浴室リフォームと風習
今日はユニットバスの組み立てを行っているので
手すりの位置を指示するために現場へ行ってきました。
洗い場の床から75㎝の高さに80㎝の横手すりをつけてもらったのですが、
このユニットバスのメーカーの壁パネルは横継ぎで、
ちょうどその位置にパネルの継ぎ目があるのでつけにくいことがわかりました。
その家のお年寄りに、位置確認をしていただいたのですが
継ぎ目より下にすると、70㎝以下となり、かなり低いので
少しだけ上にすることにしました。
通常ならタオル掛けを設置しますが、これを手すりにしておくと、タオルも掛けられるし重宝します。
タオル掛けにはあまり体重をかけるわけにはいきません。
長さを80㎝にしたのは、タオルが2枚掛けられるし、手すりとしても洗い場移動のときに助かります。
樹脂性の手すりなら冷たくないし、握りやすい太さになっています。
手すりの高さ(位置)は、足の付け根の大腿骨大転子(足を動かしたときに動く骨)の高さが標準と言われています。
その家で、使う人に合わせたら良いのです。
また、ユニットバスは後から手すりがつけにくいので、今は若いから必要ないと思われるご家庭でも取付をお勧めします。
その他、温水器(エコキュート)のリモコンを浴室の壁のどこへつけるかも検討しました。
浴槽に入ったまま使えるように、窓下につけても良いのですが(我が家はここです)
洗い場と浴槽と両方から使えるように、ちょうどその間につけることにしました。
もうひとつのリモコンはダイニングキッチンの入口につけました。
これは、呼び出しやインターホン機能もついているので、浴室の中から家族を呼びたいときに便利です。
ダイニングキッチンなら、奥様か、家族の誰かがいるそうです。
このような、細かいことは、使い勝手に大きくかかわってくることなので
工事を請け負った工務店の監督や、大工さん、または 直接ユニットバスを組み立てている職人に確認してみましょう。
リモコンコードは電気工事屋が配線するので、もっと早い段階(壁が出来上がる前)に検討し打ち合わせして、おきましょう。
ところで、新しいお風呂を作ったときに、お年寄りに一番に入ってもらうと中風(ちゅうぶ)がつかない、という言い伝えがあります。
中風というのは 今でいうと 脳梗塞などの脳血管障害の後遺症のことです。
これは、地方によって様々な風習があるようですが、
お風呂に入りながらうどんを食べたら長生きする、というのも聞いたことがあります。
でも、今日のお宅で聞いたのは、ボタモチを食べるといいんだそうです。
これは、初耳でした。
この家では、今日中にユニットバスが完成しますが、給湯配管を今まで使っていたボイラーで仮付けしてもらって、明日の夜からお風呂に入れるようにする予定です。
なので、お風呂をよそに入りに行ったのは5日間ということになります。
工期が短いのは、ユニットバスのメリットだと思います。
この家は外壁がしっくいや洗い出しで、左官工事の湿式工法なので乾くのに時間がかかりますし、
それができないと、温水器を設置することができませんから。
隣地との距離があまりないので、温水器はできるだけ、外壁に沿わせて置きたいからです。
「じゃあ、明日はボタモチ作らんと・・・」と、ご家族と談笑しました。
その家の一番のお年寄りに新しい一番風呂に入ってもらう、というのはよく実行されます。
息子夫婦が別に家を建てたときも ご両親やおじいちゃん、おばあちゃんを呼んで入ってもらったり・・・・。
どの辺までこの風習があるのかわかりませんが、親やお年寄りを敬う、いい風習が残っているなあ、と思います。
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