最近のトラックバック

恵 建築デザイン事務所

« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »

2009年7月

2009年7月27日 (月)

長野の旅 その2(善光寺~信濃美術館:東山魁夷館)

朝も、渋温泉の外湯めぐりをしました。

石畳の温泉街は、浴衣姿でそぞろ歩く人でいっぱい。

すぐ、上に渋高薬師や、温泉寺もある。

大湯の上はミニ朝市が開かれていて、地元の野菜や果物が売られていました。

ネクタリンを試食したけど、ちょっと硬めだけど、美味しかった。

でも、財布を持って行ってなかったので ごめんなさい、試食だけです。

8時から朝食を摂って、9時頃、宿を後にしました。

長野電鉄でいったん長野駅まで帰り、荷物をロッカーに預けてから、今回のメインの善光寺へバスで移動。

Img_4729b

御開帳は5月末で終了していますが、すごい人です。

善光寺の仲見世通りには、お店がいっぱい。

でも、とりあえず、本堂を目指します。

Img_4735b

善光寺は、天台宗と浄土宗の僧が共同で守っているそうですが、基本的には何宗でも受け入れてくれる、ありがたいお寺です。

さっそく、線香を買ってお供えし、本堂にもお参りしました。

善光寺詣りも済ませ、これで極楽浄土が約束されたので(?)安心して次へ行きます。

善光寺のすぐ東にあるのが、長野県立信濃美術館です。

今、本館では、スタジオジブリの背景を描いた、男鹿和雄展をやっていましたが、30分待ちの大行列。

夏休みだもんね。

そこは、諦めて、本来の目的の東山魁夷館へ。

Img_4754b

建物を見て、設計は谷口吉生氏だろうと、建築士仲間と噂しましたが、やはり予想通りでした。

谷口吉生氏らしい、明快ですっきりした建物です。

香川県の東山魁夷せとうち美術館も見ていたので、谷口氏は東山魁夷画伯と何らかのつながりがあるのだろうと思っていましたが、帰ってHPを見ると谷口氏のお父様(建築家の谷口吉朗氏)からのお付き合いだそうです。

丸亀の猪熊源一郎美術館、ニューヨーク近代美術館MOMAも、見学しましたが、谷口氏の設計は、作品を鑑賞するのに邪魔しないすっきりしたコンセプトが特徴で、なるほどと思える美術館でした。

Img_4750b

もちろん、東山魁夷画伯の絵も大変素晴らしく、緑の深い山々から霧が立ち上る絵や、森の中で空を見上げた絵、鏡のような水面に映る森の青さ、そこにたたずむ白い馬・・・など、代表的な作品群を堪能しました。

日本画を趣味で描いている、まだ初心者の私ですが、「森」「樹木」「水面」「樹氷」の表現の素晴らしさには感動しました。

さて、お昼過ぎ。

美術館を出て、善光寺の参道よりも脇道に入った 蕎麦屋「小菅亭」で、きのこ天もりそばを注文。

「小菅亭」は、明治23年からやってる老舗です。

実は、バス乗り場でおばちゃんが配っていた割引券をもらったから来たので、あまり期待してなかったのですが、以外に美味しかったです。

後からHPなどを見ると、有名店のようでした。

そば湯もしっかりいただきました。

本場の蕎麦もいただいて、思い残すこともなく、2時発の特急ワイドビューしなので帰途につきました。

今回の旅は充実した三日間でしたが、前半は全建女の大会なので、正味1日。

もう少しゆっくりしたかったので、またいつか、必ず来ようと思います。

2009年7月25日 (土)

長野の旅 その1(小布施~渋温泉)

7月17日~18日に、全国女性建築士連絡協議会が、長野市であり、参加してきました。

これは、全国の建築士会の女性会員たちが 一堂に集まり、テーマに沿った講演や、パネルディスカッションを聴いたり、翌日は8つの分科会に別れて様々なテーマで活動発表を行い、それに沿って討論したり、話し合いを持ちます。

私は今年で、8年連続の参加となります。

私の参加した、分科会は「健康住宅と素材」でした。

とても、興味深いお話を聞くことができました。

この大会の詳しい報告は、女性部会のHPとかに任せるとして、それに伴う、旅の話をします。

7月18日の昼には、一応、全大会は終了し、エキスカーションの見学会へとバスで移動しました。

私たちの選んだコースは長野市の東北部に位置する、小布施町コース。

私は、登山が趣味でもあるし、信州には何度も出かけていますが、小布施町は、初めてです。

長野市も素通りしかなく、今回、大変楽しみにしていました。

小布施は小さな町ですが、町並みも洗練されており、名物の栗のお菓子もおいしいし、素敵な美術館もあり、見所満載です。

まず、町長のまちづくりのお話を商工会議所で聞き、昨日オープンしたばかりの図書館へ。

これが、とても素敵な建物。

Img_4591b

平屋なんですが、外から見るのと、中へ入るのとでは かなり感じが違います。

外から見ると、屋根はカーブを描き、優しい感じ。

この写真の右手の壁のくり貫きなどは、スマイルマークに見えます。

樋が無くて、雨は、この砂利に落ちるようです。

まあ、あんなカーブした軒では 樋をかけるのも難しいでしょうから。

Img_4584b

内部は、こんな感じ。

天井は杉の角材のルーバーで、カーブをつけて、カットしてあり、こういうことができるのも、コンピュータのお陰かな?と 思います。

まるで、樹木のように見えるのは鉄骨のパイプの柱で、天井のルーバーの隙間から、屋根を支えているのです。

設計者はプロポーザル方式で決められ、町民たちで設立委員会もつくり、利用者側の立場からも、大変よく考えられていました。

プロポーザル方式とは、主に業務の委託先や建築物の設計者を選定する際に、複数の者に目的物に対する企画を提案してもらい、その中から優れた提案を行った者を選定することです。

最近は、たいていこの方式です。

次に町長の案内で町の散策へ。

小布施は、町中の個人の家も、オープンガーデンになっていて、なんと108もの、趣向を凝らした庭が公開されています。

それが、どれも、とても良いのです。

Img_4680b

この写真は栗の小道というそうです。相合傘がほほえましい感じ。

歩道のブロックの一部は、栗の木の小口を敷き並べたもので、栗は水に強いので、良いかもしれませんね。

町中が公園みたいです。

丁度、小雨がパラついていたので、石や苔や緑が雨に濡れて、いっそう美しく光っていました。

Img_4689b

北斎館の向かいの小布施堂で、栗アイスをいただきましたが、超美味しかった!

お土産に、栗鹿の子もGETしました。(もちろん、自分用)

次に葛飾北斎の肉筆画を鑑賞。(北斎館入館料500円)

小布施に、なぜ北斎の絵が?と 思いますが、これは、江戸時代に北斎を呼んだ小布施の豪商・高井鴻山のおかげだそうです。

北斎も、小布施を大変気に入って 何度も訪れたそうです。

だから、絵がこんなに残っているんですね。

そんなことをしているうちに、もう、電車の時間になってしまいました。

まだまだ、見所たくさん。時間が足りなかった・・・。

しようがない。いつか、また来よう。

長野電鉄の小布施駅まで 案内していただき、5時半ごろの電車で、湯田中へ。

これが、また かわいい電車で、周りの景色はりんごやぶどうなどの果樹園が続きます。

30分ほどで到着。そこから、タクシーで5分、渋温泉へ。

今日のお宿は「湯本旅館」

大正時代の古い木造旅館で、なんとも言えない風情があります。

食事もとても美味しかった。

Img_4714b

渋温泉は、湯めぐりができる温泉。

夕食の後、9時ごろから 仲間たちと湯めぐりへ。

Img_4701b_2

温泉街は石畳で、この写真には外湯の初湯(1番湯)が右手に写っていますね。

どうも、大湯(9番湯)だけは、日帰り客も入れるのですが、その他の湯はすべて、宿泊客のみに、旅館から鍵が渡され、それを持って開けて入れば、オートロックされるようでした。

中はこんな感じ。にごり湯です。

Img_4703b

ちょっと熱いですが、湯上りはさっぱりと、気持ち良かったです。

病み付きになりそうな感じ。

外湯は10時までなので、もう、おしまい。

外湯は3つしか、入れませんでした。

残念ですが宿に帰ります。

途中で有名な、「有形文化財」木造4階建て旅館「金具屋」さんの前で写真を撮りました。

ライトアップされているので、観光客がみなさん写真を撮っていました。

「千と千尋の神隠し」に出てくる旅館のモデルのひとつだそうです。

Img_4698b_2

そして、宿に帰り、敷かれた布団に寝転がり、いつまでも話はつきないのでした・・・・。

2009年7月 8日 (水)

西粟倉村の温泉と蕎麦のお店

岡山県の北東の鳥取県との県境に接する西粟倉村は、とても良いところです。

先日、岡山県 西粟倉村でセミナーがあったので、初めて宿泊しました。

泊まったのは、あわくら温泉元湯。

http://www.sanyo.oni.co.jp/l/article/onsen/2008091817372780.html

とっても、いいお湯でした。

お湯はつるりとした感触。

外には温泉スタンドもあり、ポリタンクで汲んで帰った友人が、帰って飲んだらしいですが

とてもおいしかった、と言ってました。

そばの清流には蛍が飛び、カジカ蛙の鳴き声がずっと響いています。

お部屋も、たたみも新しくきれいです。

布団を敷くのはセルフですけれど、その分安い。

食事は朝食しか食べてないので、、、、質素だけど 普通かな?

翌朝、車で大茅スキー場の奥にある若杉原生林へ。

Img_4163a

周囲は、公園のようになっていて、ヤマボウシの花(?)が たくさん。

とても、気持ちのよいところでした。

Img_4164a_2

岡山県の三大河川である吉井川の源流の碑がありました。

その後、地元の人の案内で、完全予約制・土日だけ開店の蕎麦のお店「大愚」へ。

古材をふんだんに使用して造られた建物で、古民家の趣が素敵でした。

Img_4246a

食事は、予約制ですが、とても美味しかったです。

Img_4201a_2 

これ以外に、鱧のしゃぶしゃぶ、山芋のお料理、牛のステーキ(一切れ)デザートのメロンとコーヒー。

もちろん、ここは蕎麦のお店ですので、素朴な10割蕎麦(たぶん)と、最後に出たお蕎麦が美味しかった~。お腹一杯だったのに、つるりと入ってしまいました。

これで、5,670円でした。

お酒は運転するので、飲んでいません。

古民家の吹き抜けに、外の清流からの風が入り、雰囲気も良いし、とても贅沢な時を過ごしました。

2階に泊まることができるそうで、むくり屋根の屋根裏部屋が素敵でした。

Img_4218a

西粟倉は、自然がいっぱいで とても良いところです。

今回は時間がなくて無理でしたが、次は、若杉原生林を散策したいと思っています。

皆様も、都会の喧騒を離れて 山里を訪ねて見てはいかがですか?

2009年7月 7日 (火)

木構造セミナーin西粟倉・森の学校

先日の土曜日、岡山県北東部の鳥取県との県境にある西粟倉村で、木構造のセミナーがありました。

これは、西粟倉村 森の学校の主催で、「西粟倉・木の家のスタンダードについて考える」と題して行われました。 http://sofnak.com/2009/06/-4/

講師の下山聡先生は、有名建築家の木造の構造計算を多く手がけられている構造の専門家で、模型を使ってとてもわかりやすく、木構造のお話をしてくださいました。

お話しされたことをまとめると

● 通し柱は太くしないと、断面欠損が大きく、力がかかるとそこで折れ易い。(柱は4寸=12センチ角では小さい)

● 貫の厚みは、断面欠損が多くなるので、柱に対してあまり厚くしないこと。15ミリ程度で充分。  

● 伝統構法は 粘り強いので、地震が起きても、ぺちゃんこにはならない。

● 筋交いや金物で固めると、強いが、ある程度まで力がかかると ぽっきり折れ易い。

● 伝統構法の土壁は貫を通すことによって 粘り強い構造になる。

● 筋交いと土壁を混ぜて使わない。硬いものと柔らかい構造とを混同すると、お互いの良さが引き出せない。

● アンカーボルトで固定された土台の場合、火打ち土台は不要。

他にもいろいろ話されましたが、納得できるお話ばかりで、とても参考になりました。

その後、森の学校のスタッフや、受講された他の建築家や私たち建築士、大工さんたちと懇親会が行われました。

とても、和やかで、楽しいひとときでした。

森の学校では、これからも、このようなセミナーを企画されているそうなので、また、参加したいと思いました。

半袖では寒いぐらいの西粟倉でしたが、今年最後の蛍を見、温泉に浸かり、カジカ蛙の鳴き声と清流のせせらぎの音で、眠りにつきました。

« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »

2022年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
無料ブログはココログ