長野の旅 その1(小布施~渋温泉)
7月17日~18日に、全国女性建築士連絡協議会が、長野市であり、参加してきました。
これは、全国の建築士会の女性会員たちが 一堂に集まり、テーマに沿った講演や、パネルディスカッションを聴いたり、翌日は8つの分科会に別れて様々なテーマで活動発表を行い、それに沿って討論したり、話し合いを持ちます。
私は今年で、8年連続の参加となります。
私の参加した、分科会は「健康住宅と素材」でした。
とても、興味深いお話を聞くことができました。
この大会の詳しい報告は、女性部会のHPとかに任せるとして、それに伴う、旅の話をします。
7月18日の昼には、一応、全大会は終了し、エキスカーションの見学会へとバスで移動しました。
私たちの選んだコースは長野市の東北部に位置する、小布施町コース。
私は、登山が趣味でもあるし、信州には何度も出かけていますが、小布施町は、初めてです。
長野市も素通りしかなく、今回、大変楽しみにしていました。
小布施は小さな町ですが、町並みも洗練されており、名物の栗のお菓子もおいしいし、素敵な美術館もあり、見所満載です。
まず、町長のまちづくりのお話を商工会議所で聞き、昨日オープンしたばかりの図書館へ。
これが、とても素敵な建物。
平屋なんですが、外から見るのと、中へ入るのとでは かなり感じが違います。
外から見ると、屋根はカーブを描き、優しい感じ。
この写真の右手の壁のくり貫きなどは、スマイルマークに見えます。
樋が無くて、雨は、この砂利に落ちるようです。
まあ、あんなカーブした軒では 樋をかけるのも難しいでしょうから。
内部は、こんな感じ。
天井は杉の角材のルーバーで、カーブをつけて、カットしてあり、こういうことができるのも、コンピュータのお陰かな?と 思います。
まるで、樹木のように見えるのは鉄骨のパイプの柱で、天井のルーバーの隙間から、屋根を支えているのです。
設計者はプロポーザル方式で決められ、町民たちで設立委員会もつくり、利用者側の立場からも、大変よく考えられていました。
プロポーザル方式とは、主に業務の委託先や建築物の設計者を選定する際に、複数の者に目的物に対する企画を提案してもらい、その中から優れた提案を行った者を選定することです。
最近は、たいていこの方式です。
次に町長の案内で町の散策へ。
小布施は、町中の個人の家も、オープンガーデンになっていて、なんと108もの、趣向を凝らした庭が公開されています。
それが、どれも、とても良いのです。
この写真は栗の小道というそうです。相合傘がほほえましい感じ。
歩道のブロックの一部は、栗の木の小口を敷き並べたもので、栗は水に強いので、良いかもしれませんね。
町中が公園みたいです。
丁度、小雨がパラついていたので、石や苔や緑が雨に濡れて、いっそう美しく光っていました。
北斎館の向かいの小布施堂で、栗アイスをいただきましたが、超美味しかった!
お土産に、栗鹿の子もGETしました。(もちろん、自分用)
次に葛飾北斎の肉筆画を鑑賞。(北斎館入館料500円)
小布施に、なぜ北斎の絵が?と 思いますが、これは、江戸時代に北斎を呼んだ小布施の豪商・高井鴻山のおかげだそうです。
北斎も、小布施を大変気に入って 何度も訪れたそうです。
だから、絵がこんなに残っているんですね。
そんなことをしているうちに、もう、電車の時間になってしまいました。
まだまだ、見所たくさん。時間が足りなかった・・・。
しようがない。いつか、また来よう。
長野電鉄の小布施駅まで 案内していただき、5時半ごろの電車で、湯田中へ。
これが、また かわいい電車で、周りの景色はりんごやぶどうなどの果樹園が続きます。
30分ほどで到着。そこから、タクシーで5分、渋温泉へ。
今日のお宿は「湯本旅館」
大正時代の古い木造旅館で、なんとも言えない風情があります。
食事もとても美味しかった。
渋温泉は、湯めぐりができる温泉。
夕食の後、9時ごろから 仲間たちと湯めぐりへ。
温泉街は石畳で、この写真には外湯の初湯(1番湯)が右手に写っていますね。
どうも、大湯(9番湯)だけは、日帰り客も入れるのですが、その他の湯はすべて、宿泊客のみに、旅館から鍵が渡され、それを持って開けて入れば、オートロックされるようでした。
中はこんな感じ。にごり湯です。
ちょっと熱いですが、湯上りはさっぱりと、気持ち良かったです。
病み付きになりそうな感じ。
外湯は10時までなので、もう、おしまい。
外湯は3つしか、入れませんでした。
残念ですが宿に帰ります。
途中で有名な、「有形文化財」木造4階建て旅館「金具屋」さんの前で写真を撮りました。
ライトアップされているので、観光客がみなさん写真を撮っていました。
「千と千尋の神隠し」に出てくる旅館のモデルのひとつだそうです。
そして、宿に帰り、敷かれた布団に寝転がり、いつまでも話はつきないのでした・・・・。
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