見えますね。

これは外気導入のため、といっても 床下の空気を導入しています。

床下は基礎断熱してあり、床外周部にガラリと脱衣室の壁に室内の空気を循環させる機械をつけ、家中を同じ温度にする計画です。

冬期に雪が1m以上積もるこの地域で暖かく住まうために、ご主人がどうしても付けたかったシステムです。

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この壁は寝室の間仕切り壁ですが、ちょうど大工さんが、30mmの杉板を張っていました。

床は30mmの杉板を捨て張りし、その上にまた、45mmの仕上げの杉板を張るそうです。

自分の山の木なので、これ以上ないぐらいにふんだんに杉板が使われています。

合板類を使いたくないので、下地まで無垢板が張られています。

ちょっと、うらやましいような住まいになりそうです。

一応、年内に完成予定です。

今年は雪が降るのが楽しみかもしれませんね・・・  

2009年11月16日 (月)

水害後のリフォーム ついに完成

8月10日の台風による水害に遭ってから、はや3ヶ月。

着工から約2ヶ月が過ぎ、ついに、リフォームが完成しました。

「水害に強い家」というのをコンセプトに、耐震補強も行いながら、予算を抑えるために、施主もできるところは、セルフビルドで頑張られました。

店舗付き住宅ですが、店舗部分は、倉庫を事務所に変えたぐらいで、元のレイアウトを変えないで、内装をリフォームしています。見えないところ(耐震補強や、壁下地の取替え)も、新しくしています。

住宅部分は、次のようにリフォームしました。

●通用口から直接住居部分に入れるようにし、2階へ上がる階段の向きを反対にした。

・・・・以前は店舗を通らないと、住居部分へ行くことができなかった。

●脱衣室がなかったので、脱衣室を作った。

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●畳一帖分しかなかった狭い浴室を1坪タイプのユニットバスにした。

  ・・・・・天井が低いため、フラット天井にした。換気扇は天井には付けられないので壁付けとした。

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●トイレを水洗にし、(下水道接続)お店のお客様にも貸してあげられるように、広くした。

・・・・入り口は引戸で、廊下側に引き、内部にこちら側にも手すりがつけられるようにした。

・・・・照明器具は感知式。

・・・・床 便器周りにはTOTOハイドロテクトパネルを使用。

・・・・腰板は桧板(クリヤラッカー塗装は施主施工)、カウンター付手洗い器等も、ナチュラルカラーに統一。

店舗部分は、次のようにリフォームしました。

●元ダイニングキッチンは、造り付けの棚をたくさん作り、倉庫兼予備室とした。

 展示会のときに、店舗と広く一体で使えるように、出入り口は、2枚引き込み戸とした。(この写真で正面に見えている格子戸)

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●倉庫を事務所にリフォーム。湯沸しコーナーもここにつくり、キッチンと兼ねた。

・・・・事務所は別の場所にあったが、店舗に近接することにより、効率良く仕事することができると思う。

●呉服も販売するために「小上がり」が必要であるが、上がり框の下部は、キャスター付きの引き出しをつけた。

・・・・・写真左端は、式台(踏み段)

●店舗には、補強のために2本丸柱を立てた。

さて、待ちに待った、新装オープンです。

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ここは、呉服展示コーナー。

他は、洋服の他、靴やアクセサリー・下着など、婦人服全般を扱われておられます。

地域の奥様方に人気のお店で、朝から、たくさんのお客様が詰め掛けていて、対応に追われていました。

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店舗フロント部分は、水害前と変わっていません。

水害に遭われたときはどうなることかと思いましたが、(オーナーが一番思われたことでしょう。)

オーナーご一家と従業員ご一同の努力で、素晴らしい復興を遂げることができ、そのお手伝いができたことを大変うれしく思います。

地域の皆様に愛されるお店として、益々のご商売の発展をお祈り申し上げます。

2009年11月 8日 (日)

山と木と住まいのツアー

第4回山と木と住まいのツアーが11月1日(日)に、開催されました。

「岡山みまさかの木で家を造る会」と、「津山地区木材組合」の主催。

「木の家の相談室」の共催です。

あいにくの天気でしたが、県南・県北で、中型バス2台(50名以上)の一般の方が参加してくださいました。

まず、津山市内M建設さんのモデルハウス見学。

このモデルハウスは県産材の無垢の木や自然素材をふんだんに使って、ローコストだけど、センスのいい仕上げになっていました。

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2階のベランダは草屋根!

なんだか、庭がもうひとつあるみたいで素敵です。

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2階の床は畳の下地に使う杉の座板を、プレーナーをかけて使われていました。

築1年だそうで、いい感じの色に変わってきていました。

やはり、杉の板は温かいし、足ざわりが気持ちいいなあ、と思いました。

次に津山総合木材市場へ

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津山など、岡山県北の美作地域は、良質の桧と杉の産地です。

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これは、製品市場で説明を受けているところです。

国産木材のあまりに安い値段にみなさん、びっくりされていました。

それから、また バスに乗り込み一路鳥取県県境に近い 津山市阿波地区へ

このころから、雨が降り始めました。

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駐車場から徒歩5分の布滝(のんたき)へ。

紅葉は丁度いい感じでした。

でも、私は傘を忘れていったので、かなり濡れてしまいました。

雨のために、きこり体験は無理なので、昼食へ。

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昼食はマス釣り場のある渓流茶屋で、会員会社の女性陣心づくしの豚汁と、阿波産のコシヒカリのおにぎりをおいしくいただきました。

自家製のお漬物が、特においしかった!

豚汁もお代わりしていただき、おなかがいっぱいになりました。

 

次に奈義町のO組の棟上げ後の現場にご案内。

平屋ですが、県産材をふんだんに使った住宅です。

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社長が所用で来られなくなったので、急遽、私がこの現場の構造の説明と在来工法の特徴などを解説しました。

皆さん、熱心に聴いてくださいました。

帰りには、阿波のあなみ製 「汲み上げ豆腐」と「手作り豆腐」、白菜一玉(!)をお土産にいただきました。

小雨の降る寒い日でしたが、参加された皆様、大満足のご様子・・・・。

お疲れ様でした。

また、来年も企画すると思いますので、興味のある方はぜひどうぞ。

お待ちしています。

2009年11月 1日 (日)

水害後のリフォームの工程 追い込み

10月13日

フローリングを張っていました。

はて?この、青や黄色のモノは何のためでしょう?

Img_0774 Img_0757

正解は、床材が無垢の小幅板のため、板を張るときにハガキぐらいの隙間を空けて張っておかないと、板の収縮や膨張のために、隙間が空いたり継ぎ目が盛り上がったりするのを防ぐためなのです。

この、青や黄色のものは、プラスチックの梱包用テープです。

床鳴り(歩くとギシギシいう音)防止のために、フロア釘と接着剤を併用していますが、接着剤が乾くまで、つけておくそうです。

耐力壁の上にもう一度 壁下地を作っています。

構造用合板は、古い柱に直接打ち付けないと、耐力壁として効果が薄れるのですが、仕上げ壁のための下地は、床に対して垂直に立てないといけないので、2重に張ることになります。

Img_0760

10月19日

クロス下地のボードが張られています。

床は、養生(傷つかないように保護すること)しています。

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10月22日

外壁の下塗り(モルタル)ができています。

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10月23日

この建物の前半分は店舗です。

天井を取ろうかどうしようか、悩みましたが、天井がガタガタで、このままではクロスの張替えをしてもきれいにならないので、ついに、天井をやりかえることになりました。

ところが、この店舗を広く使いたかったためか、天井を取ってみると柱が3本ぶっつりと切られていました。

1本は通し柱です。

このままでは危ないので、補強柱を入れることにしました。

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10月26日

大工さんが、補強柱を入れるために、ジャッキアップしています。

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トラス(軽量鉄骨の梁)が、3センチほど、たわんでいました。

外では 左官さんが、外壁の上に中塗りをしています。

あまりにもきれいなので、施主さんが感動していました。

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10月27日

補強の丸柱が立てられていました。

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10月23日

工期もあまりないので、店舗の天井は軽天下地で化粧石膏ボード張りとしました。

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補強梁は地松のため、アイ(カビのようなもの)が きています。

柿渋+ベンガラ+墨汁で、古色を作り、施主ご家族に塗ってもらいました。

刷毛で塗った後、乾かないうちに布でふき取るとムラになりません。

Img_1111

木目が美しく出ていい感じです。

さあ、後1週間ほどになりました。

頑張らなくては!

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