木構造セミナーin西粟倉・森の学校
先日の土曜日、岡山県北東部の鳥取県との県境にある西粟倉村で、木構造のセミナーがありました。
これは、西粟倉村 森の学校の主催で、「西粟倉・木の家のスタンダードについて考える」と題して行われました。 http://sofnak.com/2009/06/-4/
講師の下山聡先生は、有名建築家の木造の構造計算を多く手がけられている構造の専門家で、模型を使ってとてもわかりやすく、木構造のお話をしてくださいました。
お話しされたことをまとめると
● 通し柱は太くしないと、断面欠損が大きく、力がかかるとそこで折れ易い。(柱は4寸=12センチ角では小さい)
● 貫の厚みは、断面欠損が多くなるので、柱に対してあまり厚くしないこと。15ミリ程度で充分。
● 伝統構法は 粘り強いので、地震が起きても、ぺちゃんこにはならない。
● 筋交いや金物で固めると、強いが、ある程度まで力がかかると ぽっきり折れ易い。
● 伝統構法の土壁は貫を通すことによって 粘り強い構造になる。
● 筋交いと土壁を混ぜて使わない。硬いものと柔らかい構造とを混同すると、お互いの良さが引き出せない。
● アンカーボルトで固定された土台の場合、火打ち土台は不要。
他にもいろいろ話されましたが、納得できるお話ばかりで、とても参考になりました。
その後、森の学校のスタッフや、受講された他の建築家や私たち建築士、大工さんたちと懇親会が行われました。
とても、和やかで、楽しいひとときでした。
森の学校では、これからも、このようなセミナーを企画されているそうなので、また、参加したいと思いました。
半袖では寒いぐらいの西粟倉でしたが、今年最後の蛍を見、温泉に浸かり、カジカ蛙の鳴き声と清流のせせらぎの音で、眠りにつきました。
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先週の土曜日若杉原生林で昼食を御一緒させて頂き色々教えてもらった者です。その節は色々有難うございました。お陰様でとても楽しく過ごせました。もっと山の話を聞かせてもらいたくて温泉で待っていましたが、現場でお仕事だったのだな、と後で思い出し帰りました。で、聞いた通りにこちらの山の仲間に、サンコホウのすばらしいお話聞かせたら、8月頭にぜひ泊まって朝早くから登りたいという話になっています。色々ブログを読みましたが、聞きしに勝るお花畑が綺麗そうですが、只、崩落や、急登の箇所が有りとても大変そうで躊躇している所です。お話を御手隙の時伺いたいのですが、会社へお電話させて頂いても宜しいでしょうか。もし宜しければ御都合の良い時間を教えてください。どうぞよろしくお願いします。
投稿: 河島洋子 | 2009年7月17日 (金) 08時48分
若杉原生林、楽しかったですね。美しい苔むした倒木や、樹齢何百年?って思えるブナやミズナラに蔦や、蔓紫陽花が絡まっていて・・・・。また、疲れたときには 癒されに行きたいです。
お察しのとおり、若杉原生林散策の後、現場に寄って打ち合わせをしたので、温泉に寄るのが遅くなりました。失礼しました。
電話の件ですが、今週なら、21日、22日、24日の午前中はOKです。22日、24日は夜でも良いです。よろしくお願いします。
投稿: めぐ | 2009年7月20日 (月) 18時24分
河島さま
すみません。予定が変わりました。
22日は9時半~5時まで不在です。その後はおります。
細かいことは、ここではなくて、メールに入れていただけませんか?よろしく、お願いします。
投稿: めぐ | 2009年7月21日 (火) 15時00分