市役所の階段
3月19日付けの山陽新聞 作州ワイド版に次のような記事が載っていました。
津山市役所の東側出口の「急勾配で上りづらい階段を、緩い勾配の階段に改修し、中央に手すりもつけ、上がったところのドアも重い開きドアなので、自動ドアに改修する」というニュースです。
これは、私も前から気になっていたところです。
市役所にはよく行きますが、お年寄りとか、この階段をゆっくりと 苦労して登られている方が多く、いつも、大変だなあ、と思っていました。
しかも、上り切っても、上には重い、外開きのドアなので、手前に引かないと開かない。
その前のスペースもあまりゆとりがないのです。
だから、お年寄りが上がってきたら、ドアを開けて待ってあげたりすることもあります。
しかも、入ったところは エレベーターホールで、狭いし・・・・。
津山市役所の東側外階段は、広い駐車場に面しており、毎日千人以上の来庁舎のうち、9割以上の方は、この階段を上がって庁内に入るそうです。
しかも、10段と結構長い階段です。
後の1割の利用者は、西側外階段を使用していると思います。
そちら側にも数台の駐車スペースがあるからです。
この階段からは、車椅子の方など入れないので、スロープも後から、正面玄関方向につけられました。
北側に広い正面玄関がありながら、誰も使いません。それは、場所が悪すぎるから。
正面玄関に回ろうと思ったら 駐車場から大回りしないといけないのです。
正面玄関は大通りに面していますが、その前に車を駐車することはできません。
これは、根本的なプランニングミスだと思います。
メインの玄関の位置が間違っています。
よその、市町村役場でも、あんな通用口みたいなところが、メインに使われているなんて、見たことがありません。
もし、あの階段をメインに使うなら、人感式のエスカレーターか、横にガラス張りのオープンなエレベーターをつけたらいいのにと思います。(パリのルーブル美術館にありました。)
残念ながら、予算の関係でそこまではされないようです。
公共建築物を設計されるのは、大きな設計事務所です。(おそらく、元気な男性でしょう。)
そして、市の担当者と協議しながら、プランを進めて行くのだと思いますが、
もっと、一般市民や、女性やお年寄りなど弱者の意見を入れ、ユニバーサルデザインの観点から、使い勝手のいいものにして欲しいと思います。
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