草屋根ぽんぽん 癒しの建築
今年 7月の全国女性建築士連絡協議会に私が参加したC分科会「健康住宅と素材」で、「草屋根 ぽんぽん」のことを知りました。
場所も、広島市なので近く、建築士会女性部会の人たちを誘って、先週の土曜日、見学へ行ってきました。
コミュニティほっとスペース「ぽんぽん」は NPO法人「ひゅーるぽん」が経営する、知的障害者通所施設です。
設計は広島の建築家 下田卓夫氏。((有)ラーバン)
http://blogs.yahoo.co.jp/rurban_design/folder/500092.html
下田氏は地域資源や地域環境に配慮し、持続可能な地域と建築の可能性を実践している建築家です。
「参加する建築」を、コンセプトに活動をされている方で、この建物は、ボランティアと、利用者やその関係者で、木材の伐採からみんなで施工されたそうです。
建物も素晴らしく、地域に開かれた施設ということで、カフェやギャラリーもあります。
カフェでは、スペシャルブレンドコーヒーをいただきました。
ここは、いるだけでほっとする、癒される建物です。
設計者の下田氏とNPO法人代表の川口氏からの説明を聞いた後、草屋根に上らせていただきました。
この草屋根は、1番下が1mほどなので、脚立で簡単に登ることができます。
登ってみると 想像以上に気持ちが良い。
みんな、思わず笑顔になります。
草(芝)屋根は、朝夕の水やりが大変で、水道代がかかりすぎるので井戸水に変えたところ、ミネラルが豊富で、芝がものすごく元気になり、雑草もたくさん生えるようになったそうです。
こんな屋根なら、季節のよいときはお弁当を広げて食べるのもいいし、お昼寝したら、さぞかし気持ちいいだろうな、と思います。
想像していたよりも、街中でしたが、街の中に丘ができたという感じ。
いつまでも、ここでのんびりしたくなります。
室内も、草屋根のおかげで、ひんやりと心地よく、ギャラリーとカフェの間は気持ちの良い風が吹き抜けていました。
トイレの床のタイルも通所者たちの作品で、とてもかわいく、どこを見ても設計者とスタッフのセンスを感じさせる建物でした。
ギャラリーの作品は一部、インターネットでも販売しているそうです。
とても素敵な絵がたくさんありました。
NPO法人代表の川口さん、建築家下田さん、スタッフの方たちの温かい気持ちがあちこちにあふれている、そんな 建物と雰囲気で、とても癒されました。
ほっとスペースぽんぽん http://web.me.com/hp_p2/P2/Welcome.html
その後、東広島市の建設中の草屋根の建物も見せていただき、いっしょに行ったメンバーも大満足で、楽しく帰途につきました。
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