祖谷の旅 2
2日目は、まず、「いやしの温泉郷」敷地内にある、小采家(こうねけ)を見学
今は、屋根から雨漏りし、補修中のため、ビニールシートがかかっています。
そのため、内部の棟付近の木部やカヤにカビが発生していました。
もとは栗枝渡の山腹の急斜面に建っていた小規模な民家で、昭和58年に菅生
(「いやしの温泉郷」のすぐ横)に移築されたそうです。
国指定重要文化財です。
内部は、囲炉裏があり、中央に造り付けの仏壇、左に水屋、右が押入れのようです。
建具はだいたい、舞良戸(縦格子)に なっていました。
家具は置かなくても良いように だいたい造り付けで、昔の民家は合理的です。
次に、宿からさらにバスで30分ほど東にある、奥祖谷の二重かずら橋へ。
あまりにも奥なので、観光化されてる西祖谷のかずら橋よりも、訪れる人も少ないのでしょう。ひっそりと自然の中にたたずんでいます。
周りの景色もいい雰囲気です。
実は、今回のメンバーの中でも「怖いから渡らない派」と「楽しみ~。絶対渡るよ派」に分かれていました。
私は前者のほうで、高所恐怖症。以前訪れていたときも渡らなかったのですが、
今回、行ってみると 案外しっかりしており、
「これなら 下を見ないで行けば何とかなるかも・・・。」と 思い、渡ることができました。
それから、また、西へ戻って行き、途中東祖谷民族資料館を見学。
そして、観光名所になっている 西祖谷かずら橋へ。
「かずら橋夢舞台」、という名の 巨大駐車場とみやげ物センター。
この、景観を壊した建物には、賛否両論ありますが、とりあえず、ここを通らないとかずら橋に行けない。(この駐車場に停めた場合。しかも駐車料金も必要)
私は、もう、奥祖谷のかずら橋を渡ったので、ここのは、渡る気がなかったので行きませんでしたが、渡った人たちの話によると、奥祖谷よりもずっとスリルがあったそうです。
床の木の間隔も広くて、材も細いとか。
私は渡らなかった仲間と、田楽を食べながらおしゃべりしてました。
さて、祖谷を後にして、大歩危~小歩危を経由、阿波池田に着きましたが
少し時間が早いので、「阿波池田うだつの家・たばこ資料館」を見学しました。
この家は、幕末から明治にかけて繁栄した、たばこ製造者の居宅だそうです。
そのころの池田町は、たばこ産業に支えられた町だったようです。
後ろには、たばこ工場があり、往時は100人以上の従業員が働いていたそうです。
居宅は、ゲストルームとして、良い材料が使われており、現在は2階は市民ギャラリーとして開放。
奥の工場は、たばこ産業にかかわる歴史資料館として様々なものが展示されています。
女性の方が丁寧に案内・説明してくださいました。
2軒となりには、高校野球で有名だった池田高校の故蔦監督の家がありました。
蔦監督の家もうだつの上がった、立派なお宅でした。
雰囲気のある静かな街を歩き、阿波の地酒や焼酎をお土産に買い、満開の桜を見ながら、徳島を後にしました。
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