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恵 建築デザイン事務所

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2009年6月19日 (金)

家相と年回り

家を建てるとき、またはリフォームするとき、皆さんが気にされるのが、家相と年回りです。

普段、まったく占いなど信じていない人でも、どういうわけか、家相を気にされます。

今、大がかりなリフォームのプランを出して、ほぼ決まりかけたところでしたが、「待った」がかかりました。

施主さんが、何かあるときに尋ねている、家相判断ができる人に、プランを送ったのです。

すると、このままではダメという返事が返ってきました。

やはり、言われると気になります。

それに基づいて、変更案を出して、施主さんからの返事待ちの状態です。

家相は、見る(判断する)人によって、微妙に違います。

気にされる方は、自分の信ずる人に見てもらって、納得してから建てられたほうがいいです。

そのときは、あまり平面プランが固まらないうちに聞いてください。

後から、大幅な設計変更になったりすると、大変困ります。

別にそこまで、こだわらないのなら、鬼門・裏鬼門のトイレを避ける程度で良いと思います。

実際、あまり家相に振り回されすぎると、いい家になりません。

住宅密集地など、敷地によっては、無理な場合もあります。

私は住宅の設計を長くやっていますから、いろいろなケースを経験しました。

20年ぐらい前、ある施主は、お会いしたときに、すでに半身不随で車椅子だったのですが、既存の家は鬼門(北東)にちょうど、トイレがありました。

それで、家を建て替えることになって、家相判断専門のおばあさんを他県から呼んで、判断してもらい、その方の言うとおりの家を建てました。

その家は、トイレ・浴室は 完全に家から出してありました。(廊下で接続)

こうなると、使い勝手なんか言ってられません。

地鎮祭も、その方に拝んでいただきました。

そこまですると、気持ちがすっきりするのでしょうね。

そのときの立ち会った現場監督がついでに見てもらったら、彼の自宅の間取りをスラスラと言い当てたので、やはり、霊感の鋭い人だったようです。

でも、住みやすい、いい間取りの家になったかどうかは、甚だ疑問です。

Img_4116a

普通、私は、だいたいの平面プランを考えた方眼紙の上に、方位を書き込み、鬼門などにトイレがないかを最低限チェックします。

そうであれば、はずすように、プランを考えます。

なぜかというと、将来家族に病人が出たり、何か災いがあったときに、「鬼門のトイレ」のせいだとは、言われたくないからです。

家相の本も何冊か読みましたが、元は中国から来ているもので、「気」を狂わすものが良くないとされています。

水と火が「気」を狂わすものだそうです。

鬼門や東西南北の中心に、トイレや火(コンロ)があると、良くないとか、

浴室の洗い場はいいけれど、浴槽はお湯が溜まっているので、良くないとか

今は、トイレよりも 浄化槽の位置が肝心だとか

辰巳(南東)にある玄関は吉、とか

逆に裏鬼門(南西)の玄関は、大凶とか

北西に倉を建てるとお金が貯まるとか

そこが欠けるとお金が出て行くとか

いろいろな説がありますが、要は、施主の気の持ちよう。

出雲大社の神様のように、お払いをしたら「出雲屋敷」になるから、「一切、心配ありません」と言ってくれる、ありがたい神様もおられます。

年回りは、その家の主人の生まれの年回りを基準にしますが、暦に書いてあります。

また、凶の方角(金神様のおられるところ)は、毎年ずれて行きます。

これは、リフォームの場合に関係してきます。

「今年は、西におる」と言ったりしますが、これも、暦に書いてあります。

家の中心から見ての方角で、土を動かす場合(基礎を作るとか)に障りがあるそうです。

2年ほど前のリフォームした家では、完成間近に浄化槽を埋めようとしたら、9月だったのですが、来年の節分を過ぎないと障りがあると、神主さんに言われました。

そういわれると気になります。

施主さんは、それから半年間、仮設トイレで我慢されました。

他はすべて完成したのに、浄化槽が使えなかったのです。

こういうことは、知らなかったら 平気ですが、後でわかったりしたら不安になるものです。

まあ、とりあえず、地鎮祭は良い日を選んで 必ず行ったほうが、気持ちが良いです。

リフォームの場合でも気になるときは、着工前に拝んでもらったり、よく、相談しておきましょう。

自分で東西南北の隅に、お清めの塩をまいても良いのです。

15年ぐらい前、施主の方針で、地鎮祭をやらずに家を建てました。

しかし、完成してから、主人が原因不明の高熱が3日も続き、「地鎮祭をしてないからだ」と人に言われ、あわてて敷地の土を持って行って、拝んでもらったということもありました。

こうしてみると、迷信なんだけど、何かあると気になりますね。

考えてみれば、人は時として病気になったり、事故にあったり、亡くなったりします。

それは、家のせいではないのですが、そんな気がしてきます。

厄年と同じで、迷信と言っても 何か割り切れないものがあるのでしょう。

住まいをつくることは、人生の一大事。

みんな、家を建てて幸せになってもらいたいですね。

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コメント

ときどき、お邪魔してます。木の保ちようの話をウッディー米田の会長から先日伺いました。病は気から。今度、山田の親父さんと一緒にコラボイベントでもしましょうか?気が休まるかもしれません。とは言え私も暦は気にする方で入籍は障りの無いように節分にしました。そのおかげかいまだになんとか順調です。神様、ありがとうございます。

気持ちのいい家を建てるには、家の設計も大事ですが、廻りの状況、家族の状態など、様々なことを考えて作らないといけないですよね。
それが、家相とか年まわりに関係してくると思います。
施主さんの幸せを願って、がんばりましょう。

このときのブログで書いた設計中の家は、変更プランで今日、GOサインが出ました。

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