古材と古色塗り(セルフビルド)
先日、古色を作りましたが、少し赤すぎたので、墨をもう少し足して作り直しました。
右端の古材の小口に塗りましたが、今度はいい感じです。
大工さんの作業場では、古材の刻みもほぼ、終わっています。
古材はすべて、栗でした。
削ったところが白く見えるので、そこに色をつけます。
古材全体は、囲炉裏にいぶされて、いいツヤが出ているので、そのままを生かすことにしました。
色を塗るのは奥様の仕事です。
この材は、古材ですが削ったので白木になりました。
古家では、梁に使われていたのですが、今回はリビングの出隅の角柱になります。
白木ではおかしいので、色をつけることにしました。
奥様が色をつけ、ご主人が布でふき取っていきます。
色をつけると、栗の美しい木目が浮き出てきました。
乾いてから、もう一度塗り、ふき取りました。
色をつけた直後は塗れているので濃く見えますが、乾くと思ったより薄い色です。
最低2回は重ね塗りしたほうが、ムラ無くきれいに仕上がります。
この材は、皮がきれいに取れてなかったために、キクイムシが入って、表面がボロボロで粉が吹いた状態でした。
そこを、大工(棟梁)さんにちょうな掛けをしてもらっています。
ちょうな掛けは、昔は木挽きの仕事でした。
今、この作業ができる大工さんは、60代以上の方でしょうか?
誰でもできるわけではありません。
ちょうな掛けのおかげで、きれいな下地が出てきました。
これで、やっと色がつけられます。
この家も 施主さん、大工(棟梁)さん、設計事務所(私)の3人4脚で、素敵な家になりそうです。
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