古材と古色
この春、着工の新築現場に古材の梁を使うので、古色を塗って色をそろえることにしました。
何も塗らなくても、囲炉裏にいぶされて、いい感じの色になっていますが、このままでは 少しムラがあったり、削ったところが白く見えたりします。
古色は、柿渋、ベンガラ(赤)、スス(私は墨汁を使いました)、に水を混ぜて使います。
外部に使う場合は、菜種油を混ぜるといいそうですが、内部なので、油は混ぜません。
<用意するもの>
柿渋(トミヤマ製)
赤ベンガラ(岡山県成羽町で購入~左官材料店にあります。ホームセンターにもあるかも。)
墨汁(家にあったもの)
刷毛、ボウル(百円ショップ)
塗りたい木片(今回は、古材の梁の切れ端~材質は栗)
べんがらをトレイに小さじ一杯ほど出してみます。
ボールに、柿渋と水を 1:1 程度に入れて、その中にベンガラを入れます。
墨汁を適当に混ぜて、色を見て、木片に塗ります。
柿渋は熟柿の腐ったようなにおいがして、ちょっと臭いですが、まあ、自然なにおいなので、私は嫌いじゃありません。
ちょっと 窓を開けておく程度で大丈夫。
塗る前です。(左右とも)
下準備として、硬く絞った雑巾(タオル)で拭いておき、乾かしておきます。
これだけでも、雑巾が真っ黒になりました。(ススかな?)
1回目です。ちょっと、赤過ぎるかな?と 思い、墨汁を足しました。
小口にも塗ってみました。
右の角材は桧です。(新品)
角材にも2回塗ってみました。(これは、同じ色を重ねました)
ちょっと、夕方になったので、戸を開けて写真を撮りました。
3回目を塗りましたが、左側の材の半分から下部分に塗っています。
塗ったところは、つやが出ているように思います。
右側の古材は無塗装です。
さあ、どうでしょうか?
これ(現物)を、施主さんに見てもらって、決めます。
塗るのは、取付前(建て方前)に、大工さんの作業場で、施主さんに塗ってもらう予定です。
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落ち着いた、いい色ですね。(私は柿渋のにおいは苦手で・・)建物の完成を楽しみにしています。これからも更新をよろしくお願いします。
投稿: yoko | 2009年4月20日 (月) 13時33分
確かに柿渋はくさい。塗ってるときは、覚悟してるからこんなものだ、と思っているけれど、容器等を洗面・脱衣室で洗って乾かしていたらにおいが残り、お風呂に入るときに「何?このくさい臭いは!?」と 思ってしまいました。
勝手なもんです。
投稿: めぐ | 2009年4月20日 (月) 14時51分