土壁と外張り断熱の家と野鳥の卵 その後
北面の屋根の瓦を葺いていました。
南面の屋根はこんな感じです。
南面の屋根は勾配を緩く取り、なるべく、吹き抜けの上部に大きめの窓が取れるように工夫しています。
この家は、土壁 + 外張り断熱の家です。
桁の部分は、屋根の断熱材と連続させるために、先に取り付けています。
外壁はすべて 竹小舞組下地の土壁塗りですので、耐力壁1.5倍取るために、貫のピッチも多く入っています。
外壁は、土壁が乾いた後で、外面に断熱材を張り大壁(柱が見えない壁)で1階は杉板張り、2階と、妻面(三角部分)はモルタル塗りベルアート仕上げです。
屋根の構造は、通常の三倍です。
登梁の上から 化粧野地板45mm + 荒野地板15mm + 断熱材(ネオマフォーム)50mm + タルキ60×60(通気層) + 荒野地板12mm + ゴムアスルーフィング(北面 急勾配)、高分子系ルーフィング(南面 緩勾配) + 石州瓦葺き という構造。
葺き止め部分でそれを確認できます。
それと、軒天の壁際に作った、空気取り入れ口。
野地板の隙間を開けて ステンレスのパンチングを打っています。
断熱材のそばの隙間は壁の中の通気層になります。
リビングの東面の窓から内部を見たところです。
杉丸太の中通しと丸太の大黒柱が立派です。
この下に天井も張らないので 完成後もこのまま見えます。
吹抜けなので 広々としていますが、薪ストーブの熱をを土壁で蓄熱し、外張り断熱で熱を逃がさず、冬も暖かいと思います。
この地域の冬は豪雪地帯で1~2mの積雪も珍しくないので、そこを特に考慮してください、とのご要望です。
左上の高窓(南面)から、冬は日差しが入ってくるし、夏は入らないようにこの地域の太陽高度のデータから庇の寸法を決めています。
野地板の源平(杉の赤白)は、室内でもそのうち紫外線が当って焼けるので、今ほど目立たなくなるでしょう。
どんな風になるのか 今から楽しみです。
ところで、先日のキセキレイのヒナがかえっていました。
小さな産毛に覆われています。
キセキレイの親鳥たちは、つがいで育てているようで、巣の周りを警戒しながら歩いたり、飛んだりしていました。
ネットによると、約12日で巣立つそうです。
イタチや猫や蛇にみつかりませんように。
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