水害後のリフォームのポイント
8月9日の夜、床上70㎝の浸水被害に遭った家のリフォームを検討中です。
現在は、床板を全部はがし、タタミは処分し、換気扇と扇風機を1日中回しっぱなしにして、乾かしているところです。
白く見えるのは石灰です。
消毒と除湿のため(?)に、市から配られたそうです。
床下は、まだ濡れています。
築40~50年は経った家なので、床下は土で、廻りの地面よりも低くなっています。
住宅密集地なので、換気も悪く、湿気やすい敷地のようです。
それでも、天井が低いので、床を上げるわけにはいきません。
それと、この機会に下水道接続もすることにしました。(配管は敷地まで来ています)
古い建物なので、できるだけ、低予算でリフォームすること、そして 少々お金がかかってもしたほうが良いことを考えました。
将来、また 水害に遭う恐れがないとは言えませんから。
●床下は、砕石を入れて外部の地面より上げ、防湿シートを敷きこみ、コンクリートを打つ。(一部、新しい間仕切り壁を作るのでベタ基礎と兼ねる)
●床下換気扇を奥の方(道路と反対側)に、取り付ける。
※床下換気扇は、湿度センサーがあり、空気が乾いた時間だけ作動するものを採用。
●床を上げたついでに、土台、大引などにはシロアリ防除のための、「エコパウダー」を塗る。
※エコパウダーは人体に無害であるので、特別な防毒マスクもいらず、誰でも塗ることができる。
●床の下地材(根太、大引など)は できるだけ、桧材を使用。(床束は鋼束)
●床板は、無垢のフローリングを使用。下地はコンパネ。(コンパネは耐水性がある。)
●断熱材は浸水しても大丈夫なものを使用(グラスウールなどはダメ)
●電気は災害時に復旧も早いので、電気温水器を取り付ける。
(今回、灯油のボイラーはダメになって処分したが、電気温水器は意外に大丈夫だった。その際、浸水で倒れないように、きちんとアンカーで取付。)
●床下の様子を見るために、点検口をつけておく。
この家は隣の家と一体に建てられているんですが、隣の家は、水に浸かった部分の土壁の土は全部落ちて、竹小舞下地がむき出しになっていました。
ただ、この家の外壁は土壁下地に、杉板や角波カラー鉄板を張ってありました。
だから 土壁が直接見えない。
つまり、直接水にさらされてない気がします。水には浸かっていますが。
見回りに来た市の職員(または、派遣された建築士?)が、土壁は全部落ちるので、早く壁をはがして、乾かした方がいいですよ、と言われたそうです。
そのままにしておくと中の竹が腐りますよ、とも。
でも、10年前に床上浸水した、私の実家(築60年)も土壁ですが 何ともないし、ほっとけば乾くと思うんですが・・・。
浸水時間が、数時間程度なら大丈夫だと思います。
実家の場合、外部はモルタル刷毛引きの上に腰板が張ってあり、内部は塗り壁でした。
塗り壁の仕上げは、「大津壁」と「ジュラク壁」です。
そのときは、水面の型がついていましたが、乾くと、全然大丈夫でした。
隣の家の土壁が落ちたのは、道路から波が押し寄せたからかもしれません。
道路が浸水しても、20~30センチぐらいなら、車が無理やり通ることがあります。
そのときに、波が押し寄せて来るんです。
しかも、ここの場合、家が道路より低くなっていますから。
う~ん・・・。そういうときは、早く通行止めにしてほしかったですね。
実家でも、そんなことがありました。
水害の後始末は本当に大変で、泥水に浸かったのものは、ほとんどのものを捨てるようになります。
紙類、布団類、布類、電化製品など。
思い出の写真を広げて乾かした覚えがあります。
水害に遭われた方は、今、精神的にも つらい状態だと思います。
でも、これを、身の回りが整理できますし、不要なものを処分し、すっきり暮らすチャンスと前向きに考えて見てはどうでしょうか?(私の母がそうでした。物を捨てられない人だったので)
水害をきっかけにリフォームし、より良い暮らしができるように、できるだけお手伝いしたいと考えています。
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